週末、研修旅行へ行ってきた。
僕はこういった団体旅行は苦手だ。
なにが辛いって、うんこを我慢するのが苦痛だ。
え?なんで我慢するのかって?
そりゃ~、オイラの時代は子供のときから”友だちの前ではうんこを我慢するもの”だったからだ。
オイラが学生だった1980年代、学校でうんこをすることは恥ずかしいことだった。
(少なくとも男子の中では)
友だちにそれが見つかると、その瞬間から「ウンコマン」というあだ名がついた。
たった一回、小学校でうんこをしたのが見つかっただけで、高校生まで「ウンコ」というあだ名で呼ばれていた奴もいた。
だから当時はうんこをよく我慢した。もらした奴も珍しくなかった。
中学校の5時間目の体育の時間、マット運動で前転した直後に脱糞した奴をオイラは知っている。
そいつがトイレで泣きながらパンツを洗っていた姿が今でも目に焼きついている。
最大の難関は二泊三日の修学旅行だった。
中学の修学旅行は京都・奈良だったが、3日間、うんこを我慢したやつも少なくなかった。
オイラもその一人だった。
爆笑問題の本に書いてあったが、今の小学生・中学生は「学校でうんこをして馬鹿にされた」というネタを話しても、キョトンとしているらしい。「なんで?」という感じだ。
本当にうらやましい。
オイラは子供の時、生まれ変わったら女の子に生まれたかった。
理由は、学校でうんこをしてもバレなさそうだったからだ。
相当頭の悪い子だったようだ。
さて、その名残か、オイラは今でも知り合いにうんこをしているのを知られるのが苦痛だ。
普段、それで困ることはほとんどない。
大人の世界には、トイレをする時間も場所もたくさんある。
知り合いにわからないように、離れた場所で用を足すことも簡単だ。
が、唯一困るのは、こういった研修旅行だ。
研修旅行では1日のスケジュールがびっしり決まっている。
朝ごはんを食べはじめて、30分後に研修開始。
ところがオイラは朝ごはんを食べてから30分休憩、そののち20分、本を読みながら便器に座るように体ができている。
そのためにいつも早起きをしているぐらいだ。
研修中はそれができない。急かされても出ないものは出ないし、知り合いと順番にトイレを共有するということ自体が苦痛だ。
だからうんこをしない。
当然、研修の途中で便意をもよおす。
我慢する。
お昼ごはんを食べる。
便意をもよおす。
我慢する。
帰りのバスでもよおす。
我慢する。
サービスエリアで、ガスだけ抜く。
猛烈に臭いのが出る。
こうしたことを繰り返し、やっと悪夢の帰路が終わり、家に着く。
3日分のうんこを出すとき、少しだけ女性の出産の痛みがわかる気がする。