俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

おならのレコード

今日、電車の中で志村けんさんの『変なおじさん【完全版】』(新潮文庫)を読んでいて、思わず噴き出してしまった。
 ドリフのコントではよくオナラをするシーンがあった。しかし、志村けんさんが入ったばかりの頃、コントで使われていたオナラの音はラッパの甲高い音だった。しかしそれではリアリティがないと、志村けんさんがどこからか、おならのLPを持参してきて使うようになった。この音源がとにかくリアルだった。依頼、ドリフのコントでオナラの音を出すときは、この音源が定番となった。

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 このおならのLP(レコード)を作ったのはどこかの大学教授らしいのだが、そのエピソードがおもしろい。
 とにかく一番長い屁とか、一番高い屁とか、いろんな屁のバリエーションをすべて本物の音源から録音。時には教え子を自分の家に呼んで、いろんな繊維質のものを食わせて「屁を出せ」と迫って録ったらしい。
 そんなことばかりしていたので奥さんからも「もうイヤ。離婚する!」と言われたそうだが教授は「別れるのはいいが、その前に一発屁を出してから出て行け」と言い放ったという。それで奥さんが別れるのをあきらめたらしい。

僕はこんなエピソードが大好きだ。
こんな大人が大好きだ。

オナラの音の収集に大真面目に取り組み、研究した大学教授。

そしてそのオナラのLPで日本のコントを変えた”変なおじさん”。

天国で再会できているといいなあ

そして生まれ変わってまた”素敵な”世の中にしてくれたらいいな

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