俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

一青窈「はじめて」

日本テレビ行列のできる法律相談所」にて、カンボジア学校建設プロジェクトというのをやっている。
芸能人100人に絵を描いてもらい、オークションにかける。
そこで集まった資金でカンボジアに学校を建てるというプロジェクトだ。

このコーナーのテーマソングとして一青窈の「ハナミズキ」を使っていた縁から
カンボジアにできる学校の校歌を一青窈に作ってもらうという話になった。
このプロジェクトの賛同者のアグネス・チャンも「みんなで歌える歌を作ってください」とお願いしていた。

そして今日9月14日の放送で、その曲が披露された。
それより以前、一青窈は自らカンボジアに乗り込み、村の子供達の前で「ハナミズキ」や「もらい泣き」を歌い、一緒にアンコールワットを観光し、子供達と心を通わせていた。
カンボジアの貧しい村の子供達が手拍子さえも知らなかったことに一青窈は驚いた。
そして初めて聴くプロの歌手の歌、はじめてのアンコールワット、そしてアンコールワットに咲いていた初めて触れる本物の花に興奮していた。

学校は「はじめて」を学ぶ場所。

こうしたことにインスピレーションを受けてできた曲が今回披露された「はじめて」という曲だ。
スタジオで心をこめて「はじめて」を披露する一青窈
確かにいい曲だ。
南海キャンディーズの山ちゃんも思わず涙をこぼした
おそらく「もらい泣き」「ハナミズキ」に次ぐ一青窈の名曲になるだろう

が、しかし・・・難しい・・・
一青窈の曲はどれも歌詞がいまいち釈然としないが、「はじめて」も、なんとなくストレートに伝わってこない。
メロディーは感動的だし、本人も感情こめて歌っているので、「いい曲なんだよな」と思うのだが

これ、カンボジアの子供たちに通用するか?

どうも一青窈の意識と、紳助・アグネスの希望と食い違いがあったようなのだ。
紳助・アグネスの希望は「カンボジアの子供達が歌える歌」だった。
当然、カンボジア語になるだろうし、校歌として子供達がいつでも歌える、歌って元気になるような歌を期待したはず。
僕もkiroroの「未来へ」のような歌がいいだろうな。
というか「未来へ」をそのままカンボジア語に直すのがベストかもな
なんて考えていた。

しかし、どうも一青窈が作った歌は”カンボジアの子供たちに贈る歌”のようなのだ。
カンボジアの子供達と一緒に歌える”というアグネスの言葉もちょっと受け取り方が違うようで
紳助の「カンボジアの子には難しいんちゃう?」という言葉に
「途中の”ラ・ラ・ラ”というところをみんなと一緒に歌いたいなって」と答えていた。
つまり一青窈は「はじめて」をカンボジア語に直すことは考えておらず、自分が歌いに行って子供たちが途中コーラスで参加する、というのをイメージしているようなのだ。

う~~~~~ん、どうしたものか・・・

紳助としては「せっかく作ってくれたんだから今さら不採用というわけにもいかんし・・・」
と悩むところだろう

でも一青窈には申し訳ないが、「はじめて」ではカンボジアの子供達が歌いつぐことはできない。

う~~~~~~~ん、どうしたものか・・・・