斎藤孝著「コメント力」を読んだ
斎藤氏いわく
コメントには
A「意味があって面白いもの」
B「意味はあるが面白くないもの」
C「意味はないが面白いもの」
D「意味もなく、面白くもないもの」
に分けられる。
二流の芸人はどうしてもDの意味もなく面白くもないコメントをしてシラけさせてしまう。
これが一流になると、意味はなくても面白いコメントができるようになる。
ビートたけししかり、島田紳助しかり
かつて、ダウンタウンはこの「意味はないが面白いコメント」を出すスペシャリストだった。
しかし最近どうも松っちゃんのコメントに切れがない。
後輩芸人と絡むことが多いダウンタウン
当然、コメントの多くが後輩芸人のネタや言動に関するものが多くなるのだが、コメントに昔のような「笑いを取る」という意識が感じられない。
とにかく反射的に若手芸人をけなしてしまうらしく
「下がれ!」
「いまいち何言うとるかわからん」
「早よせいや!」
と叱り、逆に雰囲気を悪くしてしまう。
若手芸人のほうもダウンタウンを前に畏縮してしまい、ツッコミに落ち込んでしまっているのが画面からありありと伝わってくる。
もはやダウンタウンと絡むことは若手にとって嫌味な上司との接待であり
若手同士の絡みのほうがのびのびと力が出せる状態になっている。
今や若手にとって自分を活かしてくれるコメントを出す兄さんは今田耕司や千原ジュニアなのだ。
ダウンタウンはそのことに気付いているだろうか。
それに気付かなければダウンタウンの番組は今以上にギスギスしたものになってしまう。
残された道はあまりキャリアの離れた芸人と絡まないことだ。
そうすると
やっぱり山崎邦正になるのか……はぁ……