大学のゼミの交流会に行った。
本来ならそういうのは大の苦手。
同期でさえ知り合いが少ないのに、それが顔も知らない先輩・後輩の仲に入ったらぜったい浮く。
誰も話す人がいなくて独りで飯を食べている自分の姿が容易に想像できる。
しかし、実は大学時代の恩師が、今年の8月に旦那さんを亡くしたそうで、今回の集まりは恩師を励ます会的な要素があったので顔を出さないわけにはいかなかったのだ。
ちょっと不安と緊張を抱えつつ、新宿にあるとあるレストランへ。
そこで知らない人ばかりのテーブルに座らされる。
最初は自己紹介でもしてればいいとして、問題はその後だ。
案の定、それぞれが同期の人と近況報告などを話しこむと、俺は浮き始める。
ん~、なんとか話の輪に入れぬものか・・・。
すると同じテーブルに座っていた人が静岡県浜松市の出身であることを知る。
浜松といえば、確か秘密のケンミンSHOWでやっていたネタがあったな。
そこで思い切ってその人に聞いてみた。
「あの~、小学校の時の運動会で、”城落とし”ってありました?」
すると一瞬、座が静まり、周りの人が「何言ってんだコイツ」という中、その浜松出身の人の顔がパッと明るくなり
「あ~、あったあった。懐かし~」
と声を発した。周りの人の顔には「?」のマークが並ぶ。
実は、浜松市の小学校の運動会では、騎馬戦の後に張りぼての城に玉を当てて城を落とすゲームがあるのだ。
城は高さ、1メートル半くらいで赤組の城と白組の城がある。
白組は赤組の城に向かって、玉入れの玉を投げる。
赤組は白組の城に向かって、玉を投げる。
その城の中に玉が入ると、煙がもくもく出てくる仕掛けになっている。
城から煙がでると、それぞれの組はいっせいに地面に伏せる。
と同時に、城から爆竹の破裂音がババババン!!と鳴り響き、勝負が決するというもの
浜松市出身の人はそれが運動会のメインであり、当然全国で行われていると思っていたので、「なんで急にそんなことを聞くのだ?」と不思議な顔をし
他のケンミンは「え~!!何それ?変!」と声をあげ
静岡県の他の市の人は「何それ?聞いたことない」という顔をした。
おもしれ~
みんなケンミンSHOW的リアクションをするんだ!
そこから話が「うちの地元は~」という話になり、実に話が盛り上がった。
知らない人とこんなに話が盛り上がったのは人生初めてかもしれない・・・
ああ、がんばったな、俺。
成長したなあ俺。
偉いぞ俺。
I LOVE 俺。
ちなみに、東京都東村山市出身の方は、小学校の体育の時間に「東村山音頭」を練習するそうです。
オモロー!!!