俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

いまいち盛り上がれない東京オリンピック

連日の金メダルラッシュで盛り上がっている(?)東京オリンピック2020

だが、いまいち乗り切れない僕がいる。

元々僕はオリンピックが大好きで、オリンピック期間はいつもテレビにかじりついていたのに、今回のオリンピックに限ってはなぜかそのような衝動にかられない。その原因を考察してみた。

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①テレビ視聴習慣の変化

 まずこの4年の間に大きく変わったことは、テレビをリアルタイムで見ることがほとんどなくなったことだ。我が家のテレビは2週間分くらいの番組を遡って見られるようになっている。なのでCMを飛ばせるように大体録画されたものをCMを飛ばしながら観ることが多い。もう1~2時間ライブでテレビを見るのは苦痛で仕方がないのだ。

だからオリンピックも当然ネットで結果を知ってから録画されたものを見るのだが、もうこなってくると”楽しみに見る”という感覚ではなく、”確認”だ。結果がわかっているから興奮もしない。
 やっぱりリアルタイムで観たほうがいいとも思うのだが、開催国ってのは意外にやっかいなもので、昼間に競技をされても一般人は仕事中なのだ。地球の裏側でやってくれれば夕食後にでもテレビをつけっぱなしにしていればいいのだが、日本開催だとそうはいかない。

 

②観客がいない会場

オリンピック開始前に選手が「観客を入れてくれ!」と訴えていた時は「自分勝手なこというな!感染が広まったらどうすんだ!」と選手に憤りさえ覚えていたが、いざテレビで見てみるとまあ盛り上がらない。ガラガラの会場で柔道の試合をされても「ん?合宿最後の練習試合?」くらいに見えてしまう。選手のモチベーションも確かに上がらないだろう。卓球で得点を挙げても歓声や拍手もない。サッカーもアジア予選とか大学の練習試合並みに静かだ。

金メダルを取った瞬間に会場から湧き上がる歓声もない、家族の涙の姿もない・・・だれに向けてのガッツポーズなんだろう?・・・

 

③会場以外で観ている人たちとの中継がない

地元の高校や大学、市民ホールなどでソーシャルディスタンスをとったパブリックビューイングなどはあるようだが、それでもいつもの光景とは明らかに違う。

メダルを取った瞬間の歓声はもちろん禁止、抱き合って喜ぶのも禁止・・・

スポーツバーに集まって観戦しているたくさんの一般人の姿ももちろんない。

当然選手の実家にカメラが入るのもダメなのでご両親が応援している姿も撮れず、泣きながら感動する姿も撮れず・・・

 

NHKや民放各局でのインタビューがない

いつものオリンピックならメダルを獲ったら各局から御呼ばれされてインタビューを受けたりおもてなしを受けたりするのだが、今回はコロナでそういったインタビュー行脚や接待が一切禁止(?)のようだ。

いつもはジャニーズやアイドルが出てきた「がんばれ!日本!」なんて心にもないことを言ったり、選手にインタビューさせたりするのを見るたびに「選手に失礼だろが!」「疲れてるんだから早く休ませてやれよ!」と思ったものだが、なければないでなんとも寂しい。

選手だって本来はスタジオに行って「本物のさんまさんだぁ~!」とかいってはしゃぎたいだろう。若い女子選手ならご褒美に好きなアーティストから祝福のコメントとかもらいたいだろう。でもそうしたおもてなしが一切禁止。つまらん。

 

⑤熱すぎる応援

いつものオリンピックだったら松岡修造さん、小倉智昭さんあたりを競技場に送り込んで熱い応援をさせたり、強引なインタビューをさせたりするのだが今回はそれも難しい。

スタジオで泣きじゃくる荻原次晴とか織田信成とか、絶叫解説するゴン中山松木安太郎とかいると盛り上がるんだけどな・・・。

 

⑥無用だと思っていた”にぎやかし”がない

当然オリンピック放送もおとなしい。アナウンサーと元メダリスト等を呼んで厳かに行われている。これは昔から僕が望んでいた形であったはずだが、”にぎやかし”がいないとなんとも物足りない。

人間というのは実に理不尽だ。やはりスタジオにスポーツのことなど興味のない池田美優藤田ニコル、生田愛留、フワちゃん、滝沢カレン小島瑠璃子あたりを呼んで中身のない感想を言わせたり、選手に失礼な質問を浴びせたりしたほうが”文句が言いやすい”。こうした”にぎやかし”を全く使わず厳かに、ただ厳かに進められるのは・・・おもしろくない。

 

とまあ、このオリンピックに向けて必死に練習を重ねてきた選手たちには大変申し訳ないのだが・・・僕の中ではいまいち盛り上がれない東京オリンピック

世界はどう見ているんだろう?