さまぁ~ずの二人が司会を務める『これが定番!世代別ベストソングミュージックジェネレーション』を観た。
割と好評の企画のようで今年の5月に引き続き早くも第三弾なのだが、前回と同様、僕はちょっと恥ずかしい気持ちになった。
この番組、「令和、平成、昭和の3世代の方々にアンケートを実施、それぞれの世代の定番ソングを発表」と謳っていたのだが、実際は「25歳以下・26歳~45歳・46歳以上」の3つの世代に分けているのだ。
今年48歳の僕は自動的に46歳以上の部類に入れられてしまうのだが、勝手にピンクレディーとか山口百恵とかを定番にされても僕にはほぼ記憶にない。
しかもあの時代の粗い映像、ザ・昭和な髪型、衣装でVTRを藤田ニコル世代の前で流されるのがなぜか恥ずかしい。
きっと「古っう~、だっさ~、昭和って感じ~」って思われてんだろうな・・・
この原因はまず世代の分け方にある。
なぜ10代、20代、30代、40代というふうに分けないのか。
26歳から45歳を一括りにできるか?
大体”青春時代に聴いていた曲”の”青春時代”って中学生から20代半ばくらいじゃないの?僕で言えば1985年~1998年にあたるのだが90年代の定番ソングがほとんど45歳以下の定番に入れられている。悔しい・・・。
しかたがないので46歳以上の部を応援するような気持ちで「夏の定番ソング」「CMソング」「ライブで盛り上がる曲」を観る。
①「夏の定番ソング」
ちなみに僕の世代は夏といえばTUBEであり、サザンであり、オメガトライブだった。
だから番組でTUBEが紹介されるのはいいのだが、よりによって流された映像がお祭りのハッピを着ながらの「あー夏休み」。一番ダサいやつだ。これを令和の若者に見せるってなんの嫌がらせだろう。
そももそTUBEは「シーズン・イン・ザ・サン」であり、「Summer Dream」だ。「さよならイエスタデイ」であり「ガラスのメモリーズ」だ。「あー夏休み」が出された1990年以外は良質の夏ソングをたくさん出している。あの年だけネタ切れで、あまりにひねりのない歌を出してしまった。それが今やTUBEを紹介する時の定番ソングとなってしまったが、きっと令和世代は”コミックソング”だと思っている。
ちがうんだよ!TUBEはすごいんだよ!なんで「あー夏休み」なんだよ!
②「思わず口ずさんだCMソング」
ま、48歳以上(さまぁ~ず世代)のランキングの曲も知ってるので文句は言えない。
が個人的には三宅哲生さんの「涙を拭いて」とか「すごい男の歌」が印象が残ってるな。
「涙を拭いて」は大塚製薬の新グロモントのCMに使われていた。
「な~みだを拭いてぇ~ 抱きしめ合えたらぁ~」って歌った後に「がんばります!」ってセリフを言うんだけど、僕の小学校では替え歌で
「お~しりを拭いたぁ~ そ~の~か~みで~」「かおふきたい!」って歌ってたな。
バカだけど実に小学生らしかったな。
「すごい男の歌」はサントリービールのCMで使われていた
サントリー生ビール CM 1987年 15秒 椎名誠 - YouTube
オリジナルの歌詞は「ビールをま~わせ~ 底まで飲もう~ あんたぁがいちば~ん、わたしがぁ~にばん~はっドンドン!」って感じだったな。もうCMが先で曲を後に作ったんじゃないかと思うくらいぴったりの曲。ビールを飲むたびに思い出すような曲だった。ま、僕は当時中学生だったんだけど(笑)。
③「ライブで盛り上がる曲」
80年代のライブっていいよね。
特にユーミンとか米米CLUBとかのライブの金のかけ方は尋常じゃない。さすがバブル!ユーミンはステージにプール作ってシンクロナイズドスイミングを演出に入れちゃうし、米米CLUBの世界観あふれるセット、衣装、演出は総合芸術だ。
で、番組ではブルーハーツが「リンダ・リンダ・リンダ」を歌っているライブ映像を映していたんだけど、これがそのぉ~・・いつものヒロト氏のパフォーマンスなんだけど、まちがいなくブルーハーツの素の姿そのものなんだけど・・・ちょっと令和の若いものに見せても良さが伝わらないヤツなんだ。ステージ上をよれよれとフラつき、音程をはずし、ギラギラして目で息絶え絶えに歌う・・・。ちょっと若い世代には見せたくないというか・・・もっとカッコいいステージのやつ、あったろう??
ブルーハーツって本当はすごいんだよ!カリスマなんだよ!
「リンダ・リンダ・リンダ」は魂を揺さぶるんだよ。不器用な僕らの心の叫びなんだよ。頼むからもっと魅力的に紹介してくれよ!
とりあえずこの子は昭和世代に入れておくれ。