俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

世界陸上2025

世界陸上2025が終わった。僕は熱狂的な陸上ファン、というわけではないので深夜のダイジェスト版を観るだけなのだが、それでもそれなりに楽しめた。日本は期待された競技でメダルが獲得できず残念な結果となったようだが、世界陸上は世界のトップアスリートの競技を観て十分に楽しめるのがいい。

ただ何にでもケチをつけたがるのが50代のオジサンの性。2つだけ気になった点をあげたい。

【大会は成功だったのか?】

日本側はテレビでもSNSでも「盛り上がった」と喜んでいる。入場者数や視聴率も良かったのだろう。ただ出場した選手やコーチからは不満の声が上がっているという。一番の理由はサブトラックがバスで移動する距離にしかないこと。つまり選手は競技前に練習場でウオーミングアップをし、バスに乗って30分移動(この間に体が冷える)、競技場で自分の出番を待つ、みたいな動きだったようでこれが大不評だったようだ。どうも今大会から「サブトラックが隣接していなくても大会開催OK」となったようで、選手も戸惑った様子。また宿泊施設や食事に不満を訴える声もあったらしい。東京オリンピックの時は食事は好評だったのに。

 日本の地方都市でも良ければサブトラックが隣接した競技場が準備できただろうが、東京開催であったからこそあれだけ夜でも競技場に人が集まったとも言える。観客の声援で記録が伸びることもあるだろうし、反対に大都市の競技場(サブトラック)やホテル環境が悪くて記録が伸びないこともあるだろう。これは難しいところ。

 ただ「世界陸上2025は盛り上がった!大成功!」とだけ報じるのはなんか違う気がする。東京オリンピック2020が開催されたときもメディアはひたすら盛り上げようとしていたが、今になって選手から「やっぱり観客がいると違うよね~。テンション上がるわ~」なんて暗に東京オリンピックをdisられている。やはり失敗したところにちゃんと目を向けて反省しないといけないんじゃないの?とオジサンは思う。

「普通じゃない!」英女子選手らが訴えた“サブトラック問題” 国立競技場から移動約3キロの環境に噴出した不満「ふさわしくない」【東京世界陸上】(CoCoKARAnext) - Yahoo!ニュース

蘭コーチが世界陸上を痛烈批判!「この仕事を35年続けているが、最悪の大会だった」史上最多6個のメダル獲得も…「選手たちは適切な保護を受けていなかった」(THE DIGEST) - Yahoo!ニュース

独女子選手たちも「疑問を抱いた」と赤裸々告白 大会運営に湧き出る不満「密閉空間で、紙皿で食事をするのは理想的ではない」【東京世界陸上】 - ライブドアニュース

織田裕二は・・・】

今大会でアンバサダー卒業を発表している織田裕二さん。1997年の30歳のときから27年間、TBSの「世界陸上中継」に関わってきた。ネットでも彼の卒業を惜しむ声が多いそうで「やめないで!」「世界陸上織田裕二じゃなきゃ」といったコメントが溢れているらしい。

もちろん、織田さんはがんばった。当初は「なんで織田裕二?」という声で始まり、「織田裕二がうるさい、過剰」と叩かれ、山本高広に物まねで茶化されてきたが今じゃ番組の顔。その熱量で「陸上ってこんなに熱くなれるものなんだ」と視聴者も巻き込んで大会を盛り上げた功績は大きい。

なお、織田さんの後任としてネットでは「松岡修造、武井壮、照英」といった名前が挙がっている。僕もChatGPTに「35歳以下、スポーツ好き、クリーンなイメージ、20年活躍できる」という条件で織田さんの後任を挙げてもらったところ、出てきたのが以下の10名

  1. 横浜流星(27歳)
    • 空手世界大会優勝経験あり。
    • 爽やかで誠実なイメージ。アスリート出身俳優として説得力あり。
  2. 山崎賢人(30歳)
    • スポーツ経験豊富(サッカー部出身)。
    • 国民的人気があり、20年以上安定して活動できそう。
  3. 吉沢亮(31歳)
    • 学生時代は剣道二段。
    • 爽やかで落ち着いたイメージ、長期的に“クリーン”を維持できそう。
  4. 賀来賢人(35歳)※少しオーバー
    • コメディもシリアスもこなせる俳優。スポーツ好きを公言。
    • 明るく、親しみやすいキャラで長期向き。
  5. 新田真剣佑(28歳)
    • 空手全米大会優勝経験あり。
    • グローバルな知名度も今後伸びそう。
  6. 菅田将暉(32歳)
    • バスケやサッカー経験あり。
    • 俳優として幅広く活動しつつ、真面目さとユーモアのバランス。
  7. 竹内涼真(32歳)
    • サッカー強豪校出身。
    • 高身長でアスリート感抜群、好青年のイメージを維持中。
  8. 中川大志(27歳)
    • バスケ経験あり。
    • 爽やかで落ち着いた雰囲気、長期的に安定して活動できそう。
  9. 佐藤健(36歳)※年齢ギリギリ
    • ダンス経験が豊富で身体能力が高い。
    • 誠実な俳優イメージ、国際的にも評価される可能性。
  10. 永瀬廉(25歳、King & Prince)
    • アイドル兼俳優で、野球経験あり。
    • 若くして爽やかさと真面目さを兼ね備え、長期的に期待できる。

どの方もそれなりに適任のような気がするが、「世界陸上」のイメージでスキャンダルなく10年~20年アンバサダーが務められるか、2年に1回、2週間以上スケジュールが確保できるか、そもそも芸能界に生き残れるかというと、少し不安が残るメンバーもいる。それを思うと織田さんはすごい。あの人はセリクだけ。最近はドラマの仕事も減っているのにセリクは元気。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2182533?display=1

年齢を40代まで広げて、「元プロスポーツ選手」で候補者を挙げてもらったら

  1. 田中将大マー君/36歳・野球)
    • 元メジャーリーガー、現楽天。人柄が誠実で爽やか。
    • 世界的知名度もあり、国際大会アンバサダーにふさわしい。
  2. 大谷翔平(30歳・野球)
    • 現役だが将来枠としては圧倒的。
    • 世界中で愛されるスター、クリーンイメージは抜群。
  3. 本田圭佑(39歳・サッカー)
    • カリスマ性抜群。発信力あり。
    • 少し「尖った」部分もあるが、それが逆に長期的に魅力になる可能性。
  4. 香川真司(36歳・サッカー)
    • ドルトムントマンUで活躍。人柄も穏やかでクリーン。
    • 国際色もあり、落ち着いたキャラで安定感。
  5. 内村航平(36歳・体操)
    • オリンピックの顔。引退後も解説・指導で活動。
    • 世界陸上と同じ「体を極める」競技でシンパシーあり。
  6. 山縣亮太(32歳・陸上短距離)
    • リオ・東京五輪代表。爽やかで真面目。
    • 陸上界からの人材で、一番「世界陸上アンバサダー」っぽい。
  7. 桐生祥秀(29歳・陸上短距離)
    • 日本人初の9秒台ランナー。
    • 現役に近いが、知名度・爽やかさで候補筆頭。
  8. 福原愛(36歳・卓球)※ただしスキャンダル有
    • 子ども時代から国民的人気。だが私生活報道がマイナス要素。
  9. 石川佳純(32歳・卓球)
    • 元卓球日本代表。解説・キャスター経験あり。
    • 爽やかで清潔感あり、女性アンバサダーとしても期待。
  10. 浅田真央(34歳・フィギュアスケート
    • 国民的スター。圧倒的にクリーンで愛され続けている。
    • 陸上ではないが「世界大会の顔」としては適任。

などが挙がった。本田圭佑氏はサッカーのイメージだが、アンバサダーとしては確かにおもしろい。キャラクターも立っているし、言葉もエッジが効いている。ただ他のメンバーはしゃべりが弱い気がする。

最終的には私個人の推薦は松岡修造氏、武井壮氏、本田圭佑氏に、杉谷拳士(元プロ野球選手・33歳)、槙野智章(元プロサッカー選手・37歳)、風間俊介(41歳)、佐藤隆太(44歳)を加えた7名。

ま、そもそも「アンバサダー」が必要なのかという問題もある。世界陸上はなぜかTBSの独占放送。TBSのセンスで番組が作られる。本来なら実況をするアナウンサーと解説をする元選手だけで十分に番組は成り立つし、その形を望んでいる人も多いような気がする。が、TBSは番組視聴率、スポンサー受けなども考えなければならない。陸上に関係なくても人気の俳優、インフルエンサーを登場させて視聴率を稼ごうとするかもしれない。

次回以降、世界陸上中継は「織田ロス」を嘆く人も出てきて、「やはり織田裕二じゃなきゃ・・・」「織田裕二のほうが良かった」という声も出るろうが、織田さんだって最初から歓迎されてたわけじゃない。叩かれながらも継続して今の地位を築いたのだ。新しいアンバサダーも頑張ってほしい。

 ま、アンバサダーなんていなければいないでいいんだけどね。ちゃんとした実況と解説だけいれば十分、余計なトッピングは50代のおじさんにはきついのよ・・・。