誰が言ったか知らないけれど
今年のバレンタインデーは「逆チョコ」なのだそうだ。
つまり、男性から女性へチョコレートをあげてみようというお菓子業界の新たな戦略が巻き起こっているらしいのだ。
ま、いいんですけどね。僕は。
ただ、”逆”があるのは”正”があってのことでしょ?
「これまでは女性から男性にチョコレートをあげていたので」という前例があって
はじめて逆チョコが成り立つわけでしょ?
正チョコをもらっていないのに逆チョコブームがくるのも何だかなあ
でも森永製菓の調査では、「もらえるものなら男性からチョコをもらいたい」という女性が9割近くいるそうな。
ボクも職場のおばちゃんたちに個人的に調査をしてみたが
「別に男性からじゃなくてもいいけど、甘いもんくれるならもらう」という答えが返ってきた。
なんか、こっちのほうが正解な気がする。
よっておばちゃんには森永ダース1粒進呈。(気づかぬうちに逆チョコをやってた僕)
これからは外国同様、バレンタインデーも男性から女性へが主流となるのであろうか。
でもボクはこの逆チョコの提案は、お菓子業界にとって大きな打撃になるうるのではと危惧している。
毎年、バレンタインデーが近づくと、チョコを買い求める女性のおかげでチョコレートの販売個数が他の月より圧倒的に増え、業界としてはもっとも活況な時期であると聞く。
購買意欲で言えば、当然、男性より女性のほうが高いので、女性をターゲットにしたイベントは稼ぎ時なわけだ。
これが男性をターゲットにした場合、どうなるだろう?
確かに男性は「安いものはあげられない」と多少見栄を張る傾向があるので、高級なものが売れる可能性はある。
しかし多くのものぐさな男性は、職場の女性に義理チョコを配ることもなければ、自分にチョコを買い与えることもない。
今朝のワイドショーで、紳士服売り場に置かれた逆チョコを買っている男性にインタビューしていたが
逆チョコを買っていたのは恋人のいる男性、妻のいる夫、娘を持つ父親が多く
チョコを持って女性に告白、というパターンは見られなかった。
ま、中高生としては逆チョコをもって告白も「あり」なんだろうけど
大人はどうなんだろう?
女性陣は
「あ~、あたしも逆チョコもらってみた~い」
「あなたもうじうじしてないで、好きな女の子にチョコレートあげたらいいじゃな~い」
なんてアホみたいに言うかもしれないけど
朝、会社に行ったらロッカーにチョコレートが入っていたときのことを想像してごらん
(昨日、鍵、かけたはずなのに・・・だれが開けたのかしら・・・気味悪!!)
(昨日、鍵、かけたはずなのに・・・だれが開けたのかしら・・・気味悪!!)
仕事中、ホチキスをとろうと引き出しを開けたらチョコレートが入ってきた時のことを想像してごらん。
(だれかが勝手に私の引き出しを開けたのね!気持ち悪!)
(だれかが勝手に私の引き出しを開けたのね!気持ち悪!)
ちょっとカッコイイと思ってた会社の先輩が昼休みに
「ちょっといいかな。あいつが君に用があるんだって」といってブサイクな同期を指差した時のことを想像してごらん。
「ちょっといいかな。あいつが君に用があるんだって」といってブサイクな同期を指差した時のことを想像してごらん。
昼休み、食事から戻ってきたら社内メールに「仕事が終わったら地下の倉庫に来てくれませんか?」なんて呼び出しメールが送られてて
あいさつぐらいしかしたことがないメタボな坊やに、見事に包装された本命チョコを渡された時のことを想像してごらん
それでも「わ~ありがとう!」と笑顔で受け取れますか?
それならそれで、好きでもない男に笑顔を振りまくあなたは「ホレてまうやろ~」罪
「ご、ごめんなさい。受け取れません」と受け取りを拒否したら
それもまた男を傷つける大きな罪
逆チョコブームって、結構面倒なことになるか
バレンタインデーのテンションを下げることになりませんか?
ま、正チョコだろうが逆チョコだろうが
もてないボクには嫌な季節なんですけどね。