ついに!ついにボクは手に入れた!
生まれてはじめてのクレジットカード!
この世に生を受けて36年
クレジットカードは皇族・貴族が持つものだと思ってあきらめていました。
ボクはこれまで生粋の現金主義
普段の買い物はもちろん、海外旅行でさえ大量の現金を持って行っていました。
幸か不幸か、これまで高級品を買ったことがなかったので、現金でも全く不自由はなかった。
過去、スーツやらパソコンやらを買うときでさえ、現金を財布に入れて買いに行っていた。
冗談抜きに、「カードはお金持ちが持つもの」という偏見を30歳すぎまで持っていたのだ。
だからボクはいつもカード保持者に嫉妬していた。
スーパーのレジで、カードで買い物する主婦あれば
「まあ、嫌だ。あの奥さん、カードで買い物ですって。少しは後ろの迷惑も考えてほしいわ」と陰口を叩き
海外でカードを偽造され、勝手に使われていたというニュースあれば、心の中で「ざまあ見ろ」と悪態をついた。
ブランド品を買いあさり、カード破産をしたOLの話を聞けば「だからカードって怖いんだよね。やっぱりお金は目に見える形じゃないと・・・」と知ったかぶり
「カード?お父さんが作ってくれた。ゴールドらしいんだけど、あんまり使わないんだよね」という大学の同級生があれば
「死ね!それもできるだけ不幸な形で!親父の会社、倒産しろ!」と心に祈った。
しかし、しかし
・・・・ダメだった・・・
なぜだぁ~!!何が悪いんだぁ~!
ボクが正社員じゃないからか?
年収が低いからか?
貯金が少ないからか?
答えてみろJCB!!
そうか・・・・やはりボクにはクレジットカードは無理だったのだ・・・
今でもTSUTAYAでAVを借りるたびに、あの日の悔しさがこみ上げてきては、いつもうなだれるのであった・・・(同時に、受付のお姉さんは気味悪がるのであった・・・)
そんなある日、何気なく三菱東京UFJ銀行のATMの列に並んでいると、壁に
「スーパーICカード、ICクレジットカード」の広告が・・・
キャッシュカードとクレジットカードの機能が一つになる上に、ATMの手数料が0円になるらしい
そろそろ一つの口座を閉じて、三菱東京UFJの通帳、カードがほしいと思っていた。
どうせ銀行に行くなら、ダメもとでもう一度申し込んでみよう・・・
ボクはクレジットカード取得への最後の挑戦をすべく、銀行の窓口へ向かった
あれから何週間経ったことだろう・・・
来る日も来る日も、ボクは神様に祈り続けた
そして、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせた。
ボクは三和銀行時代から口座を持ってるお得意様
三菱UFJならボクにクレジットカードを作ってくれる。
え?審査するのはカード会社?
大丈夫。今度は”あの”VISAカード
JCBカードを見る目がなかっただけさ・・・
VISAならきっとボクのことをわかってくれる。
ボクは絶対に破産はしない!
貯金がゼロになるまでお金を使うなんてことはしない!
クレジットカードがあろうがなかろうが、僕の貧乏性は永遠に不滅です!!
そして今日、2月14日、バレンタインデー
ボクに一つの愛が届けられた・・・
*これは見本です
やっと、人として
社会人として認められた気がした・・・
ボクは、子どもの頃に憧れたクレジットカード保持者になったのだ!
ボクは、もう一人前なのだ!
・・・・って、それが目的かいぃぃぃぃ!!!!