TBS「サンデーモーニング」のスポーツコーナー
大沢啓ニ親分と張本勲がその週のスポーツニュースに対し「喝!」「アッパレ!」で判断をする人気コーナーである。
このコーナーの見モノはとにかく「張さん」こと、張本勲である。
この人の考えはとにかく時代錯誤で、しかも解説がトンチンカン
スポーツコーナーのご意見番といっても、基本的に野球のことしか知らないのだが
いつも頭にあるのは「今の選手はダメ」「私たちの時代はすごかった・・・」「というか、私ほどの選手はいない」という観念
これまでもいろいろなブログや掲示板でバッシングされてきたが、正直、ここまで来ると”芸”である。
以前は、頑固で固定観念の強い張本の主張は大きな非難の対象であった。
「あいつは何もわかっていない!」「在日のくせに!」「死ね!張本!」「番組から張本をはずせ!」
しかし最近では、司会の関口宏以下、政治・経済のコメンテーター達も、スポーツコーナーになると張本の時代錯誤を失笑し、楽しんでいる。
だから張本が妙に素直に選手を褒めたりすると拍子抜けしたりもする。
例えば西川史子医師の高飛車なキャラは、本人自覚のもと、ギャグとしてなりたっているが
張本の場合は素で、必死に「今の若い奴は全然ダメ!私の時代は・・・」と言い張るのがおもしろい。
あのコーナーは「また言ってるよ、あの人(笑)」と張本を楽しむコーナーになった。
その張本が一番気になるのがイチローの存在。
これまでずっと記録を保持し続けていた通産安打記録3085が、今年イチローに抜かれるのは必死
張本はイチローの才能を認めつつも、ずっと
御年68歳
老いてなお負けず嫌いなのである。
イチローを激励した。
普通なら大先輩の張本であるから「おい!イチロー!」と呼び寄せてもいいはずなのだが
普段から「私の記録のほうが上!」とテレビで言っているので、イチローが怒ってはいないか張さんちょっとドキドキ
大人のイチローは「今度、打ち方教えてください」
張本「いや、もう、君に教えることなんて・・・」
イチロー「いや、人間的に」
もうこうなると張本は有頂天。
VTRが終わり、カメラがスタジオに戻ると
「見なさい!イチローが人間的に教わりたいと言ってるんですよ。私に!」
と得意顔。
関口宏の「社交辞令では?」という突っ込みも耳に入らない
なんか・・・・無性にかわいいぞ!おじいちゃん!
その負けん気の強さに、アッパレ!!