顔デカいからや！！

吉本にFUJIWARAというお笑いコンビがいる。

ボケ担当はゴリラ顔の原西

一発ギャグが得意とされ、これまで数々のギャグをテレビで披露してきた。

ちなみに僕は原西で笑ったことは一回もない。

突っ込みは岸谷吾郎似の藤本

ガラが悪く、島田紳助氏に「ジャイアン」と呼ばれている。

ちなみに僕はこっちも嫌い。

ガラの悪い突っ込みは大阪の象徴。
決して関東では受け入れがたいキャラである。

その藤本敏史が最近よく使っているフレーズに「顔デカいからや！」というのがある。

とにかく何を言われても「顔デカいからや！」で答える。

「あれ、藤本さんのマイク、小さくありません？」
「顔デカいからや！俺の顔デカいからマイク小さく感じんねん。錯覚や！」

「最近、熱あんねん」
「顔デカいからや！俺の顔がデカいから熱あるように感じんねん。平熱や！」

理屈に合ってなかろうが、答えになってなかろうが関係ない。

とにかく「自分の顔がでかいからだ」で答える。

先日は日本テレビ『ガキの使いやあらへんで』にて、藤本のこのフレーズだけで1回分（30分）が放送された。

ちなみに僕は学生時代、『ガキの使い』のトーク部分だけをビデオにとり、テープが擦り切れるまで見ていた。毎週『ガキ使』を楽しみにしていた。

しかし最近の『ガキ』はとにかく惰性

番組を作るほうも惰性で作っているし、ダウンタウン以下、番組出演者も惰性でやっている。そして我々視聴者もまた、惰性で見ている。

内容的にはとにかくつまらない。が、なんとなくテレビはついている日曜夜の日本テレビなのだ。

その『ガキ使』で、先週放送分（2/22)は藤本一人がメイン。他のメンバーは軽く突っ込みをいれるだけ。なんでそれでお金がもらえるんだろう・・・・・。

設定は、藤本が吉本の養成所（NSC）の一日講師となり、受講生の若手の質問に答えるというもの。

若手「藤本さんはどうしてお笑い芸人になろうと思ったんですか」
藤本「顔デカいからや！」

若手「藤本さんはグラビアアイドルと付き合っているという噂を聞いたんですが・・・」
藤本「顔デカいからや！俺の顔デカいからそんなこと気になるんや！ホントはそんなに気になってへんはずや。」

若手「あの、コンビ名に”ん”がつくと売れると聞いたんですが本当ですか」
藤本「顔デカいからや！俺の顔デカいからそんなんで売れると思うんや！気のせいや！」

若手「相方が田舎から出てこないんですが、どうしたらいいですか。」
藤本「顔デカいからや！俺の顔デカいから相方が田舎にいるように感じるんや。ホントは東京におるはずや！」

最初は浜ちゃんらも「答えになってへんがな！」「めちゃくちゃや！」と突っ込みを入れていたが、さすがに番組の最初から最後までこれで引っ張るもので、だんだんシラけて誰も突っ込みを入れなくなる。

若手「ゆうこりんと付き合いたいんですけど、どうすればいいですか。」
藤本「顔デカいからや！俺の顔でかいからそんなこと思うねん。気のせいや！」

講義に遅刻した若手「すみません、寝坊しちゃって」
藤本「顔デカいからや！俺の顔デカいから遅刻したと思うねん。遅れてへん。間に合うてる！」

若手「僕、顔がでかいのが悩みなんですけど。相方の顔はすごく小さいんです。」
藤本「顔デカいからや！俺の顔がでかいからそんなふうに感じんねん。錯覚や！」

こんな調子で30分。

もう『ガキ使』は惰性以外の何物でもない。
ゴールデンの番組だったら、途中でチャンネルを変えられるのを恐れてこんなつまらない企画で最後まで引っ張ったりしない。

しかも藤本メインって・・・・ないよな。

翌日、僕はいつものように職場でコキを使われていた。

正社員ではない僕は当たり前のように会議室のセッティングや書類整理、荷物運びや事務用品の発注などをさせらていた。

会議室の机を並べながら、「はあ、36歳にもなって、なんでこんなことやらされてんだろう・・・」と溜息をつくと、どこからか聞こえる俺Bの突っ込み

俺B「顔デカいからや！お前顔デカいから机並べさせられんねん。」

俺A「は～、金ないな～」
俺B「顔デカいからや！お前顔デカいから金ないように感じんねん。結構もってる。錯覚や！」

俺A「彼女ほしいな～」
俺B「顔デカいからや！顔デカいから彼女ほしがんねん。ホントは一人でも結構イケるはずや！」

俺A「最近、ついてないな～」
俺B「顔デカいからや！顔デカいからついてないように感じんねん。ホントはついとるはずや。気のせいや！」

ふふふ・・・、ははは・・・、なんだか笑けてきた。

そうか、顔デカいからか・・・

気に入ったよ、フジモン

バカらしくて・・・・怒る気も、落ち込む気もなくなるわ・・・

あんたのネタの中で、唯一好きになったよ！

・・・しかし、ホンマにでかいな・・・・・