それはとある木曜日の朝のこと。
僕はちょうどその日で期限が切れてしまう、マクドナルドの無料コーヒー券を握り締め、職場近くのマックへ向かった。
何週間か前、ちゃんと120円を出してコーヒーを買ったら、3枚くれたコーヒーの無料チケット
あれ、うれしいよね。
正直、今の僕にとって、”ちょっとしたもらい物”の中で、一番うれしいのがマックの無料コーヒーチケット
だって「特別無料招待券」だよ?
”招待”してくれてんだよ?
こりゃ、行かなきゃ失礼ってなもんだ。
時々職場のおばちゃんにアメやお菓子をもらうことがあっても、半分くらいは陰で捨てることが多いんだけど
マックの無料チケットなら何枚もらってもうれしい。
朝のマックコーヒーは、僕にとって本当に”ちょっとした贅沢”だ。
この季節なら断然、アイスコーヒー!
これを、氷をカラカラ鳴らしながら、ブラックでちびちびやるのが僕の贅沢。
なんか、これだけでちょっとしたトロピカル気分に浸れる。
ああ、僕って安上がり・・・・
で、「朝、職場へ行く直前に缶コーヒーを買う」ような意識からか
無料チケットを差し出して、コーヒーをもらい、他のものを買わずにそのまま会社へ向かうことに
最近は全く抵抗を感じなくなった。
数年前は、「コーヒーをタダでもらっちゃ悪いから・・・」と、何か一品買っていたし、
マクドナルドとしては当然それが目的で、”エサ”として単価の安いコーヒーを無料で渡しているのだろう。
でも、この「無料コーヒーチケット」「朝の通勤途中」というのは、なぜか”コーヒータダのみ”を強引に正当化させてしまうものがある。(あくまで僕の個人的な感覚だが)
さて、そのマクドナルド、7月24日から1週間、朝の8時から9時までコーヒーを無料で提供すると発表した。
これはマックコーヒーファンとしてはうれしいこと。
さっそく24日の金曜日、職場の近くのマックに向かったのだが、
ここで僕は戸惑った。
無料チケットがあれば、それを差し出し、
「アイスコーヒー、お持ち帰りで」
「ミルクとお砂糖はご利用ですか?」
「いえ、結構です」
という流れで、スムーズに事は進むのであるが、
無料チケットがない場合、僕はどう話を切り出せはいいのだろうか?
「すみません、コーヒーを無料で配ってるって聞いたんですけど~」
ではなんか情けないし、
「すみません、コーヒーをタダでください」
と堂々というのも恥ずかしい。
きっぱりと
「コーヒー!」とだけ言えばいいのかもしれないが、
「サイズは?」と聞かれたらどうしよう・・・
絶対に見栄を張って「え?・・・・Mで・・・」
と言ってしまう気がする
僕は小心者なのだ。
となると、一番男前なのが、
「ホットドックとコーヒー!」などのように
「○○とコーヒー!」と注文することだ。
つまりこれは、マクドナルドのクロスセリング(抱き合わせ販売)手法にはまってしまうことになる。
う~ん、それもまた悔しいぞ・・・
結局、24日の初日。僕はマクドナルドに入ることすらできなかった。
くっそ~、マックめ~、うまいこと考えやがったな!
よし、今年の夏の目標は
「マクドナルドでコーヒータダのみ without チケット」に決定!
ま、結果は見えてますけどね。