この週末は東京在住の方にとってはなかなかにぎやかなことになっている。
土曜は浅草のサンバカーニバル
土曜の夜は24時間テレビ、およびチャリティイベント
そして土日は高円寺の阿波踊り大会と、お祭りイベント満載。
しかし、生来の出不精である僕が行ってきたのは衆議院選挙のみ
ま、投票所は近所の小学校だし、投票は5分とかからないし、買い物ついでに行ってもいいかなと思って行ってきたのだ。
が、正直、候補者も各党のマニフェストもまったくわからない。
適当にだれかに投票するのもまた無責任な話なので、棄権票を投じて帰ろうと心に決めた。
11時半ごろ投票所に着くと、近所のお年寄りがたくさんいた。
まずは小選挙区
個人の名前を書かなくてはならないのだが、これまた見事に誰も知らない。
一応、記入場所に名前と所属政党が書いてあるのだが、本当に顔も知らない人なんて選びようがない。
本当にコイツら、地元で選挙運動してたか?
しかたなく、当初の予定通り棄権票(つまり白紙)を投じようと思ったのだが、ここでなんとなく背中に視線を感じた。
振り返ると「選挙管理委員」とかなんとかいう人らが3人、偉そうにパイプいすにふんぞり返って座ってこちらを見ている。
う~ん、なんか見張られている気がする。
とりあえず、鉛筆を動かして、何か書いているマネをする僕
が、この演技、必要か?
なんだったら落書きでも何でも書いたほうがいいのでは?
じゃ、「棄権」て書いて出したらいいや。
そう思って鉛筆を動かした途端、「棄権」の“権”の字をド忘れする僕
う~む、う~む・・・・どうしよう・・・
意外に時間がかかる僕を、後ろの選挙委員会がじっと睨んでいる(気がする)。
なかば逆上気味に鉛筆でぐちゃぐちゃにかき消し、投票箱に入れた。
最高裁判所の信任投票なんて言われたって、「なんだこりゃ?」という感じ。
別に最高裁判所の裁判官が街頭演説しているわけでもなければ、どんな裁判で、どんな判決を出したかだって、自分からネットで調べないとわからない状態。
ずらっと書かれた裁判官の名前を見るだけで、信任できるかどうかなんて判断できるわけない。
「これも棄権にしようっと!」と思ったが、
「不信任なら×、信任なら無記入」という方式だから、白紙で出したら信任になってしまう。
一瞬、全部×にしてやろうか?とも思ったが、面倒なのでそのまま白紙にした。
最後に比例代表。
僕はもう36歳のいい大人なので、本当はこれくらいは答えられなければいけないはずなのだが、まったくわからない。
敗者復活戦みたいなものか?それとも併願受験みたいなものか?
もし、僕に子どもがいて、この質問をされたら、僕はどうやってごまかしていたのだろう?
だれか、子どもにもわかるように、やさしく僕に教えてくれる人はいないだろうか?
目の前には比例代表の投票用紙。
最初から政党の名前をプリントしてくれれば、○だけつけて終わるのに・・・・。
いちいち名前を書くのは面倒だ・・・・・
そう思いながら、また鉛筆で書いているジェスチャーを、後ろの選挙管理委員に見せつけて投票箱に入れた。
よくよく思えば、この「書いているふり」が一番面倒だった気がする」
え~、まさか「書いたフリをしただけです」とは答えられないので「・・・・・すみません、急いでいるので」と言って逃げてきた。
急ぐ理由なんて、「アッコにおまかせ」のゲスト小橋建太を見ることぐらいなのに・・・
さ、あとは結果待ちだ!