僕は、新宿方面へ向かう電車を待っていた。
僕の目の前には、「スゴイダイズ」のポスターが
おお、確かにすごいな。
こんなデカい大豆・・・・・・・・・・・そしてこのイケメン金髪モデルの表情
「お、おれは何でこんなことをしてるんだ・・・・・。」という葛藤
「親の借金のためとは言え、この極東のちっぽけな島国で、、、、、、、俺は母さんには言えないような仕事でお金を稼いで仕送りしている・・・・」という罪悪感
そら、言えないわな。
母「ねえ、ミカエル。あなた、いつもこんな大金をどこで・・・・?トーキョーでどんな仕事をしてるの?まさか・・・・悪いことをしてるんじゃないわよね?」
息子「違うよ、母さん。素っ裸で”スゴイダイズ”を背負っているだけだよ」
母「何よ”スゴイダイズ”って!!なんで素っ裸じゃないといけないの?」
息子「わからないよ。CMプランナーの人が服を脱げって言うんだ。でもやましい仕事じゃないよ。”スゴイダイズ”って体にもいいんだよ。」
母「本当なの?あなた、まさか体を売ってるんじゃないわよね?」
息子「そんなことないよ。あ、僕の携帯に写真が入ってるんだ。僕がモデルになったポスターだよ」
母「う~~~~~~~~ん。母さん、目が悪くて、どうなってるかよく見えないわ」
息子「そうだね。じゃ、ちょっと拡大してみようか。」
母「ミカエル!あなた、やっぱりいやらしい仕事を!!」
息子「ち、違うってば!!」