それは木曜日の夜のこと
なんだか体が熱っぽい
少し体が痺れるような、寒気がするような感覚があった。
少し喉もいがらっぽい。
あ、こりゃ・・・・来たな。
と思った。熱を測ると37.5度
こりゃ~今夜から明日にかけて、来るぞ来るぞ・・・
時間は深夜の3時。いつものブログ夜更かしが祟ったのかもしれない。
1時間後、すざましい尿意で目が覚めた。
それはもう、耐えられないくらいの尿で、とても我慢できそうにない。
しかたなくトイレに立った。そこで大量の尿を出した。
僕はまた水を大量に飲み込み、ちょっと上機嫌で布団に入った。
少し眠りに堕ちたかと思ったら、また強烈な尿意に気づいた。
僕は「はっ」と目覚め、急いでトイレへ。
これまた大量の尿が流れ落ちる。
「う~む、男らしい・・・」
その惚れ惚れするような量に感心するとともに、時間がまた1時間しか経っていないことに気づいた。
「あれ?けっこうぐっすり寝た気がしたのに?」
僕はまたまた嬉しくなって、さらに大量にミネラルウォーターを飲み、布団に入った。
・・・・・・・・・・・・・・
「はっ!」またまた激しい尿意に目が覚めた。
今晩、三度目のトイレタイム。
寝る前に水を飲むのが悪いのか?とも思ったが、なんか、体の悪いものがすっきり流れ出る感じ。
うまく体の中を水が循環しているようでもある。
しかも、1時間おきの目覚めが意外に悪くない。
夜中ということで少し寒気を感じるが、起床予定時刻の6時まであと15分ある。
僕はなんか”おまけ”をもらったような気分で、ホクホク顔で今晩4度目の就寝をした。
朝、目覚ましで目覚めると、体は非常に微妙な疲れ具合だった。
もし僕が家族と暮らしていたり、女性と同棲していたりしたら
「今日は仕事、休んだら?」
と優しく声をかけてもらえるのだが、一人暮らしの僕には引き止めてくれる人がいない。
もうちょっと熱が高かったら・・・・。もうちょっと体がだるかったら・・・・。もうちょっと頭がフラフラしていたら・・・。もうちょっと咳き込んでいたら・・・・。
と思うのだが、これがまた「日本のサラリーマンはこれぐらいの熱は我慢するもの」というレベルの症状なのが逆にツライ。
僕が学生だったら、僕が若いフリーターだったら、躊躇なく仕事を休んで家で寝ているところなのに
今の僕は仕事を休むと即収入が減り、仕事に穴を明け、信用を失い、職を失う可能性さえある。
だから休むわけにはいかないのだ。
それが大人なのだ。
それに今日一日乗り切れば土日は寝て過ごせる。
確か以前、同僚に「熱が出たらビタミンに限る。あたしは1時間に1本、C1000ビタミンレモンを飲んで乗り切った」と言われたことがある。
僕は通勤途中でC1000二本、ミネラルウォーター2本を買い、職場へ向かった。
仕事中は1時間ごとにC1000飲み、みかんを食べた。
昼前が結構辛かったのは、きっとクスリが切れかかったからだろう。
午前中の仕事が終わり、場所を変えて午後の仕事へ。
昼飯は何か消化のいいものを、と町を彷徨い歩く。
牛丼・・・・ダメ
マック・・・・論外
松屋・・・・ちょっと重い
日高屋・・・・ないわな
どっかでおかゆか雑炊が食べられるところないかな?
そう思って小一時間歩いた。
今思えば、「それが良くないんじゃない?」というのが冷静に判断できるが、とにかく「病気なんだからおやゆか雑炊を食べるものだ」という固定観念から、歩き続ける僕。
やっとのことで大戸屋の「豆乳雑炊」を発見。
なんか朦朧として味も覚えていないが、とにかく昼ごはんを食べ、クスリを飲むことができた。
これであと少しはもつ・・・。
午後の仕事は頭に冷却シートを貼り付けたまま、2時間ほどで終わった。
「新型インフルエンザじゃないでしょーね・・・」という同僚の言葉にぎくりとしながらも
「違いますよ。熱だけだし・・・」
「新型インフルも熱からくるのよ・・・」
「わかんないっすよ。病院行かないし・・・」
正直、インフルエンザと言われるのが怖いので病院にもいきたくないし、また熱も測りたくない。
ま、平日昼間に病院行く暇なんてないんですけどね。大人ですから。
なんとか同僚と自分をごまかして、帰路についた。
さあ、これからが本番だ。
この週末できっかり直すために、土日は巣篭もりをしなければならない。
僕はまず薬局で行き、パブロンゴールドAの予備(1134円)と、ミネラルウォーター2リットルを二本(1本88円)、C1000レモンウォーター6本入り(498円)を購入
次にスーパーで野菜ジュース(168円)、プレーンヨーグルト(138円)、バナナ(178円)、カットパイン(100円)カットメロン(100円)を購入。
さらに100円ショップでみかん8個入り(199円)、レトルトおかゆ4つ(420円)、ジャム(ヨーグルト用に100円)を購入
なんかものすごいことになってしまった。
一度寝込んでしまったら二度と買い足すことはできないとはいえ、
水2リットルが二つで4リットル。さらに野菜ジュース1リットルやみかん、バナナなど、総重量6~7キロはありそうな荷物を両手に持つ僕
ビニール袋が容赦なく僕の手に食い込み、冷や汗なのか脂汗なのか、よくわからないものがシャツの中を流れ落ち、
気の遠くなるような長さの帰り道をやっとこさ歩ききって家に到着した。
これ、絶対体に悪いことをしてるよな・・・
しかし、これだけ遠慮なくお金を使うのは案外気持ちがいい。
いつも節制に節制を重ねているだけに、
今回みたいに「病気を抑えるためなら金に糸目はつけない」となると
結構、気持ちいい。
財布から1,000円札がじゃんじゃん飛んでいく。
おそらく頭が朦朧としてことの重大さに気づいていないのかもしれない。
この日の熱は37.8度
今のところ、力づくで熱を押さえつけている感じです・・・