彼女の部屋のシングルベッドで、起夫(たつお)とジュンは眠れぬ夜を過ごしていた。
起夫「・・・・すみませんでした・・・」
起夫は天井をじっと見つめていた。
ジュン「大丈夫です。気にしないでください・・・・」
起夫の腕を枕に、ジュンは小さな声でつぶやいた。
ジュン「でもどしてかな・・・」
起夫「わからないんです。さっきまで大丈夫だったのに・・・」
ジュン「うふふ・・・起夫さんのココはあたしのこと愛してないのかな」
起夫「そ、そんな!そんなことありません!」
ジュン「冗談ですよ。起夫さんの気持ちはちゃんとわかっています・・・」
起夫「・・・すみません、すみません・・・」
ジュン「・・・緊張してたのかな・・・」
起夫「そんなことないはずなんですが・・・」
ジュン「あたし、ネットで調べてみたんです・・・。男の人、女の人の一人Hが好きだって。あたし、恥ずかしいけど・・・起夫さんの前で・・・やってみようかな・・・」
起夫「え?そ、そんなことしなくても・・・悪いのは僕なんですから・・・」
ジュン「なんか・・・起夫さん・・・一人でエッチするのも良くないって・・・」
起夫「でも、最初にだめだった時から、一人ではしていないんです。もう一週間も出してないんです。こんなのは10歳の時にそれを覚えてから初めてなんです・・・」
ジュン「・・・・・結構早熟だったんですね」
起夫「・・・エヘ(照)」
ジュン「じゃあ何が原因なのかしら・・・やっぱり起夫さん、胸の大きい女性が好きだから」
起夫「違います!」
ジュン「あたし・・・胸小さいから・・・」
起夫「違います!あ、違わないけど・・・あ!そういう意味じゃなくて、あの、その、それが原因じゃありません!」
ジュン「・・・・・でも本当に気にしないで。きっと結ばれるのが早すぎて・・・ちょっと責任みたいなものを感じて・・・」
起夫「・・・もしこのままずっとダメだったら・・・どうしますか?」
ジュン「・・・・大丈夫です。一緒にいられれば幸せですから・・・」
起夫「・・・・・・・すみません・・・・(グスン)」
病院にて
医者「で、その後、どうですか?」
起夫「・・・だめなんです。最初はいいんですが、ゴムをつけようとした瞬間、萎えてしまって・・・」
医者「ああ、よくあることです」
起夫「先生、僕、どうしたら・・・」
医者「ちなみに、あなたの性感帯は?」
起夫「せ、性感帯ですか?」
医者「風俗などに行ったときに、風俗嬢にされて気持ちいいことは?」
起夫「え?先生、なんでそんなこと聞くんですか?まさか僕に興味が・・・」
医者「そんなわけないでしょ!そのことを彼女に伝えるんです!」
起夫「え?僕の性感帯をですか?」
医者「そう。彼女にも協力してもらって、あなたの性感帯を触ってもらうんです。」
起夫「でも、ちょっと恥ずかしいかも・・・」
医者「いいですか。SEXは共同作業です。お互いのしてほしいことをちゃんと伝えることは大切なことです。あなたは風俗嬢としかしたことがないから受け身体質なんです!」
起夫「いや、そこまではいってませんけど・・・」
医者「じゃ、あるんですか?風俗嬢以外としたことがあるんですか?」
起夫「・・・・すみません」
医者「あなたも受け身、彼女も受け身じゃ、なにも始まりませんよ。築地魚市場に並んでる二匹のマグロじゃないんだから」
起夫「先生、言い過ぎです」
医者「とにかく、お互いの希望を言い合いなさい。まじめにお願いすれば、思いやりのある彼女なんですから、協力してくれます。そのまま興奮した状態で入れればよろしい」
起夫「あの・・・ゴムは?」
医者「つけている間に萎えてしまう恐れもあるので、彼女の安全日を聞いて、まずはつけないでやってみたらいかがでしょうか?心配なら彼女にピルなどを服用してもらってもいいでしょうし」
起夫「そうですね。まずは一発決めることが大事ですからね」
医者「そうです。まずは一発・・・いや、失礼。一度うまくいけばその後は自信がついて、ゴムをつけていても萎むことはないでしょう」
起夫「はい、がんばります!」
医者「ええ、がんばって!ファイト!」
起夫「一発!決めたるで!」
次の日の夜
ジュンの部屋のシングルベッドで横たわる起夫とジュン
起夫「あの・・・ちょっとご相談が・・・」
ジュン「はい・・・なんでしょう・・・」
起夫「実は私・・・・・乳首がとても感じることに気づきまして・・・」
ジュン「最近気づいたんですか?」
起夫「いや・・・あの・・・・前から知ってたんですけど。それでですね・・・・・・おぁふっ!」
ジュン「こんな感じですか?」
起夫「オウ!イェス!」
ジュン「・・・・・なんで英語?(ぐいっ)」
起夫「はぅあ!そんなに強くつねったら・・・」
ジュン「・・・・なるほど。わかりました。私はこれから起夫さんの乳首を”スイッチ”と呼ぶことにします」
起夫「あ・・・はい。お願いします」
二人が結ばれたのは5回目のチャレンジだった・・・