俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

訪韓日記(8月6日)「海、その愛・・・」

あらすじ:37年近く彼女がいなかった僕に今年のバレンタインデーに初めて出来た彼女は韓国人。

     速攻で結婚を誓い合ったもののその1ヶ月半後に彼女(ジュンちゃん:仮名)は帰国。

     よって4月からは遠距離恋愛中。
     
今年の5月に訪韓した際には僕が彼女の親族に挨拶を交わしたのだが、今回はいよいよ僕の両親とともに訪韓を果たしたのであった。

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訪韓7日目

今朝は会社へ出勤する彼女と一緒にホテルを出る。

まず彼女に映画館の場所を教えてもらい、近くのカフェで朝食。

彼女はそのまま会社へ

僕は10時20分から映画を観ることになっている。


まだソウルで観光していないところはいっぱいあったのだが、カメラの電源もないし、暑いし、

なにより劇場づいてしまったので、2時間ぐらい劇場にいるのが好きになってしまった。

今日観る映画は「OCEANS」

海の生態をドキュメンタリー的に撮った映画だ。


とにかく映像がきれい!

映画館で映画なんて久しぶりに観たけど、巨大スクリーンに映し出される海の景色っていいね。

そして自然の驚異に驚かされる。

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そういえば僕が子供の頃に「野生の王国」なんて番組があった。

今のバラエティー的な動物番組と違って、民放なのにたんたんと野生の生態を映すだけの番組だったが、なんともリアルで迫力があった。

スタジオで大騒ぎする観客やアイドルもなし、ワイプで芸人たちのリアクションを映すこともなし。

もしかしたらナレーションさえなかったかもしれない。

それは子供の僕には少し退屈であったが、父は熱心に観ていた。

僕も一緒に観ていたのだが、変なサウンドも効果音もなく、鳥の声や虫の音がそのまま聞え、ジャングルの静謐がそのまま映されているようで神秘的ですらあった。

中には鮫に足を食いちぎられた直後、足から血がドボドボ流れるダイバーの映像なんかもあって、子供だった僕はかなりショッキングだった。

ゴールデンタイムでも当時はこんな映像が流せたが、今でも鮮明にその映像を覚えているくらいショックだった。

今の子どもは幸せ・・・かな?

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で、話は映画に戻るのだが、

海の中の生物を親子のイグアナの会話という形で紹介していくのだが、

そのナレーションがややうるさい。

そしてストーリーがなく、淡々とさまざまな海の生物を紹介するだけなので、後半、やや眠くなる。

この点、僕は日本のバラエティ慣れしすぎているのかもしれない。

途中、さかな君の解説や、みのもんたのナレーション、中川翔子のリアクション、タカ&トシのボケと突っ込みでも入ってくれたら・・・


ただ、海の生物はそれだけでもものすごい魅力があるのは確か。

なぜ、神様はあのようなフォルムの生物をたくさん海に宿したのであろうか。

ぶりやカツオのような単純な「魚」の形では飽きたらず、

そのままでジブリ映画のキャラクターになり得そうな奇怪な生物がたくさんいる。

そしてその奇形な生物の動きがまた摩訶不思議

鯨やイルカはなぜ海の上をジャンプするのか?

別にしなくてもいいのではないか。

あれはなんか生きるために必要と言うより、神様のいたずらで、あのような生態になったのではないか。

イルカがジャンプしてきりもみ状に回転する姿は美しさ、その運動神経の良さに感動すると同時に、「なんで?」という思いが頭によぎる。

鰯などの小魚が、集団で球体状に回転しながら泳ぐのはなぜだ?

くじらが小さなエビやプランクトンしか食べないのはなぜだ?鮫やシャチを食べればいいのに・・・。

とにかく海の生物は不思議で、男心をくすぐる。

午前10時20分の映画館はガラガラだったが、なかなか有意義に過ごせた。

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お昼は彼女といっしょにオフィス近くの食堂で。

僕はコングクスという豆乳で作った冷麺

彼女はカルグクスという具沢山の煮麺を食べた。


僕が食べたコングスクはなぜか彼女と彼女の友達には不評で、彼女曰く「年寄りが食べるもんだ」とのこと。

ただ、食堂にはOLさんを含め、コングクスを食べている人は多かった。

味はまさに「豆乳で作った麺とスープ!」という感じ

具もなく、ひたすら豆乳麺とトロリとした豆乳スープをすするのみ。

シンプルである。

まずくはないが、シンプルである。

彼女は「なんでこんなものを食べたがるんだ?」と不思議がっていたが、まあ僕も一度食べれば十分かな?

夏しか食べられないものらしいので、夏に韓国へ行く人は食べてみてもいいのかな?

ただできれば友達と別のものを頼んで、半分半分にしたらいいね。

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しかし、ここで事件発生。

彼女のお母さんが倒れて病院へ運ばれたという。

急いで病院へかけつけた。

彼女のお母さんは実は数日前から具合が悪かったのだが、僕がいる間は入院はするまいと我慢していたらしい。

う~ん。申し訳ない。

結局、入院することになり、彼女と彼女の妹、弟が交代で病院へ行くことに。

僕は手伝おうにもなにもすることができないので、「僕のことは心配いらないからお母さんのそばにいてあげて」というのが精一杯。

一人、病院を後にした。

8時過ぎ、彼女はホテルに戻ってきた。

「なんでこんな時に・・・」と彼女も辛そうだが、そんなことをいってもしょうがない。

とりあえず夕食を食べに外へ。

軽食屋でスンデ、トッポギ、天ぷら、揚げたタコなどを食べる。

どれもうまいのだが、残念なのはビールがないこと。

彼女曰く、「酒は居酒屋で飲むもの」とのこと。

いやでも、これ全部ビールに合うんだよ。

置いておけば売れると思うのだが、こういう軽食屋にお酒は置かないそうだ。

彼女も日本に留学していたとき、松屋でバイトをしていたが、ビールを売っているのでびっくりしたそうである。

しかも、案の定、酔っぱらい客が喧嘩をはじめたこともあるそうで、「ほらね」と見下したそうである。

う~む。それにしても・・・。

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