俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ダウンジャケットを笑う

僕は以前、こんな記事を書いた。

派手な便所サンダル - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

 

ようは「クロックスは流行っているかもしれながい、僕の美的センスに合わない」という内容のものだ。

 

で、もう一つ、「世の中で普通にすごく普及しているんだけど、どうしても僕の美的センスに合わないもの」というものがある。

 

それが「ダウンジャケット」だ。

 

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自慢じゃないが、僕は生まれてこの方、ダウンジャケットを着たことがない。

 

買おうと思ったこともない。

 

なぜなら、ダウンジャケットはなんとなく”カッコ悪い”からだ。

 

僕の中で、ダウンジャケットは、なんというか・・・・裏地なのだ。

 

それは昔、持っていた「リバーシブルジャケット」のせいかもしれないし、

 

今も着ている2枚重ねの「ダブルコート」のせいかもしれない。

 

リバーシブルジャケットなんて銘打ってはいるが、基本、表のカラフルなデザインの面だけを使うのが普通で、本当に裏返して地味な黒や灰色のダウンの面を表にする人っているのだろうか?

 

僕の中で、あれを着るのはどうも・・・・

 

ファンタスティックフォーになったような

 

ミシュランのキャラクターになったような

 

サナギマンになったような

 

そんなカッコ悪さなのだ。

 

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その原因を考えてみたのだが、

 

まずはあの安いビニールのような生地

 

着ぐるみのようなモコモコ感

 

あまり代わり映えしないデザイン

 

縦横に規則的に区切られ、小分けにされたダウン袋

 

そして単色の色使いにあるような気がするのだ。



普段どんなにオシャレに着飾っているような女性でも

 

カラフルなダウンジャケットを着た瞬間にノー天気なアメリカ人のようになってしまうし、

 

黒のダウンを着たら着たで、地味な空気デブのようになってしまう。

 

これほどファッションが発達した21世紀に、未だに単色の単調なデザインの服を喜んで着るなんて、僕は日本人のファッションセンスを疑ってしまうのだ。



僕は普段、ユニクロでしか服を買わないような、しかも2~3年に1回しか服を買わないような、ファッションにはまるで疎い男だが、

 

ダウンジャケットだけはどうしても受け入れられない。

 

ただ、暖かそうなのはわかる。

 

だから一度だけ「部屋着としてユニクロのウルトラライトダウンを買ってみようかな?」と嫁に言ってみたのだが

 

「なんで部屋着?外でも着ればいいじゃん」なんて恐ろしいことを言う。

 

で、僕が「ま、近所のコンビニとか、スーパーならダウンで大丈夫かな」とかなり譲歩して言ってみたのだが、嫁は

 

「なんで?おそろいのダウン着て、お出かけすればいいじゃん」などとのたまうのだ。

 

最後まで駄々をこねた僕は、結局ウルトラライトダウンも買うこともなく今年の冬に突入した。

 

5年前に「洋服の青山」で3千円くらいで買った黒のダブルコートは、色もだいぶあせてしまったが、未だに現役。

 

仕事にもプライベートにも使え、気温が8度くらいまでならなんとかしのげる。

 

町中で”裏地”を着ながら歩いている人たちを見るたびに

 

「あんなのを着て街を歩くのはロシア人くらいだと思っていたのに・・・」

 

「ファッション性を犠牲にしなければならないほど寒いのか・・・・みんな寒がりなんだな」と思ってしまう。

 

もしかしたら、いや、そんなことは決してないとは思うが、

 

ひょっとしてオシャレだと思ってダウンジャケットを着ている人もいるかもしれないが

 

僕にとっては「西洋の半纏(はんてん)」

 

それがダウンジャケット

 

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