俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

横濱ストーリー その2

(前回の続き)

父親の73歳の誕生祝に、両親と嫁と横浜市内観光1日バスツアーに参加することになった。


ツアーは

横浜ランドマークタワー69階 展望フロア スカイガーデン

山下公園(20分の写真タイムのみ)

③横浜中華街でお食事(菜香新館でのコース料理)の後、自由散策

④横浜ベイブリッジをバスで往復


⑥赤レンガ倉庫

と回っていくのだが、思うのは終始

バスツアーで良かったなぁ


ということだ。

実は上の観光地は割とみな隣接していて、個人で回っても大した距離ではないのだが

ランドマークタワーの展望台は通常大人1000円だから、個人で行っていたら絶対上まで行かないだろうし

中華街のレストランも待ち時間や値段を考慮して絶対に避けていたと思う。

個人だったら移動も疲れて、途中で嫌になっていただろうし

おそらく中華街で肉まんを1個買っただけで家に帰っていただろう。


その点、バスツアーはいい。

なんといっても急かされている感がいい。

山下公園”20分”なんていいね!

実際に山下公園はそれほど見どころもないし、日陰も少ないので地獄だった。

で、ガイドさんに「山下公園は写真を撮るだけにして、20分後にはバスに戻ってくださいね。赤い靴を履いた女の子の像と、氷川丸がありますよ~」なんて言われると

本当にそれだけ写真に撮って帰ってくるのだが、本当にそれだけで十分なのだ。

暑い中、散策しても疲れるだけだし、僕はもともと湘南生まれなので、海はそれほど珍しくないし。

イメージ 1


中華街(食事、散策で90分)も、食事が終わったら50分しか時間がなかったが、それでもあまりの人ごみに両親は疲れてしまい、「もういい」という頃にちょうど集合時間になった。

結局「中華料理チャンピョンの肉まん」も、「チャンピョンの小龍包」も、「チャンピョンのふかひれ」も食べられなかったが、炎天下の中、あの行列に並ぶ気にもなれなかったし、そもそも腹いっぱいだ。

”中華料理のチャンピョン”ってのも、どうも胡散臭い。

あの「チャンピョンの~」ってのは高速道路のサービスエリア(海老名とか)でもよく見るから、中華街じゃないと食べられないものでもないのだろう。

というか、中華料理のチャンピョンって、アメリカのヨーヨーチャンピョンばりにいるんだな。

イラネ!


ちなみに、今回のツアーで意外に面白かったのが赤レンガ倉庫近くの海上保安資料館の「北朝鮮工作船

実物が置いてあるのだが、迫力もあり展示も上手い

なぜは母親が熱心に見入っていた。

一方、両親に評判が悪かったのが中華街。

田舎暮らしの両親にはあの人ごみと行列がたまらなく嫌だったらしい。

イメージ 2

イメージ 3


それ以外はおおむね喜んでくれた。

外国人墓地に入った時も

「墓石がおもしろい!」「200円の寄付金をとるくせに、手入れがほとんど行き届いていない。」

「妙にカラスがいるが、あれは演出か?日本の墓地にはいないぞ?」

「若い人がデートに来るような場所だと聞いていたが、面白いのか?」

「自分がイメージしていた外国人墓地と違うが、それがわかっただけでも良かった。もう二度と来ないけど」

と意外に饒舌だったし。


イメージ 4


そんなこんなで両親との横浜ツアーは終了した。

総括すると、この団体バスツアーというのはやはり良かったと思う。

個人旅行に比べて自由時間が少なく、急かされる感じはあるが、父は元々ものすごくせっかちで、きれいな景色などもチラッと見たらもう「次行こっ!」と催促するタチなので、このような主要なところをちょっとずつ、いくつも見せていくツアーは好都合だったかもしれない。

また、50人近いツアー客の中で、なぜか両親がガイドのすぐ後ろをキープしようとする姿がかわいらしかった。

「迷子になったら大変!」

ツアーに参加する多くの年寄りの頭の中はそれだけでいっぱいになるらしいが、

数あるツアー客の中で我が両親が一番小心者だということが笑えた。


が、「海の見える丘公園」の近くにある「大佛次郎 記念館」にて、僕がずっと「だいぶつじどう」と連呼していたので両親が苦笑

中卒の父に笑われる大学院卒の息子であった・・・

ま、息子はいつまでもおばかなくらいがかわいい・・・・か?

イメージ 5