俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

僕はやはり殿馬

ドカベン』『あぶさん』などの代表作を残した野球漫画の巨匠・水島新司先生が亡くなったそうだ。水島マンガに影響を受けた著名人が次々と哀悼のコメントを残しており、改めて水島先生の作品が日本の野球に与えた影響の大きさがわかる。

僕も野球少年だったので水島先生の作品もよく読んでいた。でも一番印象に残ってるのは水島先生本人だった。昔『ビートたけしのスポーツ大将』という番組をやっていて、たけし軍団チームと水島先生チームの野球の試合があったのだが、ピッチャーの水島先生がとにかく負けず嫌いで、子供ながらに引いてしまったのを覚えている。誰がどう見てもストライクゾーンに入っていないのに「おい!ストライクだろ!」とムキになって審判に詰め寄っていた水島先生はあきれるほど大人げなかった。

f:id:Yamazy2019:20220118000520p:plain

所属チームは「BOTTS」(ボツ)

また高校野球を描いた『ドカベン』『大甲子園』では飽き足らず、続編として『ドカベンプロ野球編~』を作り、実際の日本プロ野球を舞台に自身のオリジナルキャラクターを入団させるというファンタジー作品を描いてきたが、自身の作ったキャラクターが全員揃いも揃ってプロで大活躍をしている姿を描いちゃうあたりもツッコミどころ満載だった。

が、水島先生はとにかく野球が大好きで、自分が描いた作品が好きで、自身が作ったキャラクターを”親バカ”なほど愛していたということは間違いない。

ご冥福をお祈りいたします。

ドカベン」「あぶさん」の水島新司さん死去、82歳…「スポ根」に代わる野球漫画を確立 : エンタメ・文化 : ニュース : 読売新聞オンライン

そういえば僕が子供の頃、太っていた友達は草野球でも少年野球でも必然的にキャッチャーをやらされていた。水島先生のせいだった。

定食屋で飯を食った後、爪楊枝をくわえたまま歩けば「お前、岩城かよ!」と突っ込まれた。アンダースローのやつは「里中みたい!貧乏なの?」、いつもニコニコしている奴は「微笑君」などなど、当時の子どもは勝手にあだ名をつけられていた。全部水島先生のせいだった。

同じように背の低いやつは自然と”殿馬”とか”とんま”と呼ばれていたが、これはちょっと羨ましいほうのあだ名であった。キャイ~ンの天野君も言っていたが、当時背の低かった少年はみな”殿馬一人”に憧れていたのだ。

 

f:id:Yamazy2019:20220118001150p:plain


殿馬一人 - Wikipedia

殿馬は見た目は出っ歯にでかっ鼻、短足で服装もだらしなく、語尾に「~ずら」をつけるなど田舎臭く見えるかもしれない。しかし実は天才ピアニストであり、天性のリズム感で野球でもその才能を開花させ、プロでも首位打者盗塁王2000本安打という記録を残している。

が、彼の魅力はやはり「努力しているところを見せない、ひけらかさない」「闘志を表に出ず、常に飄々としている」ところだと思う。

ピアニストとしては手が小さく課題曲が弾けなかったことをバカにされた殿馬は指と指の間(水かきの部分)を切り開く手術をこっそりと受け課題を克服したり、ハイジャック犯に右肩を打たれた際は夜に一人でグラブトスの特訓をして試合に臨むなど、本当は負けず嫌いで心に熱いものを持っている。しかしそれを周りに知らせることはないし、頼ることもない。自分の課題は自分で解決するだけ。きっとそれは殿馬の哲学だ。

対戦相手からするとこの存在は不気味だ。ホームランバッターの山田太郎や、怪力・岩城正美、エース里中君は特徴がわかりやすいから当然対策を立てられてしまう。しかしこの投打の要にばかり気を取られていると、のらりくらりとした殿馬にやられてしまう。曲者なのだ。何を考えているのかわからないし、やる気があるんだかどうかもわからない。しかし常に周りを注意深く観察しながら瞬時に100%の力を出せる準備をしている。だから相手は気づいた時には一杯食わされている。

チームメイトは殿馬を”末恐ろしい天才”と捉え、ピアニストとしての活動も尊重している。殿馬のことを変に詮索せず、放任している。対戦相手にも”不気味な存在””天才”と捉えられているのがカッコイイ!

僕はこういうキャラクターが大好きなのだ。闘志を表に出さない天才、何を考えているのかわからない能天気な天才、普段は前に出ようとはせずに主人公がピンチの時だけ助けてくれる天才。

あ~あ、また『ドカベン 殿馬一人特集』を読みたくなったずら。

thm

錦鯉というコンビ

昨年のM-1グランプリ優勝以来、テレビで観ない日はないというくらい仕事が増えたお笑いコンビ・錦鯉の二人(長谷川雅紀、渡辺隆)。最近『情熱大陸』や『水曜日のダウンタウン』(共にTBS系)などでステージ以外の素に近い二人の様子を観る機会があったのだが、改めて「いいコンビだなぁ」と思っている。

よこはまたろー@リトルラジオ on Twitter: "錦鯉 渡辺さん まさのりさん「25歳歳下の彼女と結婚」をきかされて  立ち止まったけど「ダセーな! 記者会見なんかやらない! 人気者でもなんでもないからな!」 ボロクソw #水曜日のダウンタウン #錦鯉  https://t.co/VlXz8UgBvD ...

二人は元々別々のコンビを組んでおり昔からの知り合い・友達というわけではなかった。コンビ解散後、お互いピン芸人をしていた際に、渡辺さんから長谷川さんに声をかけたそうだ。当時渡辺さんは33歳、長谷川さん40歳。Wikipediaによると渡辺さんは「組んでみて、本当にこの人、バカなんだな」と思い、歯を磨かない、爪を切らない、服を替えないなど私生活のだらしない長谷川さんを毎日のようにたしなめていたらしい。

ただWikiを観るまでもなく、渡辺さんの態度からは長谷川さんを半分本気で見下している様子が見て取れる。芸歴、年齢共に上の長谷川さんに対し、渡辺さんの態度はかなりキツイ。呼び方こそ”雅紀さん”とさん付けであるが、常に「こんなダメな大人初めて見た」という目で見ているし、言葉もため口、ツッコミも遠慮がない。だからこそ『水曜日のダウンタウン』のどっきりで”糟糠の彼女を捨てて25歳年下の女性と結婚する”と伝えた長谷川さんに対し「ダセーな。一番ダセーやつじゃん。25歳年下とか」と本気で軽蔑している。

おそらく人間としては最低、ただ芸人としてはそのダメさ加減も含めて優秀と捉えてコンビを続けているように見える。

錦鯉 - Twitter Search / Twitter

長谷川さんは長谷川さんで自分がダメな人間であることがある程度わかっている。だから年下の渡辺さんに厳しく言われても反発するどころか反省し、渡辺さんを「東京のお母さん」とまで呼んでしまう。自分をここまで引き上げてくれた相方に感謝しているのだろう。

それにしても『情熱大陸』で10年前の錦鯉のネタを放送していたが、長谷川さんのボケは今とほとんど変わらないのにそれほど響かないのが面白い。30代、40代でバカなことをしている芸人は他にもたくさんいる。M-1で披露した”合コン”のネタも、これまでたくさんの芸人が題材にしてきたし、ブサイクやうざいキャラが登場するネタも出尽くした感さえある。ややもすると40歳当時の長谷川さんは「この歳にもなってまだこんな幼稚なネタをやっているのか」「いい加減、芸人を辞めたほうがいいんじゃないか」と思われていたかもしれない。しかし50歳の長谷川さんならさすがに笑える。50代の長谷川さんがあれだけバカをやってくれたら、そりゃ面白い。唯一無二のボケだ。長谷川さんはやっと熟した感じ。

”合コン”のネタも錦鯉だからこそ

(長谷川)「みんなよりちょっとだけお兄さんかな?」

(渡辺)「お父さんだよ」

なんてやりとりが通用する。

 

ちなみに『水曜日のダウンタウン』のどっきりは、M-1で優勝する前、2021年の10月頃に撮影されていたらしい。それでも前年のM-1決勝進出もあってテレビの出演本数が前年から111本増えたというから相当売れていたはずだ。にも拘わらず、渡辺さんは「まだスタート地点に立ったばかり」「今年こそ優勝せねば」という思いがあったのだろう。浮かれて貧乏時代から付き合ってくれた彼女を捨て、25歳の彼女を作ったと言ってきた長谷川さんに相当イラつき、軽蔑していたように見える。

長谷川「記者会見とかそっちの話もあるから(お前に言っておこうと思って)」

渡辺「大丈夫だよ。ねぇよ、バーカ。50歳過ぎのバカなおっさんが結婚するって言って記者会見なんかするわけがない」「すごいじゃん。慢心がすごいじゃん。なってねーからな、テレビの人気者に!」

どっきりなので二人の素の会話なのだろうが、完全に漫才になっているのがすごい。長谷川さんのことを常に「突き抜けたバカ」と見下し、プライベートでもツッコミ続けた結果、長谷川さんのすることなすことに、スムーズにツッコめるようになっているのがすごい。それに対し反論することもできず、素直にツッコミを受ける長谷川さんの間も素晴らしい。

錦鯉とは、素で突き抜けたバカの長谷川さんと、それを素で見下す保護監察官・渡辺さんが織りなす厳しくも温かい人生劇場。

2022年、錦鯉は本物の売れっ子になるのか、それは終わってみないとわからない。でも家族からも周りからもバカにされ続け、気づけば就職もできず芸人しか残っていなかった男が50歳で漫才日本一になるなんて、もはやドラマだ。その男を”絶対に面白い”と信じ続けた男もまた見事。M-1決勝の大オチで決めた”Life is beatiful”。いいな、映画になるな。

情熱大陸で『錦鯉』が話題に! - トレンドアットTV

竜兵会VS出川軍芸能界オールスター草野球対決2022

1月3日に放送された『竜兵会VS出川軍芸能人オールスター草野球対決2022』(テレビ東京系)を観ていて、同世代の僕は思った。

「ああ、いいなあ。俺も草野球やりたいな」

今年40代最後の年を迎える僕は、年々体力が衰え、体の節々が痛くなり、老いへの恐怖と戦っている。日に日に頑固になって若い人たちの間で”バズ”っているものを受け入れることができなくなり、テレビやネットを見ても面白いと思えるものが少なくなって時間をつぶすことも苦しくなってきた。

そんな中で観た『~草野球対決』はなんとも穏やかで、幸せに満ちたシーンの連続だった。

竜兵会 VS 出川軍オールスター草野球対決2022』 出川と上島がガチ対戦-sirabee20211217kusayakyutaiketsu2

僕が子供の頃、サッカーチームに入る子はまだ珍しく、まだまだ野球のほうがメジャーだった。僕の小学校には少年野球チームが3チームあり、クラスの半分はいずれかのチームに入っていた。チームの練習以外でも学校が終われば近くのグランドでみんなで草野球をしたし、家に帰ればプロ野球カードや野球盤で遊んでいた。夜は普通に家族とテレビで野球中継なんぞを観ていた。別に甲子園とかプロを目指していたわけではないし、どこか特定のプロ野球チーム・選手のファンだったわけでもなかったが、活発な少年が野球をやるのは自然な流れだった。

僕は高校の途中で野球を辞めてしまって、それ以来グローブをつけたこともバットを振ったこともないんだけど、中途半端な形で辞めてしまっただけに野球への想いはだらだらと残っていた。Youtubeイチロー選手のプレイダイジェストは観たり、大谷翔平選手のニュースはチェックするのに、野球の試合をちゃんと最初から最後まで観ることはまずない。

日曜日にちょっと河原なんぞを歩いていると、腹の出たおっさんが泥だらけのユニフォームで座り込んでビールを飲んでいる姿を見たりする。「今日3三振よ!もう打率1割切ってんじゃね?」と仲間に嘆く割に顔がなぜか幸せそうで、”野球の試合が楽しくて仕方がない””野球がやれる週末が嬉しくて仕方がない”という感じなのだ。うらやましい・・・・。

【気持ちは10代なんだけど?】30~60代男性に聞いた!大人の草野球あるあるランキング(9~10位)|ランキングー! (rankingoo.net)

僕は仕事柄、住む場所を転々としてきたので地元の草野球チームに所属するということができなかった。仕事以外のこういうつながりを全く作ってこなかった。いいな、いいなぁ。

 

そんな時に観た『竜兵会VS出川軍芸能人オールスター草野球対決2022』が実によかった。これぞまさに”草野球”なのだ。

チーム上島は主に太田プロ所属の芸人チームで、メンバーは上島竜兵肥後克広、寺門ジモン(以上ダチョウ倶楽部)、劇団ひとり土田晃之インスタントジョンソン、スギちゃん、神奈月松村邦洋などなど。

対するチーム出川はキャプテンの出川哲朗とゆかりのある飯尾和樹、やす(以上ずん)、ウド鈴木キャイーン)、岩井ジョニ男イワイガワ)、堀内健ネプチューン)、中岡創一(ロッチ)、蛍原徹、そして粗品せいや霜降り明星)ほか。

両チームの平均年齢50歳だと聞いて、うれしくなってしまう。

ここにダウンタウンロンブー淳有吉弘行など大物MCが入ってしまえば単なるバラエティ番組になってしまうし、とんねるずが入ってしまえば元プロ野球選手を代打などで出してしまうだろう。しかしこの番組のコンセプトはあくまで”草野球”なのだ。これが見ていて実に気持ちいい。

ピッチャー出川は本当のマウンドからは届かないので手前から山なりのボールを投げる。野球経験者はおもしろいように打てるし、未経験者はバットにボールが当たらない。そしてそのどちらも自然に混ざっているのがいい。出川さんも終始ニコニコだ。

守備もトンネル、落球の連続があったかと思えば、きれいにゴロを捌くシーンもあって、意外に試合が引き締まっている。大量得点でだらけてしまうでもなく、逆転につぐ逆転の白熱した展開。

僕はまるで日曜日の散歩途中に土手に座りながら観戦をしている気分。思わず「おっ!ナイスバッティン!」とつぶやいてる自分がいた。

もちろん乱闘などのお約束はあるし、ヤジ合戦などもあるのだが、バラエティ番組のような”俺が俺が”とみんなで笑いを取りにいく展開はなく、みな試合を優先させている。あの堀内健もおふざけなし。霜降り明星も出しゃばったのは最初だけ。あとは本当に草野球の助っ人に呼ばれたことを自覚し真剣にプレーしている。

おじさん達の草野球と言うことで試合は5回まで。この長さがいい。結局は泣きの延長1回があったが、草野球を最初から最後まで観てしまった。でも実に面白かった。きっとみんなあの後、飲みに行くんだろうな。打ち上げのビールはうまいだろうな。

ああ、俺も野球やりたいな。ソフトボールでもいい。だれか誘ってくれないかな?きっと誘われたら張り切りすぎて足が吊ったりアキレス腱切ったりするんだろうな~。定年退職するまでにはそんなグループに入っていたいもんだ・・・

ロングアイランドのSNS(ブログ / Twitter)(2000029731)

『ゆうぶひちゃんねる』で年越しを

2021年の年末、みなさんはどう過ごしていましたか?

僕はどこへ出かけるでもなく自宅で年越し。選んだテレビは『紅白歌合戦』(NHK)でも『笑う大晦日』(日本テレビ系)でも『RIZIN』(フジTV系)でもなく、『孤独のグルメ』(テレビ東京系)だった。 

もともとドラマ化される前から単行本を読んでいた僕であるが、ドラマ『孤独のグルメ』は原作より断然おもしろい。全シリーズのほとんどの回を観ているし、お気に入りの回は繰り返し繰り返し観ている。僕はフリーターや派遣業ばかりしてきたので昼食はもっぱら一人だった。結婚も30代後半だったので、それまでは一日中”一人飯”だった。主人公の井之頭五郎さんほど食事にお金は使えなかったが、”一人飯が当たり前”という意味では五郎さんは親近感のある存在だった。48歳となった現在もお昼になると会社のデスクで誰とも話すことなく『孤独のグルメ』を見ながら孤独に昼飯を食べているが、これがまた至福の時間だったりする。だから年末は迷うことなく『孤独のグルメ』を見たな。(ただテレビ東京は年末、『孤独のグルメ』の過去の放送を何日も一気に垂れ流すなど、『孤独のグルメ』に頼りすぎな感じはしたが・・・)

ドラマ24】孤独のグルメSeason9|主演:松重豊|テレビ東京

ちなみにドラマ『孤独のグルメ』が始まる前は、マンガ『美味しんぼ』を暗記するほど読み返して、脳内再生しながら一人で飯を食っていた。そしてYoutubeを見るようになってからはCMや映画などを編集した飯テロ動画や違法アップされたグルメドラマ、食べ物系Youtuberの動画などを観ているのだが、違法アップロードされたものはすぐに消えてしまうし、Youtuberの飯テロ動画はなかなかいいものが見つからない。僕が飯テロ動画に求めるものは

・見た目がいい人が食べている(おじさんはちょっと無理・・・)

・おいしそうにたくさん食べている(ただし大食いチャレンジ動画は除く)

・ちゃんと顔が映っている(食べ物だけ、口元だけでは不十分)

食レポは不要

・変な効果音、字幕も極力なくしてほしい。

・『孤独のグルメ』や『ワカコ酒』的なナレーションがない。

以上の条件からして、僕に一番合っている動画は『ゆうぶひちゃんねる』ということになる。

ゆうぶひちゃんねる - YouTube

このゆうぶひさんが、実に良い。

まず見た目が抜群にいい。元フジテレビの高島彩さん似のルックス、たくさん食べるのにほっそりとした体形、食べ方も上品で清々しい。

Youtuberっぽくないところもいい!本業はOLさんのようで、Youtubeはあくまで趣味でやっているところがいい!

Liveをちょこっと見たが、話し方も性格も穏やかで見た目のイメージ通り。”ツンとした美人”ではなく、おじさんたちが思わずチヤホヤしたくなるおっとり系のお嬢さんなのだ。

そして食べるメニューがいい。世のおじさんが大好きなギョーザ、から揚げ、ラーメンをビールで流し込むのがお気に入りのようだ。選ぶ店も日高屋とか餃子の王将、テイクアウトでもKFCやモスバーガー、その他コンビニチキンや蒙古タンメンカップ麺)などなど、おじさん達のハートをがっちりキャッチ!

さらにゆうぶひさんの動画は最低限の字幕とBGMのみで余計な演出がないのがすんばらしい!ビールをぐびりと飲んでは目を細め「うまぁ~」、チキンを頬張っては幸せそうにスマ~イル!餃子を頬張ったかと思うとさらにビールをグビグビ。二郎系ラーメンは豪快に口に入れて至福の咀嚼!それでも足りずに餃子リピート!からのビール!え~子や~、この子はええ娘や~。

おじさん達も思わず頬を緩めてしまう。ゆうぶひさんと一緒に飲みに来ているようなニクい画角にまたしてもニンマリ!店内撮影ではお店の迷惑にならないようにカメラに向かって小声で話しかけるあたりもちょっとしたデート気分!おじさんご馳走しちゃう!この子なら躊躇なく奢っちゃう!なんならビール一箱送りたい。

なぜもっと売れないんだろう?バズらないんだろうとも思うが、本人もYoutubeで一攫千金を狙うつもりはなさそう(そう言えば「高評価とチャンネル登録お願いします」を言わないチャンネルって珍しいかもしれない)だし。あまり人気者になってしまうのも考えものなので、ゆうぶひさんのビール代が稼げて、動画を続けるモチベーションが保てる程度には売れていてもらいたい。

あ~あ、なんならうちの息子と結婚してくれないかな・・・。ま、うちの子まだ小学生なんだけどね。

 

昭和のおじさん、昭和に飽きる

先週、『これが定番!世代別ベストソング ミュージックジェネレーション』(フジテレビ系)と『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ』(TBS)を観ていて思ったこと。それはあいみょんは素晴らしい」

世代別定番クリスマスソング、テンションがアガる曲、ドラマ主題歌・秋冬編が登場!「クリスマスは昭和が強い」 - フジテレビュー!!

『これが定番!世代別ベストソング ミュージックジェネレーション』はさまぁ~ずさん司会の番組で、それぞれのテーマに合わせ、令和・平成・昭和の代表曲を紹介する音楽特番。今回で第5弾で、しかも前回の放送はたった4か月前だったので、1年に3回くらいやってることになる。意外に好評なのかもしれない。

『これが定番!世代別ベストソング ミュージックジェネレーション』の恥ずかしさ - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

公式】ミュージックジェネレーション (@bestsong_mg) / Twitter

一方、『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ』も7月に続いて2回目。10代から50代までの各世代の名曲の中から”グッとくる”フレーズを紹介する番組だ。

この歌詞が刺さった!グッとフレーズ - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

基本的にこのテの番組は好きなので、なんだかんだ文句を言いつつも見てしまう。この二番組は世代別に歌を紹介する点で非常に類似点が多いのだが、どちらにせよ昭和48年生まれの僕は一番上の世代に振り分けられてしまう。まあ別にそれは構わないのだが、最近このテの番組を観すぎたせいで、なんというか・・・自分の世代の曲、昭和の名曲に飽きてきているのだ。令和の若者が「昭和がエモい」とか言ってくれるのはありがたいんだけど、それは見慣れていないからであって、僕はもう結構飽きてきている。

なんなら平成の名曲もだいぶ飽きてきている。

この歌詞が刺さったグッとフレーズ2021冬 世代別の名曲30連発で紹介された曲一覧

確かに中島みゆきさんは素晴らしい。「時代」「糸」「空と君の間に」、どれも名曲。

ミスチルも素晴らしい。「tomorrow never knows」「HANABI」「Sign」、どれも名曲。

サザンもいい。「渚のシンドバット」は盛り上がるし「いとしのエリー」「TSUNAMI」は泣ける。グッとくる。

でもそれはもう知ってる。当時も聴いてたし、未だにカーステレオで流している。『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日系)でプロの音楽家が「すごい」と褒めてるのも観たし、他の音楽特番でも何度も褒められてるのを見てきた。

もちろん、令和世代にとっては「こんな曲があるなんて知らなかった!」「新鮮!」「エモい!」と感じるのかもしれないし、平成世代にとっては「懐かしい!」「これこれ!俺、学生時代よく聴いてた!」と盛り上がる選曲なのかもしれない。テレビ局の視聴者ターゲットが年寄りではなく若い世代になっているとのことで、その意味ではしょうがないのかもしれない。でも、昭和のテレビ好きのおじさんからこれ以上楽しみを奪うのはやめてくれまいか。

んで、昭和の名曲には全く心が動かなかった僕が、今回一番印象に残ったのが、なんとあいみょんの「貴方解剖純愛歌~死ね~」

いいね!これ!おじさん、気に入ったよ!

インパクトもあるし、キャッチーだし、ノリもいい。MVも怖さも含めて面白いし、いろいろな意味で素直だ。「マリーゴールド」とか「ハレノヒ」なんかの無難な曲より全然いい。自分に対してちゃんとしてるし、チャラチャラしてない。

あいみょん「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」LINEで作ったリリックムービー - YouTube

おじさんが若い頃にも中島みゆきって暗い歌ばっかりうたってる女がいてさ、「恨み~ます~恨み~ます~あなたのことを、死ぬまで~」とか「道に倒れて誰かの名を呼び続けたことがありますか」なんて恐ろしいことを歌ってたけど、その時以来のインパクトがあったよ。(今はとんでもない立派な歌姫になりましたけど。)

閑話休題

「裸の心」の時も思ったけど、あいみょんは時に昭和のフォーク好きおじさんの心をくすぐるような曲を書く。きっと令和の中島みゆきになるのはあいみょんだ。もちろんそんな称号を目指す必要はなく、あいみょんあいみょんとして歌を作り続けるだけでOK。

昭和の歌に飽きつつある僕は、老後きっとあいみょんにすがりつく。

よろしくあいみょん、がんばれあいみょん。昭和のおじさん救ってあいみょん

人間関係リセット症候群

今年もあと10日。先日、真剣にM-1グランプリを見ていると嫁に「今年は年賀状、何枚いる?」と話しかけられた。「(せっかく集中してオズワルドのネタを見ているのに・・・)」と思いつつ数えたところ、今年は5枚程度で済みそうだった。

元々僕は人付き合いも悪く、知り合いも少ない方だったので、社会人になってからも年賀状をほとんど書いてこなかった。年明けに届いたものに返事を書くくらいで必要最小限に留める生活をずっとしていた。

しかし嫁は僕の実家や親せき、お世話になった人に律儀に年賀状を送るタイプの人だったので、僕も渋々年賀状を書くようになった。内心「面倒くせー」と思いつつも、一応社会人として、夫として、一家の主として、家族写真がプリントされた年賀状を送るようになっていた。

ただここ数年は「さすがにもらう方もストレスなんじゃないか?年賀状のやりとりをやめたがっているんじゃないか?」と思うようになり、徐々にメールにしたり、フェードアウトしたりして、年賀はがきは5枚で済ますまでになった。別に人間関係を断捨離したいわけではないが、「年賀はがきを送ることはもはや嫌がらせ」「もらう方もうんざりしてやめたがっている」「これも一種の”思いやり”」と自分に言い聞かせている。

内定先から年賀状が来た!返事は出すべき?誰宛に?例文とマナー

話は変わって、ここ最近『人間関係リセット症候群』なるものが話題になっており、今朝の『モーニングショー』(テレビ朝日系)でも取り上げられていたそうである。その名の通り、人間関係が急に嫌になってスマホから電話番号などの連絡先を消去したり、グループを退会、連絡先のブロック、自身のSNSのアカウントの消去などの行動を起こすらしい。

へ~、そうなんだ。若いっていいね。

元々友達の少ないおじさんはそう思う。だって「人間関係が面倒」とか「リセットしたい!」と思うのは、元々友達がたくさんいて、がっつり付き合いがあったということ。もしくはSNSでもたくさんのつながりがあったということ。

TikTokで一緒に踊ったり、一晩中ライブでつないで寝落ちしたり・・・一緒に勉強したり、飲み入ったり、カラオケ行ったり、旅行に行ったり、遊びに行ったりして盛り上がった仲間たちがいたってことだもんな。いいな、アオハルだな。

でもインスタ映えを追い求めるのも、お互いにフォローしてキラキラした生活を自慢し合うのも、とりあえずイイネを押すのも同じメンツで四六時中一緒にいるのも・・・疲れるんだろうな。

もしくはオンラインサロンでお互いに成功を目指して切磋琢磨し合ったり、バズりを狙って再生数や登録者数を競い合ったり、いろいろな人のSNSをフォローしまくって情報収集をしたりするのも最初は楽しくて仕方がなかったけど、次第に他の人と差をつけられて、それにしがみついていくことに疲れたのかもしれない。

もともと大親友というわけでもなかったり、SNSでフォローしたりコメントしたりするくらいの関係なら、切ることにそこまで躊躇しなくて済むのだろう。まるで断捨離をするが如く、卒業や就職・転職、年のはじめに増えすぎた人間関係を整理する若者が増えたのだそうだ。「いつか役に立つかも」と思ってフォローしてた人が「やっぱり要らなかった」「知らぬ間にストレスになっていた」「抜け出すタイミングを失っていた」。そこで思い切ってリセットして、またスタート。

ま、いいんじゃない?鬱や人間不信というわけでもなさそうだし、若い人ならまた新しい人間関係もできるし。

羽鳥慎一モーニングショー on Twitter: "一方で、リセットされた側の10代女性は、  「原因は分からないけど、連絡が来なくなることは結構ある。別にいいかなって感じで気にならない」といいます。  https://t.co/s1ySjKRWeb" / Twitter

 

おじさんにはそもそも整理する知り合いがいないもんな。女性なら近所の人、趣味のサークル仲間、昔からの友達、ママ友などなど話し相手がいっぱいいるけど、僕みたいなネクラなおっさんは本当に知り合いが少ない。

会社に行って、デスクで仕事して、一人でお弁当食べて、仕事して、時間が来たらまっすぐ家に帰る。週末も家族と買い物に行くか子供を遊びに連れて行くか。実の親とか兄弟とも疎遠だし、嫁と息子意外に話す相手がいない。結婚してなかったら普通に孤独死するタイプ。で、タチが悪いのは一人に慣れすぎちゃって、普通に一人でSNSを見ながら飯食ったり、缶コーヒーを飲みながら一人で散歩したりぼーっとしたりしてても全く苦ではない。逆に人間関係の悩みがなかったりするんだよな。

参った参った。

そういえば妻は先ほどから息子のちんちんが曲がっているが病院に連れて行った方がいいのかということを僕に話しかけている。いかんいかん、ボーっとして聞いていなかった。妻の話を聞かないのは命取り。この人に”リセット”されたら本当に孤独死だ。

「ああ、そ、そうだね。ま、まだ7歳だから・・・とりあえず様子見で・・・」

息子のおちんちんいじり」は性教育スタートの合図! | 子育て|VERY[ヴェリィ]公式サイト|光文社

錦鯉・渡辺さんはかなり有能

なんだか今週はおじさんたちががんばっている姿をたくさんテレビで観た気がする。

『ロンドンハーツ』(日本テレビ系)では芸人運動会で46歳のアンタッチャブル柴田さんが第7世代の若手芸人を抑えて優勝。また同日夜の通常放送では50歳の藤本(フジモン)さんの”太夫フェス”だけで1時間。

また『水曜日のダウンタウン』では「第7回替え歌王最強トーナメントで47歳のハリウッドザコシショウがこれまた若手を抑えて優勝。

そして週の最後の今日、『M-1グランプリ2021』(テレビ朝日系列)で50歳と43歳のコンビ”錦鯉”が優勝。

今年4回目の年男となる僕も実に勇気づけられる1週間だった。

f:id:Yamazy2019:20211220004650p:plain


で、M-1グランプリ、僕もライブで観ていたのだがなかなか見ごたえがあった。他のコンビのほうがおもしろかったという声も当然出るだろうけど、錦鯉の優勝もまた頷ける。特に印象に残ったのが錦鯉のツッコミ、渡辺隆さんの有能さだ。

錦鯉といえば、どうしてもボケの長谷川さんが目立つのは仕方がない。あの見た目、50歳という年齢に関わらずハイテンション、あまりにもバカバカしいボケと動き。一歩間違えば”おじさんがハシャいでいるのを観るのは痛々しい”と若い人に思われてしまう錦鯉のネタをギリギリのところでとどめているのが渡辺さんだ。

渡辺さんは43歳に思えないほどの落ち着きで、しっかりしたおじさん然としている。白いYシャツにネクタイ、黒か紺のスーツと身なりもしっかり、体型も中肉中背とどこにでもいるおじさんだ。だから長谷川さんの隣に立つと保護観察官とか教務主任とか、警察官に見える。そして大声でバカバカしいことを言う長谷川さんの後頭部を絶妙な力加減ではたきながら、やや小さい声で的確にツッコミのワードを入れる。僕はあまり大声でがなりたてるようなツッコミが好きではないので、渡辺さんのツッコミは好印象。またあれだけ後頭部をはたいているのが、スキンヘッドがきれいに「ピシャ!」「ピシャ!」と小気味良くなるので不思議と嫌悪感がない。

M―1】王者・錦鯉に「もらい泣き」…SNSでトレンド入り「こんな全員もらい泣きするんだったか?」などの声:中日スポーツ・東京中日スポーツ

渡辺さんは時にぶっきらぼうに「おじさんが合コンとかいうなよ」「穴でも掘ってろテメーは」と口の悪いツッコミをするが、基本的には奇行と虚言が目立つ相方に振り合わされるので威圧感がない。むしろジジイの徘徊に付き合う介護職のようにも見える。

渡辺さんの真骨頂は黙っている時の視線、姿勢、表情にある。長谷川さんの話を聞くときにしっかりと演技をしているにも関わらず、強烈な相方のキャラクターを生かすためにその存在感をしっかり消している。そしてネタ後半の「紙芝居」のくだりではしっかりテンポと感情を上げて盛り上がりと見せ場を作っていた。

ツッコミのタイミング、ワード、強さ、演技、ボケの活かし方、自身の存在の消し方、どれをとっても渡辺さんは・・・ウマい。

錦鯉【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順8〉M-1グランプリ2021 - YouTube

そして何度か錦鯉のネタを観返すと、実によくできたコンビとネタだと思う。

長谷川さんは大声で話すものの、テンポ自体はスローだ。そしてボケとボケの間にしっかり間があるのはインディアンズと対照的だ。そしてその間(ま)を渡辺さんのツッコミが埋めて客に笑うタイミングを与えている。また昨年に引き続き2回目の決勝進出と言うことで観客は「異常に元気なおじ(い)さん、長谷川さんのバカバカしいボケ」で笑えばいいということがわかっているので安心して観ていられる。この”わかりやすさ”は令和では逆に新鮮だ。昭和の芸人さんが昭和のまま、おじさんのまま受け入れられているというのは本当にすごいこと。きっと幼稚園でも老人ホームでも錦鯉のネタはウケると思う。(フォーマットとしては”キャイ~ン”に似ているかな?)

 

ちなみに今回のブログを書くために、渡辺さんの動画をYoutubeでいくつか観てみたのだが、トークも上手いし、キャラも立っていてテレビの世界でもまだまだ活躍できそうな気がするし、大のAV好きということで裏舞台での活躍も期待できる。

とにもかくにも、錦鯉は長谷川さんのキャラクターだけのコンビではない。実は有能な渡辺さんがいて、ネタが輝くというのを実感した今年のM-1でした。

錦鯉のお二人、おめでとうございます!

錦鯉【決勝ネタ】最終決戦〈ネタ順2〉M-1グランプリ2021 - YouTube