俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

デート代を払う男性

X(旧twitter)でちょっと前の話題がリポスト(旧リツイート)されてきたので観てしまった。

それは1年位前に話題になった「デート代は男性が払うべきか」論争。元AKBの大島麻衣さんが24歳くらいの男性に「35歳の人が『女の子なんで~』って言われても、オバサンがどれだけおごられたいんだって…」などと言われてしまうというやつだ。

で、僕はこれを見てまたまた考えてしまったのだ。

初デートは驕らせて - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

(↑ 2009年、僕が独身時代に書いたブログ)

https://togetter.com/li/2135404

ちなみに現在の僕は既婚の50代。基本奥さん以外の女性とデートをするということはないし、たまに女性の同僚と昼飯を食いに行くことがあっても普通に別料金で支払う。仮に女性の後輩・部下と夜二人で飲みに行くことがあったら奢るかもしれないが、これはデート代というより"後輩/部下だからおごってやる"という意味合いが大きい。もう50代の腹の出たおっさんなので見栄を張っている部分もなきにしもあらずだ。

で、独身時代のことを思い出してみると、まあ基本女性にモテなかった僕はがんばってお金を出していた。後々結婚することになる奥さんとデートしてた時もちゃんと払っていた。思うに、僕は”支払いの際の日本的な小芝居”が好きだったんだな。

 デートであれば・・・男性がレジで支払う→女性が慌てて財布を出して支払う真似をする→男性が「いやいやここ私が」と軽く制する→女性が「すみません」という感じで引き下がる→「なんのなんの」といい気になって男性が店を出る→女性が「ご馳走様でした。美味しかったです」とお礼&評価をする

 同僚との夕食であれば・・・上司が部下全員分の飲食代を支払う→部下が「え?あ?部長?」と気づいてあげる→上司は横目で「任せなさい!」と軽く頷く→部下は「すみませ~ん」の会釈をし他の同僚に目配せ→部下は全員店の入り口で花道を作る→部長はマフィアのボスのような貫禄で花道を通る→部下「ご馳走様です!」「ありがとうございます!」「一生ついていきます!」

 いいね!この小芝居!実にいい!僕は年齢的にも奢る方の立場になったのでこの流れが非常に心地いい!若い人にはわからないだろうけど、おじさんはいちいちこういう面倒な手続きをするのが好き。これの手順を丁寧に踏んでほしい。間違っても「財布を出して支払う真似」のパートを飛ばしてはいけない。「す~み~ませ~ん」の表情の作り方も丁寧にしてほしい。

 思うにこれは「プレイの一種」なんだな。男性が喜ぶデートプレイ、もしくは支払いプレイの1つ。ベッドでSMプレイをする前の前戯。

 「デート代は男性が払うべき」論争とは別に「デート代を払いたい」欲を持つ人達はいつの時代も一定数要る。面倒だが金を払ってくれるというのだから、その人のプレイに付き合ってあげたほうが得だ。財布が痛まず、自分のお金は自分の好きなことに使える。支払うプレイに付き合うだけで・・・。

なお、現在僕は結婚して10年。

家族で食事行くとレジで支払いをするのは妻の役目だ。回転寿司でも焼肉でも妻は自然に財布を出し、僕と息子はレジを素通りして外で待つ。もちろん僕は財布を出して支払うフリもしないし、「すみませ~ん、ご馳走していただいて」なんてことも言わない。

2人で外食しても支払うのは女性になる。それが結婚。