先日、実家に帰ったら、なんと玄関にクロックスが置いてあった。
「お、60代と70代の夫婦がしゃれたもの履いてるじゃねーか」
そう思って母親に聞いてみたのだが、案の定、それは自分で買ったものではなく、弟夫婦から送られたものであった。
しかし、父親はそのクロックス(青)を決して履こうとはせず、
母親はそのクロックス(ピンク)を、裏庭に出るときか、ゴミを出すときにしか履かないのであった。
その理由を母親に聞いてみたところ、実にいいにくそうに
「う~ん・・・・まあ、あたしらの年代の人には合わないというか・・・」
確かにクロックスの原色の色使いは派手だ。しかし、問題はそこではないと思う。
僕は思いきって聞いてみた。
「便所サンダルみたいじゃない?」
すると母親は”我が意を得たり!”とばかりに目を輝かせ、
「そう!そうなのよ!」と同意した。
実は僕も今までクロックスを履いたことがない。
が、ちょっと興味はある。
なんでも履いているうちに次第に足にフィットしてきて、ものすごく履き心地がよくなるらしい。
確かに安いビーチサンダルは歩いているうちに足の裏が痛くなるし、
ちょっと流行のサンダルでも、結構靴擦れを起こしたりしやすい。
それに比べるとクロックスは履き心地もよく、歩きやすいのだと思う。
ただ僕がクロックスを履きたくない理由はただ一つ。
このサンダルは、どうしても僕の美意識が許さないのだ。
しかしどうしてだろう?
普段、あんなにファッションにうるさそうな若い女性などが、平気であの便所サンダルを履いて街を闊歩しているのである。
あの心理はなんなんだろう?
履きやすさよりも見た目を重視する女性が、夏だからといってあんなのを履くのが信じられない。
クロックスは彼女らの美意識を圧倒するほど履き心地がいいものなのだうか?
そこまでいいものなら僕も履いてみたいものだが、僕にとってクロックスは「ブルマを履いて外に出る」とか、「男性用のブラをして男子更衣室に入る」のと同じくらい勇気がいることなのだ。
クロックスって、ビジュアル的にどうなんだろう?
「カラフルでかわいい」という人もいるかもしれない。
が、あのゴムの安そうな質感。
ド派手な原色で、工夫のない色使い
そしてあの甲広で繊細さのかけらもない形状
いかにもアメリカっぽくて、おおざっぱな感じ。
みんなはあれでOKなのだろうか?
なぜ日本であんなに爆発的に売れてるのだろうか?
最近の若い人には便所サンダルの記憶がないのだろうか?
それにしても、あのゴムのサンダル
僕的には「ないわ~」なんだけど。
もし彼女があのサンダルでデートに現れたら
1000年の恋も冷めるわ・・・