意外に好きで見てしまう、日本テレビ「シアワセ結婚相談所」
番組が始まって半年以上が経った。
番組が始まった当初は僕自身、婚活を始めなければならず、”どうすれば結婚できる男になれるのか”、藁をもすがるような気持ちで見ていたのであるが、幸い良い縁に恵まれ、今は割と楽な気持ちで番組を楽しんでいる。
なお、僕とは逆に番組の中で”幸女（さちおんな＝結婚して幸せな女性）”として出ていた磯野貴里が、その2週間後に”独女（どくおんな）＝独身女性”になってしまったのは、なんとも因果なものである。
さて、番組が始まった当初は、”結婚相手を見つける”という番組コンセプトが全面に出ており、結婚できない男（独男）と結婚できない女（独女）の特性を暴いたり、相性チェックや芸能人同士のお見合いなども行われていた。
また、当時のワンコーナーに、番組HPに登録した素人同士のお見合い企画があった。
それぞれ男性女性のプロフィールが書いてあるのだが、たいがい番組として取り上げられるのは若手独身社長と素人女数名とのお見合いで、僕より年下の社長が僕よりはるかに多くの年収を得ていることにショックを受け、また、なんだかんだ言ってそういう男ばかりが結婚相手として望まれるのだと知り、愕然としたものだ。
公務員の平均年収が700万円台、サラリーマンの平均給与が400万円台
なかなか結婚できなくて、妥協に妥協を重ねた女性でも、400万円台は譲れない線だった。
当時、というか今でも年収300万円ちょっとの僕など、婚活戦線に参加すらできない状態だった。
ま、今の僕は全て「過去形」で語れてしまうので、今となっては笑い話だが、僕もいつ、磯野貴里のようになるかわからないので油断はならない。
さて、番組はこの頃、次のステージに入り、「花嫁検定」「いい女検定」と言った企画が中心となり、お金の使い方や掃除の仕方、冷蔵庫の中身などから「理想の結婚相手」「ダメな女」を決めることが多くなり、だんだんと「格付け」し合うようになった。
その日は、結婚している芸能人を呼んでの「子育て検定」が行われていたのだが、この結果がなんともイタかった・・・。
番組に呼ばれたのは、
しかしまあ、なんとも見る前から結果の予想できる人選である・・・。
調べられる項目は「食育」「子供部屋」「家作り」などで、審査員の池内ひろ美（結婚・離婚コンサルタント）、名越康文（精神科医）、本多京子（医学博士・管理栄養士）、米山公啓（医学博士）が主婦タレの生活を細かくチェックする。
「栄養のバランスがとれた食事を与えているか」「小学生にもなって、仕切のついたプレートを使っていると、ちゃんと器を持つ習慣がつかない」（食育）
「子供部屋は小学校に入学してから。それまでは居間で勉強させ、すぐ母親に質問させるように」「子どもの目の高さに地図を」「子供部屋にホワイトボードを」（子供部屋）
居間のテレビと子供、台所の母親が三角の頂点の位置に立つように配置すれば、子供が何に興味を持っているかがわかり、子供の質問にもすぐに答えられる」「子供の描いた絵は大事に貼らないとやる気がそげる。大切に飾っておけば、もっといい絵を描こうと張り切る」（家作り）などなど
これら、厳しいチェックの後で、理想の主婦に選ばれたのは案の定、西田ひかる。
特に野菜ソムリエの資格を持つ西田は食育で１位
また部屋作りでも、面取り（本の表紙が見える）ができる本棚を置き、子どもに本に対する興味を持たせるということで1位 （その後、その本棚は注文が殺到したそうな）
こういうことを、知識ではなく、自然にこなせるのがさすが西田ひかる。
昔から育ちがよかった感じがしたが、結婚した今でも西田ひかるは優等生だった・・・。
一方、審査員からいろいろとだめ出しを受けていたのがほとんどギャルママ。
一言でいうと、子育てが”雑”なのだ。
食事の盛りつけや子供の着る服など、見た目のかわいさには気を配るが、”教育”という視点では西田ひかると差がありすぎた・・・。
それにしても、顔で負け、頭で負け、育ちで負け、品で負け、しまいに子育てで負けてしまったら
ギャルママって何ができるんだ？
やっぱりギャルはママになってもバカなのか？
ギャルママの元に生まれた子供は不幸なのか？
それではあんまりだ。
世の中不公平すぎる。
せめてギャルママの元に生まれた子供たちは、たくましく、腕白に育ってほしい。
父親がいなくたっていいじゃないか！
ママに教養がなくなっていいじゃないか！
子を思う親心に差はないよ。
たぶんだけど。
将来、西田ひかるの息子がうらやむくらい、たくましく育ってほしいものである。
ま、比較しようにも、西田の子供と同じ学校には行くことは絶対にないんだろうけど。
