俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ますますギャル曽根

最近『有吉ゼミ』(日本テレビ系列)を見ていて気になったこと。

それはギャル曽根ちゃんの食べる速度が遅くなっていることだ。

ギャル曽根ちゃんも35歳。これは仕方がないのかもしれない。

しかし大食いタレントとして15年以上活躍していながら未だにギャル曽根ちゃんを超える大食い”タレント”が出ていないのは本当にすごいこと。

正直食べる量やスピードでは現役のフードファイターには及ばないが、それを抜きにしても芸能界で生き抜けるだけの力・スペック・人気を備えていて女性タレントの勝ち組。

そしてギャル曽根ちゃんが大食い界にもたらした影響は計り知れないのである。

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Wikipedia的な説明は省略するのでこちらを参考にしていただきたい。

ギャル曽根 - Wikipedia

また、2009年の時点でもギャル曽根ちゃんのことをブログに書いている。

やっぱりギャル曽根なんだな・・・ - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

自分で振り返っても笑ってしまうのだが、僕はかなりのギャル曽根フリークで、10年以上彼女の姿をテレビで見続けている。そしてずっと評価し続けている。毎年何人ものタレントがテレビに現れては消えている中で、ギャル曽根ちゃんが15年以上テレビに出続けていることは本当にすごいことだ。なぜにギャル曽根ちゃんなのか、その理由をいくつか挙げてみよう。

 

①きれいに食べる

ギャル曽根ちゃんはアマチュア時代から大食いの勝負よりも「化粧が崩れないように食べること」「かわいくいること」を優先させてきた。食べる速さや量を競うより「おいしく食べること」を大切にしてきた。だから”そば対決”ではそばに飽きて天ぷらばかり食べたり、”食パン対決”では重量にカウントされないジャムを1㎏つけて食べて負けたりしている。

が、この姿勢は今や女性フードファイターや大食いYoutuberのスタンダードとなっているように思う。

「大食いやるなら食べ散らかすな。きれいに食べろ、おいしそうに楽しそうに食べろ」

令和の時代、もはや口に食べ物を詰め込み、苦しそうに食べるタイプの女性フードファイターやYoutuberは絶対に評価されない。

そしてきれいにおいしそうに食べるフードファイターが増えたからこそ、視聴者から「汚い、食べ物がもったいない、食欲が失せる」といったクレームが減り、テレビで大食いがフューチャーされる機会が増えたのだと思う。多くのフードファイター・大食いYoutuberが”大食い”で飯が食える(?)ようになったのもギャル曽根ちゃんの功績と言っていいかもしれない。

そしてきれいに、おいしそうにたくさん食べるギャル曽根ちゃんは今もテレビの世界で重宝され続けている。

 

②雑な扱い

ギャル曽根ちゃんは昔から雑に扱われてきた。

その昔、島田紳助さんはギャル曽根ちゃんの容姿を「素顔が温水洋一」といじり、抱きつこうとするギャル曽根ちゃんをクロスチョップで迎撃した(ギャル曽根ちゃんはパンツを見せながら転倒)

現在は大食い界きってのスーパースターといってもいい存在なのだが、女優でもアイドルでもモデルでもスポーツ選手でもないギャル曽根ちゃんは基本”女芸人”と同じような扱いを受けている。

それに対してヒステリックに怒ることもなく、前に出て目立とうとすることもなく、ヘラヘラと「なんでぇ~?」くらいのリアクションを取るものだから場の空気が悪くならない。視聴者からも邪魔にならない。だからといって他のタレントに押し出されないのはやはり”数字の取れる大食い”という特技があるからだ。

そして過酷なロケでも楽しそうにこなすギャル曽根ちゃんはテレビ局にとっても「使いやすい」タレントなのだろう。起用する側も見る側も変に気を使わなくてよい。これぞギャル曽根ちゃんの武器!

 

③スペックの多さ

もともと日本調理製菓専門学校を卒業し調理師免許を持っているが、それ以外にも野菜ソムリエや食育インストラクターの資格を持っているらしい。こうしうたスキルを活かすことによって大食い企画のみならず、メニューにある料理を全部食べて味を比較する企画や一般家庭の冷蔵庫の中身で即興料理を作る企画、ちょい足しグルメの評価企画、ダイエット本や離乳食に関する本の出版を手掛けている。 

したがってテレビ制作側が「高速道路の人気サービスエリアのグルメ特集をしよう!」「人気駅弁TOP10を食べ比べよう!」「デパ地下グルメを食レポしながらたくさん紹介しよう!」「今人気のお取り寄せグルメでご飯に一番合うものを決めよう!」「料理のレパートリーが少ないと悩む一般家庭に行ってお助け企画をしよう」といったゴールデンタイムに数字の取れそうな企画をしようとするときに、製作スタッフから常に名前が挙がるのだろう。

確かに進行役の芸人、食べる役のアイドル、モデル、タレント、味を評価する料理研究家やグルメレポーター等を揃えるくらいなら、ギャル曽根ちゃん一人をブッキングしたほうがはるかに効率的である。『有吉ゼミ』ではコーナーの進行から食レポ、他の挑戦者とのやりとりまでこなしてくれた上で完食するので使い勝手もいい。これが他のフードファイターと一線を画すところである。

 

④隠れ勝ち組、隠れセレブ

ギャル曽根ちゃんはフジテレビのテレビマンの夫と二人の子供を持つ主婦である。

現在のところ夫婦ともにスキャンダルはなし。

ママタレで幸せアピールをしまくっていたかつての売れっ子女性タレントの方々が不倫や離婚、炎上で次々と消えていく中、ギャル曽根ちゃんは残った。

人気モデルでもない、インフルエンサーでもない、女性の憧れでもないギャル曽根ちゃんが、気づけばママタレとして仕事面で一人抜け出している。

が、ひがみ嫉みの類を受けないのがギャル曽根ちゃんのすごいところ。

本当は売れっ子テレビマンの夫がいるのでセレブ妻といってもいいのだろうが、あの風貌、あの扱われよう、あの食べ方、そしてあの明るいキャラクターからギャル曽根ちゃんは驚くほど”庶民”の扱いを受けている(ネットでは年収3000万円とも囁かれているのに)。

だから主婦企画が持ち込まれるし、ロケに出ても主婦からの人気が絶大。おいしそうにたくさん食べることでお店側からも喜ばれる。

ギャル曽根さんなら食レポも上手い、いろいろな料理を紹介できる、一般の主婦とも自然に絡める」

他のママタレやフードファイターを差し置いて採用されるのも当然かもしれない。

 

番外:食べる量

全盛期は5㎏越えの大盛り料理に何度もチャレンジしていたが、ここ最近の『有吉ゼミ』のチャレンジグルメは3.5㎏ほどに減ってしまった。以前は10分1㎏のペースで4㎏ぐらいまでは食べ進められたが今は3.5㎏なら45分程度かかってしまう。

が、ギャル曽根さんの価値は量や時間といった数字で測れるものではないので、無問題!

 

⑤視聴者が潜在的に求めるもの

心理学的にも自分ができないことを誰かが代わりにしてくれるのを見ることで代理欲求が満たされ、幸福感を感じるという。

たくさん食べたいけど食べられない人はギャル曽根ちゃんがたくさん食べる姿を見て、まるで自分が食べたかのように気持ちよくなるということはあるのかもしれない。

加えて僕は”たくさん食べさせたい欲求”というものがある。大盛りを出す定食屋のおばちゃんみたいに、お客さんにサービスしたい、たくさん食べてもらいたい、おいしそうにモリモリ食べてもらいたい。そんな欲求が僕にもある。

ギャル曽根ちゃんが嬉しそうにたくさん食べる姿にずっと癒されてきたし、なんならギャル曽根ちゃんに飯をおごる自分を妄想したことすらある。もし僕にお金があったらずっと見ていたい、ギャル曽根ちゃんが食べる姿を。その姿をおかずに飯を食いたいくらいだ。

これが小林尊氏やMAX鈴木氏らだとそういう気にはならないし、アンジェラ佐藤さんや菅原さんでもそうはならない。(もえあずちゃんはおごってみたい)。

だからギャル曽根ちゃんには需要がある。

40代、50代になって食が細るとまた扱いが変わるかもしれないが、旦那の仕事は安定しているし、食べ物の知識、料理のスキルがある限りは安泰なのではないか。

 

とまあ、本人の目に留まるわけでもないのにギャル曽根ちゃんを褒めまくってきたが、今、世界の大食い動画(FOOD CHALLENGE)を見てみても、改めて僕は「やはりギャル曽根ちゃんだな!」と思う。

アメリカ人が山盛りポテトやら巨大ケーキを手づかみで口に押し込んでフガフガいっている動画を観ると、原始人を見るような気持ちになる。そんなに苦しきゃやるなよ、と思う。大体のやつが「こんなの楽勝だぜ!」なんて息巻いて、数十分後には死にそうな顔になってひどい時には吐き出したりする。それを男友達がゲラゲラ笑いながら見ているとか、本当に下品で不快だ。

日本の大食い動画を観なよ、観て勉強しなよ、と心底思う。

ギャル曽根ちゃんが作った日本の大食い文化は「清く正しく美しく」

決して食い散らかさずきれいに食べる

笑顔で楽しく、たくさん食べる。

見た目も美しく品行方正に

作ってくれた人と食べ物への敬意と感謝を忘れずに食べるのである。

 

 

いつかギャル曽根ちゃんが世界のスタンダードになること

ギャル曽根ちゃんがパイオニアになることを願ってやまない。

*ちなみにこのブログを書き終えた後に「ギャル曽根、スシローのパフェを監修」という記事を発見。むむむ!