今日は日曜日
僕は週末は近所の「いなげや」で一週間分のまとめ買いをするのがいつものパターン
土日は親子連れが多いので、最初、はずかしかったのだが、今ではすっかり慣れた。
で、いつものように買い物かごを取って、中に入ると、入り口のところに変なブースが。
良く見るとポイントカードのようなものを作る場所らしい。
「へ~、こんなものができたのか」
僕は普通の主婦ほど「いなげや」で買い物するわけではない。
が、塵も積もれば山となるともいうし、作って損するものではないのだからと、
ファンカード申し込み所のパイプイスに腰をおろした。
ちなみにこの日の僕は、ジョギング帰りで汗びっしょりのTシャツ短パン姿
できるだけてっとり早くカードを作って退散したいのだが、いなげやのおばちゃんはカードの説明をいちいち丁寧に説明してくれる。
「はい。はい。わかりました」
「あ、それから初回に限りましては、繰越が可能となっております!」
「はい。わかりました。大丈夫です」
「それから、カードをお作りするために200円かかってしまうんですよ~」
「あ、はい。200円。」
「これですね。必ずレシートを発行する前に提示していただかないと・・・」
「・・・・・はい、大丈夫です」
「あ、それから」
「(もうええっちゅうねん!)」
ま、実際は5分くらいでできたのだが、後ろに並んでいる人が、僕の汗びっしょり透け透けTシャツを汚らわしそうに見ていたのがちょっと興奮した・・・。
それにしても、このカード、かわいすぎないか?
けっこう財布から取り出すの、勇気がいるんですけど・・・・
で、作ったその日から使えるというので、さっそく財布からいなげやファンカードを取り出したんだけど、やっぱり恥ずかしいんだ。
しかも、並んだ列のレジ係が、僕がちょっと「いいな」と思っていた中国籍の主婦だったりするんだ。
彼女は日本人名の名札をつけているから、きっと国際結婚だな。
日曜日なのに、奥さんは日本のスーパーで働いてんだな。(旦那は何やってんだ!)
このことを国のご両親が知ったらどう思われるだろう?
でも最近中国は大学卒でも仕事がないっていうからな。
もしかしたら彼女のパート代のほうがずっと儲かっていたりして。
なんてことを考えながら待っていると、僕の番が来た。
僕は受け皿にカードと一万円札を置いた。
彼女はそれを受け取り、カードリーダーを通した瞬間
「ぴよぴよぉ~!」という、素っ頓狂なひよこの声がレジから鳴り響く!!
よく見ると、ご丁寧にレジの横にちっちゃなスピーカーまでついていて、結構な音量でファンカード使用を知らせているのである!
僕の後ろに並んでいた主婦達が「あら、何かしら?」という表情で僕を見ている。
「ちょっと待てぃ!なんだ”ぴよぴよぉ~”って!!意味あんのかい!」と思う前に、僕は顔がまっ赤っ赤になってしまった。
レジの女性は何もなかったように、僕にお釣りを手渡した。
僕はいそいそと、袋詰めの台へ移動。
一刻も早くこの店を立ち去ろうとめちゃくちゃに袋に詰め込んだ。
僕の後方ではまた「ぴよぴよぉ~」というまぬけな音が響き、
振り返るとおばちゃん達がケタケタと笑っていた。
なんか、このカード、使うのにためらうな・・・・・