俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

子育てに正解なし

ラジオパーソナリティー:みなさんこんにちは。BTSラジオ「宇佐美えつこのウキウキサタデー」、大人気のコーナー『すくすく、ニッポンノコソダテ』の時間です。今日も子育てYoutuberとしてフォロワー数275万人を誇りますT先生と一緒に、みなさんの悩みに答えていきたいと思います。T先生、よろしくお願いします。

T先生:よい子のみんなー!毎日はっぴー!T先生だよ!今日もみんなの質問に答えていくからね!

宇佐美:このコーナーを聴いているのは親のほうなんですけどね。

T先生:細かいこと~は気にしない、それじゃがりこじゃがりこ~♪

宇佐美:早速、お便りのほう、読んでみたいと思います。「えっちゃん、T先生、こんにちは。

T先生:こんにちわ~

宇佐美:「私は2歳の男の子のママ、ゆんちょこぴーです。最近、息子がイヤイヤ期に入ったようで、私が何を言っても聞いてくれません。お洋服を着せても”これはイヤ!”とばかりにすぐ脱いでしまい、なかなかお出かけできません。どうしたらよいですか」ということなんですが。わかるわぁ~イヤイヤ期!さあ、T先生、どうしたらいいですかね?

T先生:イヤイヤ期って大変ですもんね。でもこれは子供の自我の目覚めであると同時に、言葉にできないことへの葛藤だったりするんですね。なので「もっと遊びたいの?」「おうちがすき?」とかたくさん言葉をかけてあげてください。それから例えばお洋服を2つ見せてどっちがいい?って訊いて自分で選ばせたり、子供が自分でお洋服が着た達成感を味わえるようにこっそり手伝ったりしてみると徐々に自尊心が芽生えてイヤイヤ期から脱することができますよ。

宇佐美:ぜひやってみてくださいね。では次の相談です。

T先生:え、あ、はい。

宇佐美:「えっちゃんさん、T先生、はじめまして

T先生:はじめまして!こんにちわ~、T先生だよ!

宇佐美:「わたしは3歳の女の子のママ、うさまるです。娘が好き嫌いが多くて困っています。特ににんじんが嫌いで”ちょっとだけ食べてみよう”と言っても絶対に口にしてくれません

T先生:あ~、”一口だけ”というのはNGワードですね。大人でも嫌いなものは一口も食べたくないですもんね。

宇佐美:「えっちゃんさん、T先生、どうしたらいいですか。

T先生:あせらず少しずつ段階を踏んでみましょう。まずはニンジンを観て、絵を描いてみるとか。それから匂いを嗅いでみる。お買い物の手伝いでニンジンを持ってきてもらったり、ちょっと料理を手伝ってもらったり。

宇佐美:その間も「ありがとう!おいしそうなニンジンを選んでくれたんだね!」とか「ニンジンさん洗ってくれたからすごくきれいになったよ。おいしそう!」ってたくさん褒めてあげるといいんですよね。

T先生:そうそう。それ僕が言おうとしたの。

宇佐美:そうしたら少しずつ食べることに前向きになってくれますからね。

T先生:あ、それも僕が言おうとしたのに。

宇佐美:では次のお便りです。「えっちゃん、T先生、こんにちは。うちの子はおもちゃを使いっぱなしで片付けてくれません」と。これは「ママは2つ片付けたよ」なんて数を言いながら一緒に片付けると子供がノッってくれるので「3つも片付けたの!すごいね!」なんて褒めながらやれと。

T先生:え?

宇佐美:次は「子供が私の話を聞いてくれません」か。これは小さい声で話すと逆に子供が聞こうとしてくれるっと。

T先生:あの、宇佐美さん?

宇佐美:え~と「習い事が長続きしない」ってなら親が興味を持って「今日はどんなことをしたの?すごいでちゅね~」って褒める。それでもだめならやめさせる。

T先生:宇佐美さん?どうしたんですか?何か僕のアドバイスに不満でも?

宇佐美:はぁ・・・。ありませんよ。あるわけないじゃないですか。そりゃ子供は褒めながら育てるのが”正義”なんですから。

T先生:正義?

宇佐美:「すごいね!」「ありがとう!」「いっしょに遊ぼう!」っていつもニコニコしながら子供に話しかけられる親の方がいいに決まってます。

T先生:そ、そうですよね?だからみんなでそうやって子育ての悩みを・・・

宇佐美:でもそれで自分からおもちゃを片付けられるようになった子供ってどのくらいいるんですか?子供を褒めて伸ばせるようになった親ってどのくらいいるんですか?

T先生:宇佐美さん、落ち着いて。

宇佐美:私、先生のやり方でやってみたけど子供に舐められるだけで一向にお片付けするようにはならないし、野菜は食べないし、勉強は嫌いなままなんです。

T先生:いや、まあ、個人差もありますからね。

宇佐美:というか、子供を褒めて伸ばすことに成功した親ってそんなにいるんですか?それがスタンダードならなんで子育てに悩む親って昔も今もなくならないんですか?なんでT先生への質問が後を絶たないんですか?世の中のほとんどの子供って、褒めたり感謝したりしても一時的に機嫌がよくなるだけで、根本的な解決になってないんじゃないですか?毎日毎日子供を叱って注意してイライラしている親の方が実際は圧倒的多数なんじゃないですか?

T先生:いやまあ、その~、欧米とかでは褒めるほうがスタンダートですよ。

宇佐美:ここは日本です。あと欧米が世界のスタンダートというわけではないです。欧米人だって子育てに悩んでます。子育てに悩んでない親の方が少数派ですよ、きっと。

T先生:そう・・・だとは思います。だから僕も食っていけてるわけで。

宇佐美:もしかしてわざと効果のない方法教えてます?自分の仕事がなくならないように。

T先生:いやいや、それは勘ぐりすぎですよ。僕は僕なりに一番いいと思う方法を教えていますし、実際に幼稚園で効果があったやり方をですね、・・・・

宇佐美:そりゃ、T先生みたいにやって、それがうまく行けばそれが一番理想ですよ。私だって叱りたくないし、注意したくないし、子供が自分でできるようになってくれたら最高ですよ。でもうちの子なんて幼稚園では他の子に合わせていい子を演じてるのに、うちに帰るとやらないんですよ。私だから甘えていいと思ってるんですよ。

T先生:・・・(やべ。『あんたは結婚してないからわからない』って言われるパターンだ・・・)。

宇佐美:そもそも”子供の個性を伸ばす”とか言ってるくせに「こうすれば大丈夫!」なんて1つのやり方で全部の子が変わるわけが

T先生:な、いですよね~。ないです。

宇佐美:というか子供ってそもそも面倒なこと嫌いですよね?面倒なことが好きな子っています?

T先生:いないですよね~、いないです。

宇佐美:だからそれをさせるって結局子供をだましながら

T先生:あ、宇佐美さん、そろそろ時間が。渋滞情報を伝えないと。

宇佐美:え?あ、そうでした。T先生、今週もありがとうございました。それではいつものアレでお別れしましょう。せーのっ!

T先生・宇佐美:子育てに正解なし!