俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

東中野で朝粥を・・・

東中野駅の改札を出て、信号を渡って左折。

真下を通る総武線の黄色い車両を見ながら歩いていくとすぐにその店は見つかる。



その店は「パオ」とかいうアジア料理の店のようだが、僕は今まで店の前を素通りしていた。

僕はアジアが大好きなので非常に興味はあったのだが、一人で入る勇気もなく、またアジアの料理なんて現地では数十円の料理が日本では結構な値段で出されているので、今まで躊躇していた。

が、1週間前ぐらいからその店は、朝粥を出すようになったのだ。

それも、店の前の道路にテーブルといすを出し、その場で粥を盛ってくれる、実に正しいアジアの朝食スタイルなのだ。


アジアの朝食!!

これはなんともうれしい!

特に屋台で食べる朝食はいい!

活気があり、生活があり、優しさがある。


ベトナムで食べたフォーやブン

風呂場のイスのような低いイスとそれに合わせた低いテーブル

そこで背中を丸めながら食べたフォーはしみじみ旨い!

お米の麺なので、ラーメンやうどんほどボリュームはなく、「にゅるっ!」「するするっ!」と優しく口に入る。

特に寒い朝に、大量の湯気を出しながら飲むフォーのスープは旨かった!


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シンガポールで食べたロティ!

実際はインド料理らしいが、旨かったな!

小麦粉を溶いたものをバターで焼くのだが、ホットケーキと違って平たいクロワッサンのような軽い触感になる。

それにカレーをつけて食べるロティ・チャナイは、南国の朝にぴったりだったな。


これを激甘のミルクティーで流し込むと一気に目が覚めた。

バターを大量に使うのでカロリーは高いが、それでもやめられない止まらない

右手で起用にちぎって食べられるようになったとき、ちょっとうれしい朝だったな。

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マレーシアで食べたナシ・レマッもまた優しかった。

ココナッツミルクで炊いた米に、ちょっと辛いソースや、卵、キュウリ、ピーナッツ炒めなどを添えて食べる。

これが最初は違和感があるんだけど、やっぱり旨いんだな。

からしっかりご飯を食べるのがいいんだ。

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そんなわけで、アジアの朝食大好きな僕は、日本での擬似アジア朝食体験をすべく、店頭のおじさんにお粥を注文した。

お粥は2~3種類あるようだ。

大・中・小があり、僕は鶏粥の中(320円)を注文.

うん、これくらいなら値段的にも悪くない。

その他に、中国茶やコーヒーなどもあるようだが、そちらは200~250円。

朝から500円以上も使うのもなんだし、あとでマックでコーヒーだけ飲めばいいやと思い我慢。


お粥が来る間、ぼんやりと山の手通りを眺める。

やっぱり、スーツ姿で外でお粥をほうばるのはかなり違和感がある。

ここ、東中野だし・・・。

しかも、よくよく見れば、店内でも食べられるみたい。

でも、せっかくの朝粥を店内で食べたら台無し。

僕は意地でも外で食べることにした。



お粥は割りとすぐにやってきた。

が、なんかイメージしていたのと違う・・・。

鳥粥を頼んだのに、鳥の姿がないのである。

これは・・・・・鳥で出汁をとってお粥を作った、という意味か?

それとも僕の粥に鳥を入れるのを忘れたのか?

もしや丼の底に鶏肉が沈んでいるのか?と思って掬ってみたが、さじはむなしくドロドロの粥のみを掬う。


釈然としない気持ちでお粥をすすってみたら・・・・・・・

うん・・・・・・・まあ、けっこう・・・・ウマイはウマイ・・・・。

が、・・・・なんか釈然としない。


昔、台湾でお粥を食べた時は、香草の強烈なアクセントがあったし、ベトナムでお粥を食べた時は肉や魚などの具が入っていた。

日本では病気の時に、しかも白粥が卵粥しか食べたことがなかった僕は、アジアの朝粥の旨さに驚愕したのであった。


で、東中野の、ここの鳥粥はたしかに真っ白のお粥とは違い、味はついているんだけど・・・・

なんだかな~・・・・

具や香草の類はまったくなく、物足りなさ満点なのだ。



僕の後に、一人の女性が鶏粥を頼んだ後、トッピングを選んでいた。

どうやら、鶏肉などの具がほしかったら別料金を払わなければならないらしい。


なるほど


僕はお粥を平らげ、お金を払った。

そして向かった先は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マクドナルドだった。

そこでマックグリドルとコーヒー(200円)を注文し、改めて朝食を摂るのであった。



悪いのはお粥屋じゃない。

ジャンクな味になれた、舌バカの僕だ・・・

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