俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

100円ローソンの袋詰め

久しぶりに運動でもしようと、近くの公園まで歩いていくと

ちょうど公園のすぐ横にある小学校で運動会をやっていた。

いや~、懐かしいなあ~、運動会!


万国旗が張られ、スピーカーからは馴染みの軽快な音楽が流れてる。

時々「嵐」の曲なんかが流れてくるのは今風だが、それでも運動会はなんとなくわくわくする。

子供達の「キャーキャー」いう歓声もまた、この日ばかりはなんとも微笑ましい。


久しぶりに小学校の運動会気分を味わいたくなってしまった。

これだけたくさんの人が出入りしていれば、僕が入っても大丈夫だろうと思い、校庭に近づいてみると

なんと父兄やPTAはみな、名前入りのネームプレートを首にぶら下げていた。


つまり、「私は関係者ですよ!」という証明がなければ入れないようになっているのだ。

いやこりゃ参ったね。

別に僕は小学生を盗撮する変態でもなければ、学校のものを盗もうとする泥棒でもない。

別に暴れるつもりもなければ、子どもを誘拐するつもりもない。

久しぶりに「運動会」の空気に触れたかっただけなのに。

なんとも地域に開かれてない小学校だね~。

ここで育つ子どもは危機管理能力が出来て、知らない大人に声をかけられてもちゃんと無視する子どもになるよ。

わかった。

じゃあ、俺も子どもが道端で倒れていても素通りしてやるからな。

大人をナメんなよ!

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さて、僕が書きたかったのはこんなことではない。

実は今日、いつも愛用している駅近くの100円ローソンに行った時の話だ。


僕は1リットルの紙パック(あの牛乳が入っているようなやつ)のアイスコーヒーと、ミックスもやし、菓子パン、ハムをかごに入れ、

最後におやつとして新発売の”モンブランケーキ”を取ってレジにならんだ。

「う~む。これは旨そうですな~。モンブランは洋菓子の中でも季節を感じさせる数少ないスイーツだよな~。これを夕方にコーヒーでやっつけるというのは何とも乙ですな~」

などと一人にんまりしていると、僕の番がやってきた。


100円ローソンのいいところは計算が楽なところだ。

105円のものが5点で525円。

実に明瞭だ。

こういう店では逆に20円引きのシールが邪魔になるね。(ま、買うけどね)

そんなことを思いながら財布からお金を出していると、レジの若い兄ちゃんがビニール袋に商品を入れ始めた。

これがまた、最悪の入れ方なんだ。


まずビニールの端に1ℓのパックコーヒーを立てる。

もうこの時点でもう間違いなんだよ。

だって僕が買った商品の中で、1ℓのパックの飲み物が一番大きくて、一番重くて、一番不安定なんだから、当然これを一番下に寝かせなければならない。

四角い1リットルの紙パックなら上に他の商品を乗せても大丈夫だし、安定感も抜群。

それなのにレジの兄ちゃんは縦長の1ℓパックをビニールの右端に立て、真ん中から左のスペースにもやし、菓子パン、ハムを入れ、最後に「どうしようかな~」と迷いつつ、俺のモンブランケーキを入れたのである。

「(いやいや、それはないでしょう?そんなことをしたらどうなるか、あんたもわかってるでしょう?)」

しかしレジの兄ちゃんはまるで臭いものに蓋をするかのようにビニール袋を閉じ、持ち手の部分をコチラに向け、「さあ、持て」というふうに差し出すのである。

仕方なく僕がビニール袋を持つと、その瞬間にパックコーヒーはビニール袋の中で倒れ、嫌な感触とともに固定されたのである。

そしてレジの兄ちゃんは何事もなかったかのように、また次の客のバーコードを読み始めたのだ。


僕はすぐに入り口近くの袋詰め台(商品が多い人はここでセルフでやらなければならない)に向い、ビニールの中身を確認した。

するとコーヒーは、ものの見事にモンブランケーキにのめり込んでおり、僕のおやつが店を出る前に台無しになっているのである。

ここでレジの兄ちゃんに

「このヤロー!俺のモンブランがめちゃくちゃじゃねーか!どうしてくれんだ!」

と文句が言えたら、僕はどんなに男前であろう?

しかしヘタレの僕にそんなことができるわけもなく、僕は泣く泣く袋詰めをやり直して店を出たのである。

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ちなみに、僕の少年時代、実家は商売をやっていた。

個人経営の小さなスーパーだった。

当時はバーコードなんてなかったから、手で数字を打ち込むようなレジだ。

我が父母は、お客から買い物かごを受け取ると、まるで正確なコンピューターのように容量を判断し、適当な大きさの袋を取り出す。

そして商品の大きさ、形、重さ、壊れやすさなどを考慮し、それはそれは惚れぼれするような手つきできれいに袋詰めをしていた。

持ち上げるとバランスがよく、安定しており、壊れやすい豆腐や、形の不規則な野菜なども壊れずにしっかりと収まっていた。

僕は子どもの頃から両親の袋詰めを見ていたので、袋詰めには結構うるさいのだ。


最近のスーパーは時間短縮と人件費節減のため、ほとんど袋詰めをしてくれない。

だからかもしれないが、どの袋にどれだけ入るかの予測が甘く、いつも大き目、多めに袋を渡す。

これだけエコの時代で、エコバックを推奨しているような店でも以外に余計なビニール袋を渡している。

レジのおばさんは、余計な主婦目線で、「ビニール袋は後で使えるから大きいほうがいいだろう。もう一枚、小さいのを入れておいたほうがいいだろう」と思ってるのかもしれない。

でもお弁当とお惣菜、お茶のペットボトルの3つくらいなら袋詰めしてくれてもいいのに、してくれないところも結構ある。


その意味では100円ローソンは良心的だ。

が、技術が伴っていない。


ローソン本社よ。

頼むからバイトやパートさんの袋詰めの指導もしっかりしてくれまいか?

今の若い子は本当に袋詰め下手すぎるから。

常連さんからのお願いだ。

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