それは我が妻(韓国人)の弟が日本に遊びに来ていたときのこと
日本に初めて来る義弟はもちろん日本語は全く解さないので見ていてもおもしろくはないだろうと思っていたのだが、割と気に入って見ていた。
すると妻は義弟と一緒にテレビを見ながら盛んに「ナムジャ!」「ナムジャ!」と弟に話している。
どうやら「あれは男」「あれも男」「あれも男!」と教えてあげているらしい。
「あれは見た目はおじさんだけど男好き」「あれもオネェ」
義弟はバラエティ番組に出ているタレントに、あまりにオネェ(女装家、性転換含む)が多いので目を丸くしていた。
たしかにこれは少し異常な気がする。
さらに義弟にもわかるような番組はないかといろいろザッピングをしていると、ちょうど『Hey!Hey!Hey!ミュージックチャンプ』がやっていた。
歌番組ならそれほど目障りではないだろうと思っていたら、これがまたK-POP特集
それがたまたまかと思いきや『ヘイヘイ~』は三週くらい連続でやっていたし、ほかの番組でもK-POPアイドルが出まくっているので、弟も目を丸くしていた。
「なんで日本のテレビに???」
そりゃそう思うわ・・・
ちなみに、義弟が初めての日本旅行でお土産として買ったものは意外なものだった。
1つは日本製の歯磨き粉、
そして日本のシャンプー
作務衣
などなど・・・意外なほど日用品なのである。
日本人形とか、提灯とか、東京タワーの置物とか買えばいいのに・・・・とは言わないが
なにも歯磨き粉をお土産にしなくてもねぇ~・・・
しかし義弟は日本の歯磨き粉が相当うまかった(?)らしく、1ヶ月でほぼ1本使いきり、あとで来日する義妹に大量に買ってくるようにお願いしたそうである。
さらに、最終日に家に帰る道すがら、義弟がもじもじしながら言い出したのが
「僕の同僚に、恐妻家の人がいるんですよ。僕がすごくお世話になっている同僚なんですけど・・・奥さんがすごく厳しい人らしいんです。で、その人に『日本に行くなら、日本のエロ本を買ってきてくれ』って頼まれたんですよ・・・」
というものだった。
僕「ん?韓国にはエロ本って売ってないの?」
妻「ん~~~わからないね。日本みたいに気軽には変えないんじゃない?」
僕「じゃあ、俺らはここで待ってるから、コンビニで買ってきなよ、って義弟に言って。」
義弟「*+?><M*}|・・・」
妻「・・・・恥ずかしいって」
僕「ん~~~しょうがね~な・・・」
僕は妻と二人、コンビニに入ってエロ本を選定した。
結婚前、こういうのを買うのはなかなか気恥ずかしかったが、今回は義弟のためという大義名分と、妻と一緒ということから罪悪感がない。
僕「ん~~いろいろあるけど、その友達とやらはどんなのが好きなの?」
妻「私がわかるわけないじゃない」
僕「人妻モノ、素人モノ、女子高生モノ・・・マンガ付き、DVD付き・・・う~ん・・・俺だったら女子高生ものとか巨乳モノなんだが・・・・」
妻「なんか言った?」
僕「いや、別に」
妻「ん~~~適当でいいんじゃない?これとか、それとか」
僕「いや、これは出会い系モノだし、それは風俗紹介モノだから意味ないよ」
妻「・・・・よくご存知で・・・」
僕「テヘッ(照)・・・・」
こうして無事、義弟にお土産を買ってあげることができたのだった。
ま、独身男子なら確かにこういうのって、いいお土産になるよね~~
義弟の一つ一つの反応が、意外な日本の発見になった旅であった。
めでたし、めでたし。