俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

機内で映画を鑑賞す

飛行機に乗る機会があったので、普段は見ない、「映画」というものを見てみた。

行きの機内で見たのはニコールキッドマン主演の「オーストラリア」

これ、テレビのCMで見て、ちょっと見てみたかったのだ。

だって、キスがエロいんだもん。

外人さんのキスってなんでエロいんだろう?

お互いむさぼりあうように口をウモウモ吸い合うキス

とにかくキスを見るためだけに見てみた。

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ストーリーは英国貴族の奥さんが、無骨なオーストラリアのカウボーイにほれてまう話。

なんか、昔見たオーストラリア映画「クロコダイルダンディー」と同じ構図だな。

で、注目のキスシーンは真ん中ぐらいに登場。

2人が敵の妨害にも負けず、協力して苦難を乗り越え、お互いを認め、惹かれあう。

そしてここからキスしまくりのシーンが続く。

狭いエコノミーの座席でちんちんが暴れまくる。

テレビのCMで見たシーンはほとんどここで出尽くした。

話も盛り上がったし、めでたしめでたし、と思ったが、ここからが長かった・・・。


日本軍が攻めてきて、どうたらこうたら・・・

アボリジニーの白人の混血児が島に流されてどうのこうの・・・

とにかくだらだらと長い・・・

ひたすらダラダラ・・・

この映画、2時間45分もありやんの

後半1時間のエピソードをごっそり削ればそこそこの映画だったのに

大作を作ろうと意気込むあまり、余計なシーンを・・・

シートが狭くて体が痛いし、トイレに行きたいのに通路側の人寝ちゃってるし・・・

僕的には55点ですよ!ニコールさん!


帰りの機内で見たのは「レッドクリフ

これまた大作だ。

三国志って苦手だ。キャラクターが多くって、設定が複雑で。

唯一、昔少年ジャンプで連載してた宮本ひろしの「天地を喰らう」が俺の三国志のイメージ全て

大丈夫かな~とちょっと心配だったが、杞憂に終わった。


必要な場面でちゃんと字幕で人物紹介があり、

1回じゃ覚えられないな~と思ってたら2~3回、同じ人物の名前が出てきてとても親切。

天地を喰らう」の前知識も生きていて助かった。

それぞれのキャラクターが個性的でかっこいい。

スケールがでかくて迫力満点。

中国映画って、これがすごいよな。何十万の兵隊とかね。

ストーリーもわかりやすい勧善懲悪モノで

人物一人一人の細かい紹介がいいね。

中国人俳優はまったくわからないんだけど、かっこいい。

なんで中村獅童がいるのかわからんが、がんばっている。

惜しむらくは、始めから前編、後編の2部に別れていること。

前編だけでも完結してくれれば良かったのに・・・

前編を見たら後編も見ないと収まりがつかないぢゃないか!

う~ん、諸葛孔明並の戦略だ・・・引っかかりそう・・・

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そして一番おもしろかったのが


アカデミー賞外国語映画賞を獲った名作であることは知っていたので、機内で無料で(?)見られるのはありがたい。

これがまあ、いい映画なんだ・・・

さすがだね。

不覚にも機内で泣いてしまった。

それをフライトアテンダントに見られて、また恥ずかしくて泣いてしまった・・・。

とにかく納棺士役のモックン、山崎努の一挙手一投足が美しい。

遺体から衣服を取って体を拭く。そして死に装束を着せる。

顔を剃って死に化粧を施す。

まるで茶道のように

その動作の一つ一つが作法に則っているようで、無駄がなく、美しい。


亡くなった人は血の気が引いた青白い顔をしているので、それがまた気持ち悪く、遺族を悲しませる。

それが納棺士の死に化粧によって、まるで生き返ったかのように肌色が蘇る。

まるですやすやと眠っているようだ。

それが遺族にとっては最高の贈り物となる。

だからこそ遺族は納棺士に「ありがとうございました」「今までで一番きれいでした」と最高の謝辞を送る。

だからこそ、最初は仕事に反対していた友人や家族が、その仕事の意義を認めざるを得なくなる。


ちなみに僕も学生時代の後輩が死んだという連絡が来たばかりだったので、この映画は心に響いたな。

もし僕が日本人じゃなかったら、もし僕がこのタイミングで見ていなかったらまた感想は違ったかもしれない。

でも今の僕にとって、この映画は本当にいい映画。観て良かった・・・

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それにしても、広末涼子・・・いい女になったなあ~

内田有紀といい、広末涼子といい、結婚して離婚して、一皮向けたいい女になったよな~。

離婚した女優さんは数あれど、この2人は昔、最高に輝き、結婚と離婚で一度ファンを失望させ、そして今、最高に輝いている。

今年は藤原紀香に注目だ・・・