俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

M-1グランプリ2009 その1

今年も終わりました。M-1グランプリ2009

なんだかんだいっても見ちゃうし、見るとやっぱり面白い。

これが日本一の漫才師を決める大会だとは思わないけど、今やM-1チャンピョンは立派な肩書きになっているし、当の芸人さんが「M-1にかけている」と言っているのだから、視聴者としてはその生き様を見守るしかあるまい。

が、僕は今年に関しては割りと期待をせずにこの日を迎えていた。

昨年までは「あの芸人さんがみたい!」「あのコンビが勝ちそう!」なんてわくわくしながら予想をしたりしていたのだが、今年は出場メンバーを見たときからそれほど「見たい!」という芸人さんがいなかったのは事実。

が、期待なしに見ていた分だけ、逆にうれしい裏切りが多かった。

CMが多いのが面倒だが(録画したものをCM部分をカットして残しておこう)やっぱりM-1はおもしろい!


というわけで、今年もM-1グランプリ雑感です!

*おまけ・・・くまだまさし(前説)

テレビでは放映されていませんでしたが、なるほど、なかなかうまい人選だな。

M-1予選に出場した人ではだめだろうし、あまり新人すぎても会場が暖まらない。

ある程度 場数も踏んでいて、心臓が強くて、漫才とは違う、バカバカしい芸風を持つ

くまだまさしはぴったりだ。

あとは ゆってぃとか もう中学生では滑る可能性大だしね。


一組目 ナイツ(2年連続2回目 マセキ芸能社

【予想】
 もちろん実力者ではある。

一番手はきついかな~というのが僕の予想。

ナイツの芸風が生きるのはある程度、場が暖まってから。

一番手で最終に残った例もあったが、ナイツは助走抜きに大爆発できる破壊力がない。

まあ、新ネタを披露してくれることに期待。

【結果】
 緊張してましたね~。ま、会場のお客さんも緊張して拍手を忘れるぐらいでしたからね。

が、それでもあれだけできるのはさすが踏んでる場数が違う。

テンポのいい小ボケを繰り返す塙と、「1年間でうまくなった」と紳助さんに言わしめた土屋の突っ込みは今年も息ぴったり!

できるならば、僕が好きなエロい小ボケか、去年のような全体を通しての仕掛けがあったらもっと良かった気がする。

結果は一組目としては高得点の634点!さて、どうなるか。

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二組目 南海キャンディーズ(4年ぶり3回目 吉本)

【予想】
 僕はライブを見に行ったりはしないので、南海キャンディーズのネタを見るのは本当に4年前のM-1以来かもしれない。決勝に残ったメンバーの中で、一番テレビのバラエティ番組では知名度が高いであろう2人の漫才。ブランクが響かなければいいが。

【結果】

まず紹介VTRが良かったね。

4年前のM-1以降、人気に火がついた南海キャンディーズはお互い忙しくて漫才をする暇がない。

最近はそれぞれが個性的を生かし、別々の仕事をすることがほとんど。

しかし2人を結びつける唯一のものがM-1で、2人は“漫才という名の赤い糸”で結ばれている、とのこと。・・・・・・・・・・・・・・・いいね。

久々に見たネタは・・・・・・・・・・・やはり時の流れを感じさせた。

紳助さんをして「天才」と言わしめた山ちゃんの突っ込みは、言葉のチョイスが絶妙!

「なんでやねん!」「ちょっと待てや!」「いいかげんにしろ!」しか言えない突っ込みも多い中、山ちゃんの突っ込みの言葉は一つ一つが鋭く、新しい!

山ちゃんの才能を感じずに入られない、そんな出来だった。

が、逆にしずちゃんで笑えなくなったのが、南海キャンディーズの弱点かもしれない。

この4年で本当にきれいに、スリムになったしずちゃんが放つ「好きできれいに生まれたわけじゃないわ」は強烈なボケにならず

予想外の動きが武器だったしずちゃんのアクションも我々には新鮮に映らず、むしろ「しずちゃん、体が引き締まったな~。ボクシングでオリンピック目指すって言ってたからな~」と別のことを考える隙を与えてしまう。

でもまた見たいね。南海キャンディーズのネタ。

これからもちょいちょい披露してもらいたいものだが、人気者で多彩であるがゆえに、しずちゃんは漫才に集中できないだろう。

山ちゃんの才能だけが埋もれていく・・・・。

結果は607点。東国原知事だけがナイツより上の得点をつけてましたね。わかってないね。

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敗者復活

僕のうちのテレビはまだブラウン管。しかも地上波のみなので敗者復活の様子は見ていない。

昨年度王者Non Style、ラストイヤー・キングコング、レッドカーペットやスリーシアターなどでもお馴染みのハイキングウォーキング、わが家、ジャルジャルなどなど、むしろ普通のお笑いライブよりもかなり贅沢な顔ぶれが揃った敗者復活戦

なんと勝ち抜いたのは・・・・・・・・昨年度の覇者、Non Style!!

司会の今田さんが「鳥肌がたった」というのも頷ける!

このドラマ!

そしてさすがの王者!(ま、準決勝でハリセンボンらに負けて落ちたのも不思議だが・・・)

期待されて、そして本当に勝ち抜くというのがどんなに難しいことか!

それをやってのけたのは本当にすごい!

そして、この瞬間、「今年の敗者復活は一番怖い!」と出場者はだれもが思ったろう。

2連覇あるか!?

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3組目 東京ダイナマイト(5年ぶり2回目 吉本)←いつの間に?前はオフィス北野だったのに?

【予想】
 個人的には好きです。特にハチミツ二郎のクールな突っ込みが大好き。逆に松田大輔のしゃべり方は、“地”なのかな?なんであんなしゃべり方なんだろう?発展性がないと思うけど。まあ、最終に残ることはないだろうけど、楽しませてほしい。

【結果】
まず、松田君のしゃべり方が普通になっていたのに驚いた。このほうがいいね。

ネタは最っ高におもしろかった!最初の2分半、めちゃくちゃ笑った。

が!!最後の名前の羅列・・・・盛り下がっちゃったな~~~もったいない!!

前半の小気味いいボケの連続のまま、最後まで突っ走れば最終3組も夢じゃなかったのに。

最後の1分で、本人以外のみんなが「あ~~~盛り下がっっちゃった~~」を感じたんでしょう。

最初面白かったのに・・・・。

得点は614点。ちなみに南海キャンディーズに89点をつけた東国原知事東京ダイナマイトに85点というのは、なんか少なからぬ何かが反映したのかもしれない・・・。

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4組目 ハリセンボン(2年ぶり2回目 吉本)

【予想】
あんまり期待はしていない。

【結果】

びっくりするくらいすべりましたね。つまんなかった。なんで決勝に残れたんでしょう?

まず、同じパターンの繰り返しってのは飽きるよね。

そしてはるかのボケが弱い。そして毒が薄い。

上沼恵美子が「幸せになるとおもしろくなくなる」と言っていたが、まさにその通り。

ハリセンボンは2人のブスが生きてこそ魅力があるのに、このネタに限っては箕輪はるかはただの素人女

箕輪はるかが自分の容姿(出っ歯やガリガリ体形)やテンションの低さなど、“自分”で笑いをとらなくなったのは、「恋人の存在」もあったからかもしれない。

そしてむなしく響く春菜のツッコミ。

春菜は表情豊かに、精一杯の大声を出して孤軍奮闘していたが・・・なんか、虚しかった。

得点は595点で最下位

女芸人嫌いの紳助、松本でなくても、なんとなく「女芸人の限界」を感じただろう。

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つづく