俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ミュージックステーション・スーパーライブ2012

ももクロよ、勝って兜の緒を締めよ



僕は2年ほど前からももいろクローバーZのファンである。

正確には、2010年に日本テレビ『しゃべくり007』に6人で出たころからのファンである。

ま、ファンと言ってもコンサートに行くほどではなく、関連グッズを買いあさる、というわけでもない。

Youtubeで動画を見たり、嫁が誕生日プレゼントにくれたDVDを見る程度である。

ももクロのファンは、それまでアイドルに興味がなかった人も多い」「一度は悩み、その壁を乗り越えたときに本物の”もののふももクロのファンの総称)”になる」と言われている。

が、僕はその壁を乗り越えられず、こそこそ動画を見る程度のライトなファンである。


そんな僕であるが、今年は本当にももクロに感心させられていた。

「2012年、ブレイク間違いなし!」と1月に紹介され、本当にその通りになったのだ。

大概「ブレイク間違いなし!」と言われても、そううまくいくものではないのだが、ももクロは本当にそうなっちゃったのだ。

これほどわかりやすく、目に見えて成長していると、嬉しくなってくる。


ももクロはヒット曲こそ出なかったがコンサートでは「横浜アリーナ(2days)」「西武ドーム」「武道館(2回)」「さいたまスーパーアリーナ(2days)」で数万人を集め、チケットは即完売

それ以外にもマレーシアやフランスの日本文化祭りで日本代表のアイドルとして呼ばれたり

夏フェスや他のアーティストのコンサートへのジョイント参加、高校へのサプライズ訪問、

FNS歌謡祭、ミュージックステーションNHK紅白と、伝統ある音楽番組への出演

テレビCM、CSの冠番組、バラエティー番組の司会、ドラマの主題歌や声優と仕事は増えまくった。


ファン以外の人はあまり気づかなかったかもしれないが、ファンの人から見ると今年のももクロの成長・活躍はすごかったのである!

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が、からなずしも一般受けをしているとはいいがたかったのは事実である。

AKBさんに比べれば、CDの売り上げや露出度ではまだまだ大差があったし、メンバーの顔や名前もまだ認知されてはいないだろう。


だからか、大きな舞台に出されても苦渋をなめさせられることも多かった。

『笑っていいとも』に出れば会場の一般女性客からの失笑を買い

『FNS歌謡祭』に出れば、歌を歌わせてもらえない、という屈辱を受けた。

ちなみに80組以上のアーティストがいるなかで、歌わせてもらえなかったのはE-girlsももクロだけだそうだ。

ももクロのファンは番組前は「ついに!ももクロが!あのFNS歌謡祭に!」と盛り上がり、

その登場を楽しみに楽しみに待っていたのだ。

そして4時間、待ちぼうけを食らったのである。

その日の夜の絶望感と言ったら・・・

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そして昨日の『ミュージックステーション・スーパーライブ』である。

そうそうたる出場者の中に、ももクロの名前が並ぶだけでもそれはそれは光栄なことである。

ももクロのメンバーもまた感激し、ファンもまた興奮した。

FNS歌謡祭と違い、歌わせてもらえないということはない。

あとはどんなパフォーマンスをするかだ。

会場を盛り上げられるのか、それともしらけさせるのか・・・・

僕も期待と不安を胸に、番組を待った。


するとももクロは一番手で登場。

まあ、これは仕方ない。

毎年、ジャニーズの若手あたりが勤めていたトップバッターだ。

若手アイドルのももクロが一番手になるのは覚悟していた。

がしかし、5分以上ある曲を半分に縮められ、あっという間に出番終了。

そして番組終了まで4時間の待ちぼうけ!

またしてもももクロのファンは苦渋をなめる結果となったのである!

もちろん、本人たちは”あの”ミュージックステーション・スーパーライブに出られただけで謙虚に喜んでいるだろう。

それがももクロの魅力だ。

そしてファンも一部は「今年はこれでOK!」と温かく現実を受け入れている。


が、AKBが口パクで4曲歌い、そのファンが「大勝利!」と盛り上がっているのだ。

悔しくないか!?


同じイロモノ系で、コンサートの盛り上がりも似ていて、今年ブレイクした同志”ゴールデンボンバー”がちゃんといい位置で歌わせてもらっているのである。

悔しくないか?

凛として時雨」とかいうグループが番組後半に「地上波初登場!」「音楽性が評論家からも絶賛!」とものすごいVIP待遇を受けて登場した割に、女みたいな声でパンクなリズムに乗りわけのわからない歌を歌って聴衆をポカンとさせているのである。

そんなものを流すなら、数万人規模のコンサートができるももクロにちゃんと歌わせろや!

CDショップ大賞も獲ったももクロに生歌で歌わせろや!

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ももクロは今年、間違いなくブレイクした。

が、それはももクロなりのブレイクであり、ファンにはわかる程度のブレイクだったのである。


紅白に出ようと、大規模コンサートを開こうと、ファンの間でいくら盛り上がろうと、音楽関係者やマスコミ関係者からの評価はその程度なのである。

ももクロ程度にはそんなに時間を使えませんよ。



が、これは2013に向けての希望でもある。

ももクロは今年、デビュー以来の目標であった「紅白出場」を達成してしまった。

だから次の目標が必要だったのである。


ももクロは世間一般から見ればまだまだだ。

アイドル界でも頂点はAKBで揺るぎない。


だがいつかはNHKもフジテレビもテレビ朝日も土下座をして出場をお願いに来るようなアーティストになってほしい。

「そんなもん、無理に決まっている」と世間は笑うだろう。

が、壁があるほど燃えるのがももクロ

目の前に高い山があるというのは・・・・嬉しいことなのだ

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ちなみに今年のクリスマス

嫁は僕にまたももクロのDVDをプレゼントしてくれるそうです。