俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ソーラーフォン

部長「これが我が社が開発したソーラーフォンだ。このソーラーフォンを今年の夏、大々的にキャンペーンをうって販売しようと思っている。」

大友「へ~、太陽光で充電できるんですか~」

ポン「ベンリソウデスネ。」

部長「そこでだ。お前たち二人に、実際にソーラーフォンを使ってもらって、その性能の素晴らしさをレポートしてもらいたい。頼んだぞ!」

大友・ポン「合点承知の助!!」

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大友「へ~、これがソーラーフォンか。表面がソーラーパネルになってるわけね」

ポン「サッソク、ソトデ、ジュウデンシテミル?」

大友「そうしよう。今日は天気いいしね。屋上に行こうか」

屋上へ行く2人

大友「えっと、このパネルを太陽に垂直に向けるのか。こうかな?」

ポン「ソウネ、タブン、コンナカンジ」

大友・ポン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

大友「ねえ、これっていつまで待つの?」

ポン「ケッコウアツイネ」

大友「えっと、説明書では10分の充電で1分通話できるんだって。」

ポン「エッ!10プンデ1フン?」

大友「うん、そうみたい」

大友・ポン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

大友「いや、まじ耐えらんないって。一回部屋入ろう!」

ポン「ソウシヨウ!」

部屋に戻る二人。

大友「いや~暑かった。これって、無理っぽくね?」

ポン「デスクノライトジャダメカナ?」

大友「えっと、説明書によると・・・・・・ダメみたい」

ポン「ジャ、ヒアタリガイイ、マドベニオイテオイタラ?」

大友「う~ん、UVカットがあるガラスだとダメみたいよ」

ポン「ジャ、ヤッパリ・・・ソトデルノ?」

大友「うん・・・まあね。」

部長「おい!コラ!何さぼってんだ!」

大友「やべ!部長だ。早く外出よう!」

ポン「エ~、ソト、バンコクヨリアツイヨ~」

外に出る2人

ポン「オモッタンダケド、ボクラガソトニイルヒツヨウ、ナクナイ?」

大友「どうすんの?」

ポン「ケイタイダケ、ソトニオケバ?」

大友「お~それもそうだな。さすがポン君!頭いい!」

ポン「ジャ、エアコンガアルヘヤニ レッツゴー!!」

大友「おー!!」

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大友「いや~涼しい~」

ポン「ホントネ~、ソーラーケータイツカッテ、エアコンモガンガンニツケルッテ・・・」

大友「一体、エコって何だろうね~」

ポン「トコロデ ケータイ ソトニ オイチャウヒトッテ・・・・・イルカナ」

大友「自分のケータイだったら絶対にしないね」

ポン「ダレカニ ヌスマレチャウシネ」

大友「誰かに見られちゃうしね。それで浮気もばれちゃったりして(笑)」


田中「おい!大友!部長がお前のソーラーケータイに電話かけてるのに出ないって、怒ってるぞ!」

大友「ま、マジ?おい、ポン君、部長が抜き打ちで電話かけてるってよ!行くぞ!!」

ポン「オサキニドウゾ~ボクハユックリイクネ~」

屋上に飛び出す大友

大友「あ!まだ鳴ってる!OKって!!熱っつ!!!!何これ!!」

ポン「ソリャ、エンテンカニ オイテオケバ アツクナルヨネ」

大友「はい、大友です!熱っ!!部長?すみません。ちょっとトイレへ行っていてててて熱っ!!!」

ポン「コレ、アツスギネ」

大友「はい、すいません、はい。(電話を切る)は~、部長に疑われちったよ。あれ?ポン君、何してんの?」

ポン「アツイカラ、ケータイニミズカケテル・・・」

大友「大丈夫?」

ポン「タブン・・・・ボウスイカコウモ ツイテルシ」

大友「そうか。じゃ、熱くなったら水に入れちゃえばいいんだ。俺も池の中に入れて冷まそ!」

ポン「オオトモクン、イクラボウスイデモ、ホンタイ ゼンブ ミズニイレタラ マズイヨ」

大友「ぎゃ~、壊れた!!」

ポン「コノケイタイ、ジュウデンノタメニ イツモ アタマノウエニ ノセテナイト ダメネ(笑)」

大友「あ~もう!怒った!俺、部長に文句言ってくるよ!!」

ポン「マッテヨ!オオトモクン」

部長の元へ勢いよく乗り込む大友

大友「部長!ちょっと、あのソーラーフォンって、何なんですか!全然充電できないし、めっちゃ熱くなるし!あんなの売れませんよ!」

部長「は?充電?充電は普通のケータイみたいに充電器でやれよ。」

大友「え?」

部長「ソーラーは補助機能だからな。あくまで基本は普通のケータイと同じだよ。」

大友「・・・・・・・」

部長「しかも電気残量が80%以上あると、ソーラーじゃ充電できないしね」

大友「・・・・・・・」

部長「ま、もしもの時のことだよ。砂漠で遭難したりしたときとかね(笑)」

大友「・・・・・・・」

部長「吹雪で遭難しちゃうとダメなんだこれが(笑)!!砂漠専用?あ~はっははは」

大友「・・・・・・・・・ポン君、お願い・・・・・・」

部長「ま、そんなことあるわけないか!普段もそんなにケータイ外に出さないしな!!」

大友「ポン君、強烈な奴で・・・・・・・・」

ポン「・・・・・・・ワカッタ」

大友「冬とか、日光弱くて充電できなさそうだしね!がっはっはっは!!!」

ポン「・・・・・ブチョウ」

部長「なに?」

ポン「ムエタイキィィィ~ック!!!」

部長「あべし!!」

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*ちなみに、auのソーラーフォンとは全く関係ありません。