俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

それ、全部AIで出来るっしょ

今日も同僚の目を盗みながらYahoo!ニュースをチェックしているとまたおじさん好みの興味深い記事が出てきた。

「それ全部AIで出来るっしょ」大学6年制で仕事は袋詰め…薬剤師とホリエモンの議論が炎上

ある人がXに「薬剤師の仕事は99パーセントが袋詰め作業。(だから薬学部は)6年制の必要はない」という投稿をしたところ、賛否両論で議論が白熱。実業家のホリエモンこと堀江貴文氏がX(@takapon_jp)で「わはは。AIに聞けば間違いもなくなりそう」とリツイート(?)するとさらに反論が起こっているという状況らしい。で、僕も元のXの投稿を見たり、薬学部の6年制問題について調べたりしてみたのだ。同僚の目を盗んで仕事をサボりながら・・・。

僕はホリエモンと同じ年だが、彼の言動はこれまであまり好きではなかった。下品だし偉そうだし。ただまあ、今回の発言についてはちょっと考えてみる価値はありそうだ。

実際は薬剤師と言ってもドラックストアで働く人、病院の近くにある調剤薬局で働く人、病院で医師と共に働く人、薬や洗剤の開発など薬物を扱う会社にいる人、治験や臨床試験をする人等、いろいろいるらしい。

確かにうちの近所のドラッグストアにいる薬剤師さんはいつも暇そうで仕事の99%がレジ打ちなんじゃないかと思ってしまう。たまに買おうとした薬に「この薬を購入するには薬剤師の説明を受ける必要があります」なんて書いてあって、しょうがなく呼び出しボタンを押すと「使い方を説明しなければいけないんですよ?前に使ったことあります?あ、じゃOKです。」くらいの確認だけして終わり、なんてこともあって、「ドラッグストアに本当に薬剤師って必要か?」と思うこともある。両親は「症状を言って一番いい薬を教えてもらいたいから必要」と言っているが、僕の世代はネット検索、息子世代はAIに訊けば済む気がする。

うちの父が通う病院の近くにある薬局は薬が出てくるまでやたら時間がかかり、毎回30分は待たされる。おそらく薬剤師さんは医師が出した処方箋を見ながら「薬の量は合っているのか」「以前はどんな薬をどの量飲んでいたのか」「間違いなく処方箋通りに薬を用意したか」「わかりやすい薬の飲み方の説明書になっているか」なんてことをちゃんと確認してくれているのだろうけど、これも「医者が病院で診断書と処方箋をPCに打ち込んだらそのデータが自動的に薬局に送られてスーパーコンピュータなりAIなりが薬の成分、量、患者のアレルギーなんかを瞬時に判断し、ロボットが調剤して出してくれるシステムを作ってくれればもうちょっと早く薬が出せるんじゃね?」なんて思ったりする。つまりコンピュータなりAIなりを使えばもっと効率が良くなるし、薬剤師の仕事は減って、患者は待ち時間が少なくて済むのではないかと思うのだ。

もちろん、薬剤師の仕事がいらないというわけではない。今はまだ最後に人間の目で確認してくれたほうが安心だ。ただあと5年もすれば人間の目でAIのミスを見つけられなくなるような気がする。むしろ人間のミスをAIがチェックする未来が来るような気がする。

まあ、新薬の開発とか、病院で点滴や麻酔の判断をするような現場ではまだまだ資格・知識・経験がある薬剤師って必要だと思う。ただドラッグストアとか調剤薬局とかでは必ずしも資格のある薬剤師が必要な場面って今後減っていくような気がする。

薬学部は以前は4年制だけだったのが10年くらい前から6年制のものもできたらしい。その理由は医療技術の高度化や医薬分野の発展に伴い、より高度なスキルを持つ薬剤師が必要とされるようになったためとのことだ。確かに”高度なスキル”が必要になったのなら経験を積み、腕を磨く期間が必要だろうが、仮に”多くの知識”が必要になっただけなら、それは人間が時間をかけて覚えるより”必要な時にAIを使えばいいんじゃね?”とホリエモンに言われるような気がする。

*話は逸れるが「AIも完璧じゃない!」なんて書き込みも多い中、僕のChatGPTは数日前から「詳細なリサーチ」ができるようになり、AIが時間をかけてネット検索した結果をまとめて回答してくれるようになった。AI競争が進めば今後も精度は急激に上がり、人間より信頼できる存在になる可能性はある。

こうした現象は薬学部や薬剤師さんだけの話じゃない。弁護士なんかもそうかもしれない。将来は六法全書を覚える必要も、過去の判例を覚える必要もなく、データを入力してその結果を弁護士が判断すればいい、という未来が来るかもしれない。高度な知識が必要な職業(会計士、建築家、税理士、通関士、アナリスト)ほどAIに仕事を奪われ、介護や教育など対人スキルが必要な仕事や引っ越し・道路工事などキツイ仕事ほどそのまま残るような気がする。

どの職場も今後はAIやロボットの利用が進んでいくのは間違いない。自分が今やっている仕事もAIやロボットに完全に置き換えられる可能性があるんじゃないかって考えながら働くことはすごく大事。

ま、僕が今できることは老後AIやロボットがやらない仕事をやる勇気を持つことかな。清掃員とか草むしりとか?