俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

「やっぱりスイカなんだ」

昨年末、タイに旅行に行ってきた。

タイではとにかく食いまくり、飲みまくった。

個人旅行で、予定がまったくない上に、予定を立てる気もない。

ただボーっとして、日に2回、素敵なマッサージを受けるためだけの旅行なので

朝、プールサイドで汗をかいたらもう昼からビールを飲んでしまう。

ああ、昼ビール、昼ビール。

バカンスの象徴、昼ビール。

タイに来たらシンハー・ビアで頭クラクラ。

ぐびぐび、んぐんぐ・・・・・・・・あ”あ”あ”~~~旨い!!

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夜は夜でまたビール。

んぐんぐ、んぐんぐシンハービア

タイでは瓶に口をつけてラッパ飲みスタイルが普通

瓶がスポッと入るような、発泡スチロールの円筒ホルダーにシンハービアを入れ

ぐびぐびと喉にビールを流し込む。


あら、いや!喉が痛い!(ぐびぐび)

良いではないか良いではないか!(ぐびぐび)

いや!抜いて!壊れちゃう!(ぐびぐび)

うっ!待ってろ!すぐ終わるから!(ぐびぐびぐび~~~プハッ!!)


「う”~~~う”め~~~。」



ガイジン達もビール片手にガハハと笑いながら、バンコクの夜を楽しんでいる。

僕はお上品な日本人なので、一人心の中で「グァッハハ」と笑いながら、夜のバンコクを満喫している。

十分、ビールを充填したら、歓楽街をフラフラとホテルへ向かって歩き出す。

うぃ~~、おいコラ!どけどけ!俺様のお通りだい!!

新宿歌舞伎町では決してできないような横柄な気分で、みやげ物や食べ物の露店の間を闊歩していく。

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ビールをしこたま飲んだらそりゃ~喉が渇く。

するとタイミングよくカットフルーツを売る屋台の親父が待ち伏せをしている。

マンゴー、パパイヤ、メロン、スイカ、グァバ・・・どれも10Bから20B(30円~60円)

日本の果物の高さがバカらしくなるね。(ま、日本の果物は世界で一番甘くて旨いのだろうが)


さ、ビールをしこたま飲んだあと、ほしくなるフルーツと言えば・・・・

やっぱり、スイカなのだ。

そう。ここはなんと言ってもスイカなのだ。

マンゴーはねっとりと甘いが、ビールの後には合わない。

パパイヤやメロンもさっぱりして悪くはないが、今ほしいのは水分!

となると、ここはもう、スイカしかないのだ。


ケースの中にある中玉スイカ8分の1カットを、果物屋の親父がさらに細かく切り分け、ビニールの袋に入れ、串を刺して渡してくれる。

僕はホテルまでの道をまたフラフラ歩きながらスイカの一片をほおばる。

口の中でぎゅっと圧搾すると、冷たいスイカの果汁がじゅわぁ~~~と口の中に広がる。

うめっ!すいか、うめっ!!


口の中に残ったビールの苦味がきれいに洗い流されていくやうだ。

もう、無我夢中でスイカちゃんを圧搾。

ぎゅっ!じゅわっ!「うめっ!」


マンゴーもおメロンも、お上品な食後のデザートとしてはいいのかもしれないが、

バンコクの蒸し暑い夜の喉を潤すのは

やっぱりスイカなんだ・・・。

すいか、すげー!!!

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