俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

日本のみなさん、さようなら

昔、アジアの国に数年住んでいたこともあって、僕は毎年1回はアジアへ還る。

 

実は昨年の年末年始も男友達とタイへ行ってきたのだが、年末料金ということで往復で17万円ぐらいした。

 

で、今年はどうしようか、日本でちゃんと彼女を作ってクリスマスを一緒に過ごせるように努力しようかと悩んだのだが、数秒で「今年のクリスマスも彼女はできない!」と判断

 

結局、真夏の8月に年末のチケットを予約したら往復5万円ほどで行けることになった。

 

良かったんだか、悪かったんだか。

 

とにかく、今年も無事、微笑みの国へ行けることになった。

 

ま、旅行といえば旅行だが、正直いそいそと観光するようなことはしない。

 

食って飲んで寝るだけだ。

 

朝は自然に目覚めるまでゆっくり寝て、それからホテルの朝食を堪能。

 

午前中はプールサイドでまったりし、昼になったらビールを飲んでぐっすり昼寝。

 

夕方にちょこっと街を歩き、夕食とビールで一日が終わる。

 

「せっかく海外に来ているのにもったいない…」と思うかもしれないが、そんな余暇の過ごし方が気に入っている。 

 

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旅の準備は近所の市民図書館から始まる。

 

旅行にはいつも本をたくさん持って行くようにしているのだ。

 

暇つぶしになるというのもあるが、何よりも読書が楽しい。

 

子どもの頃、あんなに嫌いだった読書がとにかく気持ちいい。

 

いろんなところで本を読みたくなる。
   

 

まず成田で読む本が楽しい。

 

出国手続きはさっさと済まし、搭乗ゲート近くのいすを贅沢に使って搭乗までの時間ゆっくり本を読む。

 

飛行機が遅れたって気にならない。

 

この時から既に普段の通勤電車の中で読む本とは快適さが違うのだから。

 

飛行機の中で読むのも楽しい。

 

エコノミーの狭いシートで、天井から小さなライトをちょこっと当てて読む姿がなんとなく苦学生っぽくていい。

 

疲れたらリクライニングを倒し、ちょっと横柄に本を読む。

 

これがまた偉くなったみたいで楽しい。 
          

 

ホテルで読む本が楽しい。

 

夜、外でお酒を飲んで、シャワーを浴び、何もすることなくて、外国のテレビをつけっぱなしにする。

 

キングサイズのベッドを贅沢に使いながらの読書は王様気分。

 

また、ホテルのトイレで読む本もいい。

 

恥ずかしながら読み物がなければ用が足せなくなってしまった僕はホテルのトイレでも何かを読む。

 

落ち着かないような気もするし、誰にも邪魔されない安心感もある。

 

ふと顔を横に向けると洗面台の大きな鏡に自分が映っていたりして、間抜けな感じ。

 

でもそれがいい。

 

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カフェで読む本は本当に楽しい。

 

これにはもちろん楽しいカフェ選びも必要だ。

 

せっかく海外に来たのだから吹き抜けで外の景色がよく見えて、風通しがいいカフェがいい。

 

イスは座りやすく腰や尻が痛くならないタイプがいい。

 

周りに人が少なく、足が自由に組んだり伸ばせたりできるほうがいい。

 

なんだったら靴も脱いで、いすの上であぐらをかいたり、肩膝を立ててその上にアゴを乗せながら本を読んじゃうのもいい。

 

できるだけ苦いコーヒーをちびりちびりやりながらの読書はヨーロピアンっぽくていい。

 

「読書の王道」って感じがする。

 

              

 

ビーチやプールサイドでの読書は何よりもいい。

 

太陽と水の中に、パラソルで強引に日陰をつくり、サマーベットに横たわりながら読む読書は、僕の中で一番の贅沢だ。

 

読む本は東海林さだお椎名誠

 

東海林さだおさんのエッセーはほとんど読んでるかな?

 

とにかく読んでて苦にならない。

 

軽いタッチで書いてあるのでどんな状況で読んでも楽しい。

 

しかも小心者で自虐的で、被害妄想が強いショージ君はどこか僕と重なるところがあって、ショージ君が自分を惨めに感じれば感じるほど自分も惨めに思えてきて笑えてきてしまう。

 

その東海林さんが旅行のエッセーを集めた分厚い文庫本を出したので購入。

 

それをこの日まで読まずに取っておいたのだ。

 

      本は旅行で読むのが楽しい。

 

椎名誠氏は「あやしい探検隊」シリーズがいい。

 

椎名氏は離島でキャンプをし、焚き火を囲むのが好きで、仲間らとともに仕事兼趣味の旅行をたくさんしている。

 

日本の小さな離島から、世界のリゾートまで。

 

そしてどこへいっても旅のペースは変わらない。

 

旅好き、というよりキャンプ好きってとこかな?

 

旅に出て旅の本を読むのはほんとに楽しい。 

 

          

 

読書に疲れたら、少しだけ泳ぐ。

 

外国の真水のプールは肌に優しく、目に優しく、喉に優しい。

 

体の熱が少し落ちたらまたサマーベットに横たわりながら一眠り。

 

1時間後、おもむろに起きだして文庫本を読む。

 

この時間がいい。

 

また少し泳ぎ、少し休み、国のおっかさんを思って少し泣き、また東海林さだお椎名誠の本を読む。                
二人の共通点はとにかくビールが好きで、ビールを飲む描写がとてもうまいことだ。

 

僕はそんなにお酒は強くないのだが、二人の作品を読んでいると無性にビールが飲みたくなる。

 

ぐびぐびと喉を鳴らしながら飲むビール。

 

喉が痛くなるまで我慢してグビグビ、ングング、プハー。うめい!!          

 

太陽と青い空、きれいな水と冷たいビール。

 

そしてお気に入りの本。

 

これって本当にご馳走なんだな。

 

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ビールもいいけど、カレーもね!!
というわけで、今日からバカンスへ行ってまいります!!

 

正月は日本で迎えますが、実家に帰りますので、次のブログの更新は来年になります。

 

今年一年、ご愛読くださった方、ありがとうございました。

 

また来年も、ばかばかしいことを書いていきたいと思います。

 

よろしくお願いします。

 

では、よいお年を!!
 
# 読書 

 

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