俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

飛行機って・・・

年末、タイに一人旅に出た。

 

1年間、お疲れ様。

 

がんばって2009年を駆け抜けた、僕にご褒美を。

 

ってなわけで、僕はタイ航空のエコノミー席、前から2列目の通路側に座っている。

 

僕は飛行機に乗ったら必ず通路側に座る。

 

なんせ、トイレが近いのだ。

 

しかも小心者なので、窓側に座らされたらトイレに行きたくても隣の人に気を遣ってトイレを我慢してしまうことも多い。

 

隣りの人がトイレに立った瞬間に自分もトイレに立つ。それまではじっと我慢をする。

 

そんなことがよくあるので、最近は必ず2時間以上前に空港のカウンターにチェックインして通路側を死守するようにしている。

 

イメージ 1
参考

 

日本からタイ・バンコクまでは約6時間

 

僕は朝の便だったので、朝食、昼食、おやつ、が出された。

 

それ以外にもウェルカムドリンク、朝のジュース、食後のコーヒー3回、おやつ用のジュース、などが腹に入った。

 

よって小用2回、大用3回、機内のトイレにお世話になることになった。

 

我ながらヨーデル

 

しかし、できるなら機内トイレは使わないに越したことはない。

 

皆さんは飛行機やバスの中のトイレを使ったことがあるだろうか。

 

ああいったトイレは狭いし揺れるし、なんとなく不潔だ。

 

飛行機のトイレはそれにプラス、プレッシャーが大きい。

 

  なぜ、人は飛行機でトイレに行きたくなるのか。

 

特に最初の食事以降、機内のトイレはいつも人気のラーメン屋ばりの行列ができる。

 

男の小用なら「あっ!」という間に終わるのに、女性のトイレはなぜか長い。

 

いったい中で何をしているんだろう?

 

女性はみんな“うんこ”なのだろうか?

 

それともパンツを20枚ぐらい重ねてはいているのだろうか?

 

機内のトイレを男性用、女性用に分けてくれたら、男性は実に効率よくトイレが使えるのに。

 

食後の機内トイレはすぐ後ろに待っている人がいるので、プレッシャーも大きいのだ。

 

その上、座席に座っている人がみんな機内映画を見つつ、うんこ待ちの行列を観察しているのだ。

 

これは相当のプレッシャーだ。

 

僕自身もちょっとトイレに行きたくなった時は「トイレ人が並んでるな~」「あいつ、ずっと待ってるな。前のやつ、相当長いぞ」「あいつ限界ちゃう?顔、青白いぞ?あ、白人か・・・」なんてことを思いながら観察している。

 

よって僕はいつも、食後の30分を我慢し、皆が眠りに入ったころを見計らうようにしている。

 

しかも、自分の座席のかなり後方(できれば最後尾)のトイレを使うようにしている。

 

ここなら多少待たされても人目に触れないし、裏技「はしご糞」をすることもできる。

 

  「はしご糞」

 

これは僕が、行列のできるトイレで健やかに排便をするために生み出した必殺技である。

 

まずは機内最後尾のトイレで第一波。

 

ぶりぶりっ!と勢いよく第一陣を送り出す。

 

できれば一息で、一気に押し出すと良い。

 

が、当然、それで全てが放出されるわけではない。

 

この後、第二の波まで多少時間がかかる。

 

自宅やホテルのトイレならそのまま本でも読みながら10分でも20分でも気長に待てる(僕は長グソなのだ)のだが、機内のトイレは待っている人もいるのでそうゆっくりもできない。

 

とりあえずティッシュでお尻を拭いて一度トイレを出る準備をする。

 

この時、ちょっと指で肛門を押し込むようにするのがポイントだ。

 

つまり、ソフト浣腸を喰らわしておくのだ。

 

機内のトイレは水で流すというよりは、もの凄い吸引力で「ズボッ!!」という感じに吸い込むようになっている。

 

無事、僕の分身たちが吸い込まれたのを見届けたらトイレを出て、すぐに通路の反対側、もしくは一つ前方のトイレの列に並ぶ。

 

先ほどの浣腸の影響で、トイレ待ちの間に第二波がやってきて少しムズムズしてくるが、トイレに入ってからロケットスタートが切れるように、肛門の手前のところでエンジンをかけておく。

 

いわゆる、アイドリングだ。

 

第一波はすでに別のトイレで出してあるので多少は余裕があるし、周りの人はまさか僕がトイレをはしごしているとは思っていないし、こんな大作戦を決行中とも思っていない。

 

いやはや、スリル満点である。

 

そして無事、第2波を放出し、僕の作戦は成功裏に終わる。

 

う~ん、わんだほー・・・・。

 

イメージ 2

 

機内のトイレでは本を読むわけには行かないので、ソクラテスばりに深く思考をする。

 

自分は今、空を飛びながらうんこをしている。

 

自分の5メートル下はもう、上空何千メートルの世界。雲の上なのだ。

 

頭の中で、飛行機が透明になっているイメージを作る。

 

下半身丸出しで、中腰の姿勢の僕が、雲の上を猛スピードで進んでいる。

 

あら、なんともメルヘンチック・・・。

 

一つ目のトイレは飛行機の進行方向に向かって横向きだが、この方向はなかなかシュールだ。

 

横向きに座って空を飛ぶ、下半身丸出しの男。

 

・・・・・・・・・・・いいね。

 

二つ目のトイレは進行方向に向かって後ろ向き。

 

これは何だか面白みがない。

 

一番いいのは進行方向に向かって座るトイレだ(あるのか?)

 

なんか、素っ裸の股間に風がびゅんびゅん当たるイメージだ。こりゃすごい!

 

そんなことを考えているとあっという間に排便終了。

 

トイレの外へ出ると、多くのファンが、僕の出待ちをしていたようだ。

 

こちらのトイレも、通路反対側のトイレも、
前方のトイレも、後方のトイレも、

 

多くの人でにぎわっている飛行機のトイレ。


思うに、飛行機って“空飛ぶ便所”なんだな・・・・・・・・。

 

うんこを運び、世界をまたぐ

 

航空“便”と人は呼ぶ・・・・・・

 

イメージ 3