俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

バカンスの朝

2009年12月

 

僕は自分へのご褒美として一人、タイ旅行へ出かけている。



個人旅行の朝はまったりしていい。

 

目覚ましをかけずに起きる朝。

 

二度寝の後に起きる朝。

 

「しょーがねー。これくらいで許してやるかぁ!」と思いつつ起きる朝。

 

体が痛くなるほど寝た朝は、それはそれで気持ちいい。

 

ゆっくり伸びをして、放屁

 

さあ、朝飯だ。

 

ホテルのビュッフェ形式の朝飯というのはいいもんだ。

 

朝食会場の入り口で朝食チケットを差し出し、まずはオレンジジュースなどを取って窓際の明るい席を確保。

 

ここでぼんやり外を眺めつつ、オレンジジュースをはじめチビチビ、次第にゴクゴク。

 

う~ん、調子いいぞ!

 

ぼんやりしていた頭が目覚めてきた。

 

今日はピーカンのいい天気。

 

午前10時の太陽を見ているうちに、オレンジの粒がプチプチ弾けるように細胞がプチプチ分裂して

 

なんだが猛烈に腹が減ってきた・・・

 

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個人旅行、しかも今日の予定がない日の朝食は“容赦なく”食べられるのがいい。

 

普段の生活の中で、僕は朝食は実に“いい加減”に食べていた。

 

この“いい加減”というのは二つの意味があり、

 

一つはとにかくパンなりヨーグルトなりを食べておかないと午前中頭が働かないから義務的に、儀式的に食べていたという意味。

 

もう一つは普段の朝食は食べ過ぎてはいけない、ほどほどに押さえるべき、という意味。

 

朝から食べ過ぎると何よりうんこが心配なのだ。

 

朝のトイレもゆっくりできないし、電車の中で便意を催されたらかなり厄介だし、職務中の便意もできれば避けたい。

 

だから僕は普段の朝食は無意識に食べ過ぎないように抑えている。

 

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が、予定のない旅先の朝飯はいい。

 

朝から思う存分食べられるのがいい。

 

ビュッフェ形式なら全てのおかずを一通り食べつくす。

 

この日はオムレツ、ソーセージ、ハム、ベーコン、ポテトフライ、魚フライ、野菜炒め、中華野菜炒め、温野菜サラダ、フレンチトースト、クロワッサン、食パン、焼きビーフン、カットフルーツ(パイナップル、スイカ、パパイヤ)・・・

 

いや~~キツイ。

 

朝飯をこんなに食べたのはいつ以来だろう?

 

全てを平らげたら食後のコーヒーでまったり・・・。

 

周りはみなカップル、家族連れ、友達同士

 

僕は一人なので、ポケットから文庫本などを出し、コーヒーをちびちびやりながら、文庫本と外の景色を交互に楽しむ。

 

ああ・・・いいなあ・・・・

 

毎朝、一日をこんな感じで始められたら頭の中がとろけるだろうな・・・・

 

毎朝、これぐらいゆっくりできて、10時ぐらいに朝の支度を始めて、11時ぐらいに家を出て、11時半ぐらいに会社につくぐらいのペースで仕事ができたら・・・・

 

そのあとすぐ昼飯になるのに。

 

などと考えながら、場所を部屋のトイレに移し、読書を続けながらの至福のうんこに興ずる僕であった・・・。

 

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