俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

訪韓日記(8月5日)「市内観光」

あらすじ:37年近く彼女がいなかった僕に今年のバレンタインデーに初めて出来た彼女は韓国人。

     速攻で結婚を誓い合ったもののその1ヶ月半後に彼女(ジュンちゃん:仮名)は帰国。

     よって4月からは遠距離恋愛中。
     
今年の5月に訪韓した際には僕が彼女の親族に挨拶を交わしたのだが、今回はいよいよ僕の両親とともに訪韓を果たしたのであった。

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訪韓6日目

今日も彼女は仕事。

ホテルで彼女を送り出して、僕は至福の2度寝。

いいね~。ヒモ生活だね~。

こんな生活を毎日続けられたらいいのに。


9時頃起きて朝ご飯。

ホテル隣りのcaffe beneにてシナモントーストとコーヒー。

ちなみにこのカフェには今回、大変お世話になった。毎日のように通ってたもんな。


12時半

彼女の弟と従姉妹と待ち合わせ。

今日はこの二人が僕を連れてソウルを案内してくれるというのだ。

ちなみに従姉妹は韓国の大学生で、日本語も話せる。

弟は日本語は全くわからないのだが、「男同士は言葉がなくても通じ合える」という強引な理論で「俺が案内する!」と立候補してくれたそうな。

うん。まあ、ありがとう。


まず二人が連れていってくれたのが、朝鮮王国(?)の歴代の王が祭られている宗廟。

ここでは韓国語をはじめ、英語、日本語、中国語のガイドツアーがあり、僕らは日本語のガイドツアーに参加。

先導してくれるガイドさんはおそろしく日本語がうまく、しかもおそろしく早口。

ふつうの日本人ガイドよりも流ちょうに説明をしていく。

この日は猛暑ということもあり、みなぐったりとして説明も耳に入らないくらいだったのだが、そんな時も「みなさん私の話も耳に入っていませんね」と早口で毒を吐いちゃうガイドさんだった。

ちなみに朝鮮王朝の最後の王の息子(皇太子)は、日本の皇室と政略結婚をしていたらしく、王の直系家族には日本人の血がつい最近まで流れており、宗廟で年に1回行われる伝統行事では、王様の子孫である彼女の息子が取り仕切っていたらしい。

が、皇太子妃・李昌子の次男が2005年に他界。

その後は王様の別の親族が執り行っているそうな。

う~む。

初耳。

イメージ 1


その後、冷麺の昼食を食べた後に、ソウル観光の最大の目玉、景福宮へ移動。

ここは王様が行事や政務を執り行っていた場所らしく、ソウルの小中学生が必ず遠足で訪れる場所だという。

入り口を入ってわりとすぐのところに、メインである勤政殿が建っていたのだが、さすがに美しい。

中国の影響を受けつつも、韓国独自のデザインがあしらわれており、全体を彩る緑色が実に鮮やか。

さすがに目玉観光地!と思ったのだが、その後がいただけない。

この景福宮

敷地面積が34万平方メートルとバカ広いので、すべてを歩いて回るには1時間半はかかる。

公園のように池や芝が整備されて美しくはあるのだが、炎天下で歩くのにはこたえる・・・。

しかも、メインの建物を最初に観てしまったので、あとの建物はどれもやや見劣り。

う~む・・・・どうなんだろう?

が、せっかく連れてきてもらったのに退屈していてはもったいない。

彼女の弟に、この景福宮について訪ねようと思ったが、彼もまるで初めて訪れたかのように、珍しそうに写真を撮りまくっている。

しかたなく日本語ができる従姉妹のほうに訪ねてみると、

「私、ここに来たのは3度目ですけど、いつも最初の勤政殿までしか説明を聞いてませんでした。あとはボーっと先生の後をついていっただけなので、わかりません」との応え。

う~む・・・ま、僕でもそうするわな。

ソウル観光の目玉、景福宮

一度は観てみたほうがいいが、一度で十分。


というか、勤政殿だけで十分・・・・・・かな?

イメージ 2


ちなみに、彼女の仕事が終わるのが6時。

よって6時になったら彼女も合流して、みんなでご飯を食べようと思ったのだが、意外に観光が早く終わったので、一休みしようと地下鉄「景福宮駅」を出たところにある、とある展示スペースで休むことにした。

ここは、エアコンも効いているし、ベンチもあって、休むにはちょうどいい。

僕はここでボーっとしながら、ぼんやりと展示してある写真やパネルを見ていた。

もちろん、韓国語はわからないのだが、どうもアメリカやヨーロッパなどで、キャンペーン活動をしているような写真が並んでいた。

日本語が話せる彼女のいとこに何気なく「これ、何の展示?」と尋ねてみたが、いとこは

「あの~・・・韓国の人が・・・世界の色々なところで・・・・なんか・・・キャンペーン活動をしているのを・・・紹介するような・・・」

と説明した。

ま、それはおおよそ察しがつくのだが・・・。

が、なんとなくパネルに書かれているイラストのシルエットに見覚えが・・・

それと、意味はわからないがハングルは一応読めるので、大きな文字を読んでみると

「ああ、なるほど」


ここは、「私達は世界中で”独島は韓国の領土だ”ということをアピールしてきました!」ということを紹介するスペースなのだと。

というか、気づくのが遅いね、僕は。

なんでこんなところでヘラヘラしてんだろ?

おまけに「これ、なんの展示?」なんて聞いちゃったよ。間抜けだね。

だから彼女の従姉妹は言いにくそうにしてたのか。

いやこれはすまなかった。

日本語を勉強し、日本への留学を希望し、さらに近々、日本人の親戚(つまり僕のこと)までできる韓国人女子大生である彼女の従姉妹。

きっと彼女は僕に気をつかって、ごまかしてくれたのだ。

優しいね。

ちなみに僕と彼女の間でも、これらの問題についてはあまり触れないのが暗黙の了解

別にはっきりさせる必要もないしね。

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その後、仕事が終わった彼女と合流して4人で食事へ。

今日は韓国料理の一つ、手長だこの刺身と鍋を食べた。

この手長だこ、刺身用に小さく切ってもウネウネ動いているし、大きめの吸盤を口に入れると下や頬の内側に吸いついてくる。

これこれ、これをやってみたかった。

たこの鍋のほうは、とにかく味付けが辛くてよくわからなかった。

が、辛いだけにビールがめっぽう進む。

ビールが進んで進んで困っちゃう。

結局ハヒハヒ言いながら、最後のチャーハンまでおいしくいただいた。

韓国の手長タコ。

正直、特別うまいものではないが、もちろんまずいものでもない。

食べた方がいいかと言われれば、いや別に食べなくてもいいような気もする。

ま、1週間くらい長居して、毎日違う韓国料理を食べたいという人なら、メニューの一つに入れてもいいのではないか。

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