朝はフジテレビ系列『めざましテレビ』派の僕なので
メイン司会の大塚さんが倒れたというニュースはとてもショックだった。
と同時に、大塚さんの代役として起用されたフジテレビ・アナウンス部主任の伊藤アナが、ギネス記録を更新するほどコキ使われているというニュースにも考えさせられた。
それに加えてニュース原稿のチェック、番組の打ち合わせ、バラエティ番組の収録などなど、殺人的なスケジュールをこなしているという。
確かに伊藤アナはニュースも読めて、バラエティにも対応できる器用なキャスターだが、フジテレビには伊藤アナと仕事を分け合えるアナウンサーが育っていないことのほうが問題だ。
はっきり名前を出してしまえば、笠井と軽部、佐野が使い勝手が悪い。
会社にいれば、役職ももらえて、部下を率いるようなアラフォー世代であるが、この3人の使えない分を、伊藤アナが請け負う形になっている。
伊藤アナが倒れたらえらいことになるな・・・
さて、平日朝の6時50分
僕は身支度を整えて出発の態勢に入る。
すると嫁が待ってましたとばかりに僕の前に立つ。
おのろけになって申し訳ないのだが、僕はまだ今年結婚したばかりなので、朝は嫁と熱い抱擁を交わすのが日課になっているのだ。
美郷ちゃんの情報によって、僕はコートを着ていくべきか、なしでも大丈夫かを決めなければならない。
だから、ハグをしつつも、嫁の肩越しに天気予報を見なければならない。
しかし、嫁も今日の天気によっては洗濯ものを干すべきかどうか、部屋干し用洗剤を使うべきかどうか、布団を干したまま午前のパートに行ってもよいものかを判断しなければならない。
そこで嫁はハグをしたまま、僕の体を180度ねじって、自分がテレビを見える位置に移動する。
「いやいや待て待て。今日は傘が必要かどうか、チェックしなければならないのだ」
そういって僕は嫁の”かいなを返し”、再びテレビが見える位置へ180度回転する。
すると嫁は負けじと脇をしぼり、閂固め(かんぬきがため)のように僕の肘を極めたまま元の態勢に戻す。
そんなやりとりで、二人で3周くらいぐるぐる回っていると時間は6時55分になり、僕は急いで家を出ることになる。
ちなみに”まわし”のつもりで嫁のパンツの後ろをつかみ、お尻に食い込むように釣り上げると
嫁は本気で怒り、その日1日が険悪な気分で始まってしまうので要注意だ。