俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

芸人・西野亮廣

日本テレビ系『アナザースカイ』に”絵本作家”の西野亮廣/にしのあきひろさんが出演

絵本の最新作『チックタック~約束の時計台~』のモデルとなったラオスの村を訪れ、将来エンタメの世界で一番になりたいという自身の夢を再認識した。

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僕は西野さんが夢を語る姿に関心をしつつ、昔自分自身が”アンチ・キングコング”だった時のことを思い出していた。


僕がお笑いコンビ・キングコングの名前を知ったのはいつごろだったろう?
たしかNHKの『お笑いオンエアバトル』の時だったと思うが、まったく印象に残っていない。
後に芸歴2年でM1の決勝に残ったニュースを聞いた時に「オンエアバトルに出てたよね?そのコンビ?」と思ったくらいだ。

その後の快進撃も知ってはいたが、やっぱり当時は他の多くのアンチと同様、二人の傲慢な態度が許せなかった。

梶原さんは「運動神経抜群、小柄、サル顔」から、ナインティナインの岡村さんと同じコミカルで可愛げのあるタイプと思って見ていたら、性格は喧嘩っ早くプライドも高い。妙に周りの人とギスギスした雰囲気を醸し出す奴に感じられた。

一方西野さんはナルシストで自信家に感じられたので好きにはなれず、キングコングの漫才も「早いだけ」と一蹴していた。

『アナザースカイ』でも「辛い時期があった」と語っていたが、その時期に叩いていたのはまさに僕で、ネットに陰口を打ち込むようなことはしていなかったが、間違いなくアンチの一人ではあった。

その後も「西野がドラマに出る」と聞けば歯痒くなり

「絵本を出した」と聞けば「お笑い芸人のくせに」と舌を打ち鳴らし

「ひな壇には座らない」と聞けば「呼ばれねーよ、バーカ」と心の中で蔑んだ。

もちろん「ディズニーを倒す」発言もバカにしていたし、独演会を開いていると聞けば「笑いの一つも取れないくせに」と鼻で笑っていた。

西野さんが世間から嫌われ、笑われることをサディスティックに喜んでいた自分がいた。

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ただ、僕の評価が変わったのはまず『アメトーーーク』(テレビ朝日系)の「すごいんだぞ‼西野さん」の回だったと思う。

その際、発起人の東野幸治さんから「SHIBUYA HallowWeenゴーストバスターズ」のエピソードが披露された。
これは深刻化するハロウィン翌日のゴミ問題を解決するための一策として、ゴミ拾い事体をエンタメにしてしまおうというもので、Twitterで仲間を募り、みんなで拾ったゴミでアート作品を作ろうという計画だった。

実際はネット民のアンチ西野がハロウィンの深夜に先にゴミを拾ってしまい妨害されたというオチがつき、「好感度の低さ」がアダになったという話なのだが、僕は素直に「そのアイディア、すげーな」と感心してしまった。

僕は勝手に「西野は日本国民みんなに嫌われている」と思っていたのだが、実際はクラウド・ファンディングで西野さんに出資する人やTwitterの呼びかけに集まって来る人もたくさんいることもこの時初めて知ったし、みんなが嫌がることをエンターテイメントにするという発想も僕には全く思いもつかないことだった。

この人は、僕やネット民が勝手に蔑んでいる間に、どんどん時代の先に行ってしまう人なんじゃないか・・・

そんな風に考えるようになった。

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そして僕が完全に西野亮廣肯定派に変わる決定的なきっかけは

絵本『えんとつ町のプペル』が売れたからでもなく

ビジネス書『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』を読んだからでもない。

オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーになったからでもなければ、

成人式の日に店舗を閉鎖した『はれのひ』の被害者たちに自費で「リベンジ成人式」を開催してあげたからでもない。

ずばり『ゴッドタン』テレビ東京系列)の西野さんの振る舞いを見たからだ。


正直、日本で一番のオンラインサロンを開催するほどの男である。

一声かければ人が集まり、お金が集まる人である。

ビジネスのアイディアも、エンタメのアイディアもたくさんあって、それに協力してくれる仲間、プロ集団、企業らもたくさんいる人である。

今更テレビのバラエティに出る必要はないし、断ったところで何の問題もない。

それでも西野さんは年に何回かはテレビのどバラエティに出るのである。

共演者に劇団ひとりさんがいたり、東野幸治さんがいたりすれば、確実にいじられることはわかっているのに、ちゃんと出演をOKするのである。

これがすごいと思う。

もう『徹子の部屋』(テレビ朝日系)、
『アナザースカイ』『おしゃれイズム』(日本テレビ系)
情熱大陸』(MBS
『A-studio』(TBS系)
あたりだけ出てればいいはずなのに

あえてゴールデンタイムではない、深夜の下品なバラエティ『ゴットタン』に出て劇団ひとりさんに服をビリビリに破られ、肛門の匂いをかがされ、肛門に指を入れられ、髪の毛を切られに出てくるのである。

今、テレビであれだけやられる芸人はそういない。
若手芸人でもテレビでパンツをビリビリに破られたり、肛門に指を入れられることはないんじゃないだろうか。

そのやられっぷりは見事である。
それまでに西野さんのナルシストで天狗なイメージ
おしゃれで、革新的で、クールなイメージ
そんなものを簡単にぶち壊すぐらい、”プロの芸人”を感じさせてくれるのである。





・実は深夜の下品なお笑いも好き
・アーティストの活動をしていても”お笑い芸人”としての一面を維持しておきたいから
劇団ひとりをリスペクトしている
・「こんなこともできるんだぞ」というアピール
・実はドMでやられるのが大好き
・放送後の反響がスゴイ、芸人として評価されるのが嬉しい

理由はいろいろ考えられる。
どれも違うかもしれないし、どれか当たっているかもしれない

ともあれ、芸人・西野亮廣はとんでもなく面白い。
劇団ひとりさんと絡ませたら、ある意味出川哲郎さん以上のリアクション芸を見せるし
東野幸治さんと絡ませたら、ナルシストの”角”が取れて、とたんに好感度が高くなる。
実は受身が非常にうまく、先輩にいじられる時は実に生き生きとしている。

僕にとってはどバラエティタレント西野亮廣さんがいて、そして実業家としての側面が受け入れられる感じ。

最近では近畿大学の卒業式でのスピーチが話題になっているが、早く出てほしいのはやはり『ゴッドタン』

映画や絵本が売れて、ひと段落したらまた帰って来いよ!バラエティの世界に!

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