俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

A yacht moves by wind

最近、気になる芸人さん


そう、あの”西野”



何年か前までは「嫌われ芸人」としてしか認識していなかったけど

最近、すごく気になるのである。

僕は今年40代後半に入ろうかというおじさんであるから、西野氏より年上で

キングコングがデビュー2年目でM1の決勝に残ったことも

西野氏がトレンディドラマに抜擢されてたこともなんとなく知っている。

ビッグマウスでナルシスト


ガラガラ声で自意識過剰


彼が嫌われるようになった過程もなんとなく見てきた。

でも昔はそれほど気になる存在ではなかった。

日本人は謙虚な人が好き、ナルシストは嫌い

だから西野は嫌われる

それくらいの認識だった。


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僕が西野氏を気にしだしたのは

『アメトーーーク』の「好感度低い芸人」(2013年)、同じく「スゴイいんだぞ!西野さん」(2016年)あたりからか。


彼が「ディズニーの倒し方が見えてきた」と言ったとか

"クラウドファンディング”でお金を集め、ニューヨークで個展を開いた、とか

渋谷のハロウィンの翌日に人を集めてゴミ拾いをし、そのゴミでアートを作ろうと企画した(が、アンチに全てゴミを拾われてしまった)、とか

たくさんのクリエイターと協力・分担して4年半かけて1冊の絵本を書き上げた、とか

そんな話をちょくちょく聞くようになってからである。


あれ?この人って、嫌われているんじゃないの?


この人ってアンチがたくさんいるんじゃないの?


みんなこの人が嫌いで、友達が少ないんじゃないの?



そんな僕の偏見をあざ笑うかのように

彼の周りには人が集まり、お金が集まり、人材が集まるのである。


実はそんな人を最近テレビでよく見かけるようになった。

堀江貴文とか、古市憲寿とか、前澤友作とか・・・



僕はもともと保守的で、冒険が大嫌い

毎日同じ生活でも全然苦にならないし、安定こそ最高の価値

謙虚で、周りの評価を大切にし、

誰にも迷惑にならないことばかりを気にしてきた。

人との間に面倒なことを起こしたくないし

新しい価値観を受け入れるのもおっくうだ。


でも人生100年時代はもうすぐ

僕だってあと20年は働かなければならない。


本当に自分で言うのもためらわれるのだが

この人たちを理解しようとせず、拒絶し続けると・・・俺に未来はないな


とまで思うのである。


んで、先日、TEDというプレゼン動画の中にあった西野氏のプレゼンを見てみたのである




18分の動画のうち、前半15分は漫談

かと思わせといて、残りの3分でちゃんと教訓へとつなげていった。

その内容は「ヨットは追い風はもちろん、向かい風でも帆の立て方次第で前に進むことができる。無風状態よりずっといい」ということ。

このプレゼン時の観客は子供たちだったが

チビだとか、運動神経が悪いとか、勉強ができないといった逆境すら、前に進む推進力になるというような応援のメッセージに変えて見せた。

もちろん、西野氏自身も世間からの冷たい風当たりすら、帆の向きを”お笑い”に変えることでちゃんと前に進んでいる。

世間から「芸人が芸術家気取りで絵本なんて書きやがって」「偉そうにビジネス本なんて書いてないでお笑いやれ!」なんてネット上で叩かれたって、

実際の西野氏のもとには人が集まって来る。

お金も、チャンスも集まって来る。


本当は西野氏自身が一人でも前に進むエンジンを持っているのだろうが

彼がエンジンを切っていても、風は常に彼の元に集まって来る


ん~まいったな・・・

僕はまず・・・何をしたらいいだろう?

まずは外に出て風を受けることに体をならすべきだな。


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中年のおっさんには辛いけど・・・