『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日系)2021年6月27日の特集は「超売れっ子ボカロP特集」。「春を告げる」を作った”くじら”氏、「うっせぇわ」をつくったsyudou氏、そしてこの二人が尊敬し、ボカロの名曲「シャルル」を生んだ須田景凪氏をゲストに招き、ボーカロイドについてわかりやすく解説した。
しかし番組の中で僕の頭が真っ白になったのは、JOYSOUNDによる2017年発売曲カラオケ総合ランキングで1位を獲得し、その後現在に至るまでカラオケランキング上位に入っている令和カラオケの定番中の定番、「シャルル」という曲を全く知らなかったことだ。Youtubeで聞いてみても全く聴いたことがない。
僕の知らない間に、僕の全く知らない曲が令和のカラオケの定番になっている…
確かに僕はボカロ曲に全く興味がない。
知識としては「初音ミク」とか「千本桜」なんてワードは知っている。
ボーカロイドと呼ばれる美少女キャラに自分の作った曲を歌わせて、Youtubeなんかで誰でも投稿できるやつだよな?米津玄師も昔やってたんだよな、くらいの認識はある。
でも自分でボカロ曲を聴くことはない。なんか声も苦手だし、おじさんはあのテンポについていけない。
それでも「ああ、知ってる。名前は聞いたことあるよ」くらい言えるのがおじさんの自尊心だった。それがもう通用しないのである。
おじさんは悲しい・・・
おじさん(僕)は基本テレビが大好きで、今でも娯楽としてはテレビとネットが半々くらいだが、ネット発の音楽といっても、それなりに話題になればテレビでも紹介されるし、芸人さんがパロディをしたりモノマネしたりするからなんとなくわかる。
冒頭の「春を告げる」も、「うっせぇわ」も、Yoasobiの曲もわかる。でも「シャルル」だけは知らなかった。
カラオケランキングに入っている曲は「シャルル」以外は全部わかるのに、「シャルル」だけは曲名、アーティスト名も初耳、曲を聞いてもピンと来なかった。
みんなどこで知ったの?
おそらくこれまで「シャルル」はテレビのドラマ・CMなどのタイアップがなかったのではないか。若者のトレンドとしてテレビが全く取り上げてこなかったのではないか?芸人さんもモノマネする人も、僕の知っているアーティストも「シャルル」はカバーしてこなかったのではないか。
だから令和の若者が誰もが知っている(?)カラオケの大定番曲が3年以上僕の耳に入らなかったのではないか。
んで、こうした傾向は今後もますます増えていくような気がするのである。
おじさんの耳にはTikTokでバズった曲は届きにくいし、SNSで話題になった曲が耳に届くのにもかなりの時間がかかる。
ボカロ曲がその年を代表する曲になっても・・・知らないままなんだろうな。
もうアラフィフなんだから全部を知っていなくてもいいんだろうけど、これまで「年の割には最近の曲も知ってるぞ」と思いたくて食らいついていたのに、とうとう引き離された感じ・・・。
しょうがない。
今夜はセイントフォーの「不思議TOKYOシンデレラ」でも聴いて寝よう・・・