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運動会でドローン禁止措置(フェイクニュース)

【毎朝新聞】2025年10月10日

運動会シーズンが迫るこの時期、各学校を悩ませているのは保護者同士のトラブルだ。10年ほど前は「場所取り」が大きな問題となっていたが、ここ数年は保護者のドローン撮影に関するトラブルが多数報告されている。

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かつて運動会のおける保護者の場所取り問題は学校関係者にとって大きな悩みの種だった。具体的には①開門と同時に一斉に保護者がなだれ込み、押し合いや転倒で怪我をする事例、②運動会前日の夜に学校に侵入し場所を確保する事例、③場所取り禁止場所(PTA用テント設置場所、児童の席、入場ゲートなど)にまでシートを広げる事例、④他の保護者のシートをはがして自分の場所にしてトラブルに発展する事例、⑤場所取りが平等でないと学校にクレームを入れる事例、といった問題が毎年のように起こっていた。

 

私立東京中学校の東一郎校長はかつてはオンライン保護者会にて「児童が楽しく安全に運動会を行えるよう保護者の皆様には節度のある行動をお願いする」といったお願いをし、抽選による観覧場所の決定や競技ごとの保護者入れ替えなどをして対応していた。場所取りの問題以外にも当時は

・父兄のみならず祖父母も連れてくるために運動場に入りきらない。

・簡易テントの設置による保護者同士のトラブル

・花見のように酒盛りやバーベキューを始める

・弁当の袋、パッケージ、ペットボトル、空き缶のポイ捨て

・動画の様子をSNSに投稿する

・校舎に無断で侵入

・父兄同士のけんか

 

*ドーピング(オロナミンCの大量摂取、ステロイド入りサプリの仕様など)

*他の児童の妨害(弁当への異物混入、レーザーポインター使用など)

Youtube投稿(親自身のやってみた動画撮影、または児童ポルノへの投稿)

*出店の設置、デリバリーの呼び出し

*教職員への賄賂(騎馬戦、組体操の役割融通)

*ナイキの厚底シューズ、ドクター中松ジャンピングシューズの使用

といった問題も起きていたため、同校教職員は運動会準備や児童への指導に加え、保護者対策および保護者対応に多くの時間を割かれ、負担は増える一方だったという。

 

しかしここ数年、教職員の頭を悩ませているのは”保護者のドローン問題”だ。

運動会の日になると、多くの家庭では父兄の中の一人が学校を訪れ、ドローン撮影を行う。他の家族や親せきはその映像を自宅で楽しむわけだ。これにより場所取りの問題は解消したものの、また別の問題が生じてきた。

児童の生き生きとした表情を接写しようとドローンを近づけすぎたために児童に当たってしまう例や、ドローンがくす玉を割ってしまったり万国旗にからまってしまったりする事例も現れた。また運動場の上空は常時100機ほどのドローンで埋め尽くされ、ドローン同士の衝突事故も頻繁に起きており、保護者同士のトラブルとなっている。

 前述の東校長は「ドローンの性能によって保護者カーストが起きているという話を聞きます。また昨年は児童を自動で追尾するドローンも現れ、トイレまで入ってきたという報告もある。フォークダンス中ずっとドローンへのカメラ目線だった児童もいた。健全な運動会にするために今年度は保護者のドローン撮影を禁止する予定だ」という。その代わり学校側が数台のドローンで撮影を行い、映像を配信するという。それでもドローン撮影を行う保護者が出ることを想定し、網を持った教職員も配備する予定とのことだ。

 市内の別の小学校に児童を通わせるある保護者は「去年は息子のためにヘルメット型赤白帽を準備して、そこにCCDカメラを設置して走らせた。ヘルメットがずれてうまく撮れなかったので今年はGo Proを持たせて走らせてみようと思う」と語っている。また別の保護者は「保護者のドローン撮影が禁止されるなら、学校で特殊撮影機材を導入してほしい。上空カメラ、地上カメラ、教職員のCCDカメラ、入場ゲートカメラやくす玉カメラ、児童の待機席用カメラを設置し、保護者がカメラを自由に切り替えられるようにしてほしい。万国旗のロープにも移動式のカメラを設置したら迫力のある映像が撮れるのではないか」と述べている。

 

東京中学のある東京市教育委員会にこの件について質問状を送ったが現在まで返答は来ていない。