俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ダイワの社長

2021年5月23日放送の「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系列)を見ていて、またまた考えさせられてしまった。

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この日のテーマは”断面グルメ戦争”

なんでも現在、断面のおいしそうなグルメがインスタ映えのターゲットとなり、「#萌え断」で検索すればサンドイッチ、食パン、大福、はたまたマグロの切り身まで、断面写真がわんさか出てくるそうな。

 

まあ、昭和生まれのおじさんである僕が手を出すにはそれぞれ敷居の高い代物だが、その中で紹介されたダイワ―スーパーの社長、大山皓生氏の経営手腕に僕は唸ってしまった。

現在27歳の大山社長は学生時代から商才を発揮し、イベントサークルの運営でも大きな利益を得ていた。その後、父親のたこ焼き屋の手伝いを始めれば売り上げを4倍にし、2018年に祖父のスーパーを継げば借金3000万円をあっという間に完済、SNSでバズりまくった看板商品の「八百屋の作る本気のフルーツサンド」をもって全国にカフェを展開し、目標の100億企業に向けて驀進している。

 

もちろん才能もあり努力もしているからなのだろうが、僕が驚くのはそのスピードである。

スーパーを引き継いだのが2018年で、ヒット商品が出たからと言ってもう全国に10店舗以上カフェを作っているのである。

早くない?

昭和生まれの僕は思うのである。

だってフルーツサンドだってSNSでバズっている今はいい。

でも消費者は飽きやすい。

次のブームが起これば、すぐに見向きもしなくなる。

チーズホットクだってタピオカだって、すっかり下火だ。

もう少し様子を見てからでも・・・

将来莫大な借金を抱えるのが目に見えている。

京進出したいなら駅の中の小さな店ではじめてみるとか、百貨店の催事で試してみるとか、様子を見ながら、慎重に、リスクを最小限に抑えながらやる方法があるはずである。

 

小心者でギャンブル嫌いの僕ならそうする。

僕の親も「よく考えながらやりなよ」「後で困るのは自分だよ」と暗に引き留めにかかるだろう。

 

でも、僕の息子世代(Z世代?)はそうしないのだ。

考えるよりまず行動する。

稼げるうちに稼ぐのだ。

考えることに時間がかけてしまっては誰かに先を越され、ビジネスチャンスを逃してしまう。

だからまずやってみるのだ。失敗したらその時次の手を考えるのだ。

これがすごい。この胆力がすごい。

 

おじさん世代はその考えができない。

石橋を叩いて叩いて、叩きすぎて壊してしまい

「ほら、やっぱり危なかったでしょ?渡らなくてよかった」

なんて言っている。

だから貧困から抜け出せない。

 

僕の息子もきっと将来、とんでもない夢を語りだすだろう。

「プロMinecrafterになりたい」

「声優になりたい」

「謎解きの会社を作りたい」

「海外でかき氷を売るビジネスを始めたい」

「7色のオナラの音を奏でるASMR動画でバズりたい」

「仮想通貨で儲けたい」

「『インフルエンサー』とか『インスタグラマー』とかみたいに趣味の延長でそのうち企業案件もらって稼ぐカタカナの仕事をしたい」

 

はあ・・・。

何も言えねえ・・・

「やってみろ!」「人生チャレンジだ!」「自分のやりたいことをやれ!」とも

「現実を観ろ!」「よく考えてから始めろ!」「周りの人のことも考えろ!」とも言えない。

何も言えねえ・・・

 

48年間、何やってたんだろう・・・

堀江社長と同い年なのに・・・