俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

45歳定年制へ・・・

先日、サントリーHD新浪剛史社長が経済同友会のオンラインセミナーで提案した”45歳定年制”については、様々な人が賛否の声を上げながら議論が白熱している。

いわゆる”無能”で、組織に頼らないと生きていけない僕は「嫌だな~」と思いつつ、「まあ、そんなすぐの話ではないだろ。問題は俺より息子の世代だよな、大変そう~」なんて思っている。

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僕はアラフィフの非正規雇用。フリーと言えば聞こえはいいが、ただの派遣。

だから退職金もないし、いつ仕事がなくなるかもわからない。

ついでに言えば持ち家もないし貯金も財産もない。資格も特殊技能もないという、ないないづくし。

だから今の仕事がなくなったら、次の仕事を探さなければならないし、70歳になっても80歳になっても体が動く限りは働き続けなれば生活ができない。

ということで「45歳定年制」と言われても幸か不幸かピンと来ないというのが現実だ(ローンも組めないしね)。今でも常に「今の仕事以外に何ができるだろう?ごみ収集?清掃?とにかく家族を支えるために食い扶持を探さなきゃ」と焦りながら老後の生き方(セカンドキャリア)について考えている。

ただ僕以外にもすでにセカンドキャリアについて考えている人は多いようで、早期退職を勧められて転職先を探す人、老後も働ける環境を目指して思い切ってお店を始めたり起業したりする人などなど。もう終身雇用制度は崩壊しているのだし、今後も1つの会社・仕事にしがみついていては生きていけない。みんなローンを払うために、家族を養うために、老後に野垂れ死なないために・・・次の仕事を見つけて働かなくてはならない。

 

まあ、企業の言い分はわかる。

松浪さんも「日本の経済再生のため」と訊かれたのでその中の1つの方法として「給料ばかり高くて新しい流れについていけない会社の老害は早めに切る」「優秀なベテランだけ残し、あとは新しい人をどんどん入れて改革を進めるほうが安上がりで効率的で企業が成長する」と答えたのだろうし、それは客観的に見て一理ある。僕もアラフィフになると頭が固くなってきてなかなか若い人の意見が受け入れられなくなったり、『なんでこんなものがバズってるの?』『こんなのにどこのだれがお金を使っているの?見たことも聞いたこともないんだけど』なんて反応をしてしまうことがよくある。新しいものにどんどんお金を使ってくれるのは若い世代だし、その若い世代にバズる傾向と対策を知っているのもまた若い人たちなんだから、時流についていけない中年は会社から去るしかない。45歳定年制は実現するにしてもまだまだ準備期間が必要なので、今30年ローンを支払っているような人がすぐに焦るような話ではないが、終身雇用制は崩壊しているのでセカンドキャリアを考えるのが常識になる世の中が来るのは避けられない。

今すぐ45歳定年制を実施したらそりゃもう大変だ。僕も第二次ベビーブーマーだけど、世の中の大半は”使われる側”の人間で、いわゆる”無能”な人間だ。会社にも残れず、転職してすぐに仕事が見つかるほど大した経験・技能もないいわゆる”無能”の人のほうが世の中には多いのだから、そうした大集団が世に溢れたら、生活保護の申請は増えるし皆財布の紐が固くなるしで、そもそも日本の経済は再生しない。僕も60代になったらそうした人たちと職安に並んで月給12万円くらいの仕事を紹介してもらうんだろうな。そんで掃除とか警備員とか3Kの仕事を恵んでもらって喜ぶんだろうな・・・。

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それを思うと現在小学校1年生の我が息子の世代は準備期間があるから対策が立てられていいなあ。

20代~30代の仕事と、40代以降の仕事、2段階に分けて準備をするんだろうな。

20代は躊躇なく夢を追えるな。Youtuberとか芸能人とか、e-Sportsの選手とかゲームクリエーターとか。

そんで30代でセカンドキャリアを見据えて資格を取ったりセミナーに通ったりするんだろうな。(でも20代、30代でMBA取ったり語学や資格の勉強したりするのはセカンドキャリアのためということか・・・会社もたまったもんじゃないな。)

息子は最初に会社員にならなかったらセカンドキャリアも会社員は無理かな。まあその頃にはセカンドキャリア専門の転職サイトとかリクルート会社とかセミナーもあるだろうし、息子がSE(システムエンジニア)の資格や知識なんかを有していたらフリーの仕事もできるかな?

もちろんすし屋、パン屋、美容師なんかの自営業を選ぶかもしれないし、今(2021年)はない仕事がその頃(2050年代)には生まれているかもしれないな。ま、所詮僕のDNAなので肉体労働しかできないかもしれないけど、とにかく心の準備ができるのはいいな。

息子が大人になっている頃には本業・副業の同時並行が当たり前かもしれないし、サードキャリアも考える時代かもしれない。ベーシックインカムが導入されているかもしれないし、中国に侵略されて社会主義になっていたりアメリカの51番目の州になっているかもしれない。

2050年代か・・・その頃には死んでいるといいな・・・僕は。

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