今年小学校に入学したばかりの息子が、曜日の感覚がなくて驚いている。
アラフィフの僕からしたら今日なんて日曜日だから、サザエさんのエンディングを観ながら「ああ、日曜日もこれで終わりか・・・明日からまた学校だな・・・」なんて思うもんじゃないかと思うのだが、令和の子どもにその感覚はないらしい。
う~む、そういえば確かに・・・
息子が新しいゲームをダウンロードしたいと言ってきたので「誕生日に”マイクラ(Minecraft)”買ってやったばっかだろ?」と返すと、「じゃあ僕の次の誕生日はいつ?」と聞いてきた。息子は3か月前に誕生日を祝ったばかりである。
父「お前、自分の誕生日いつだかわかる?何月何日?」
子「わからん。」
父「この前、ケーキ買って、マイクラのソフトあげたじゃん」
子「8月?」
父「なんで来月なんだよ。お前いま何月かわかる?」
子「2月?」
息子は本当にこんな感じなのである。まだ小学校1年生なのでカレンダーの概念がわかっていないらしい。「よくわからんが数字が変わっている」そんな感覚なのだろう。
でもたしか幼稚園の時にはすでに当番の子が「きょうは、しちがつ、じゅうはちにち、げつようびです!みなさん、おはようございます!」みたいなあいさつをしていたはずだが・・・・。それに同級生のおませな女の子は自分の誕生日を普通に言ってたよな。
父「今日、何曜日か知ってる?」
子「知らん」
父「日曜日だよ。明日は?学校がはじまる日、何曜日?」
子「ウェンズデー?」
父「ちがう・・・っつーか、なんで英語・・・」
そういえば、僕は子どもの頃、どうやって曜日を覚えたんだっけな?
さすがに小学校1年生の時のことは覚えていないが、たぶんテレビと習い事の影響は大きかったと思う。
僕は子供の頃、むちゃくちゃ習い事をさせられていた。一週間のスケジュールはこんな感じ。
月曜日:エレクトーン、そろばん
火曜日:国語の塾
水曜日:そろばん
木曜日:算数の塾、(一時期、書道も)
金曜日:スイミング
土曜日:そろばん(一時期、絵画も)
日曜日:少年野球
月水土はそろばん、火・木は塾で、金曜がスイミング。これで覚えていたな。
あとはテレビ番組(+α)も曜日を認識するのに役立っていた。
月曜日:「クイズ100人に聞きました」」「欽ドン、よい子・悪い子・普通の子」『週刊少年ジャンプ』発売日
火曜日:「ぴったしカンカン」「怪物くん」
水曜日:「夕焼けニャンニャン(とんねるず)」「Dr.スランプ」「欽ちゃんのドーンとやってみよう」
金曜日:「ワールドプロレスリング」「欽ちゃんの週刊金曜日」
土曜日:「ゴレンジャー」「まんが日本昔話」「男!あばれはっちゃく」「ヤッターマン(シリーズ)」「8時だよ!全員集合!」→「俺たちひょうきん族」「池中玄太80キロ」「熱中時代」
日曜日:「さざえさん」「トムソーヤの冒険」「オールスター!家族対抗歌合戦」
とまあ、こんな感じだろうか。
とにかくテレビっ子の僕にとっては、曜日感覚なんて自然に身につくものだった。ビデオもなくリアルタイムで見るしかなかったので、次回の放送日を楽しみに待っていたものである。
で、2021年に小学校に入学した息子が曜日感覚が身につかない理由がなんとなくわかってきたのである。
息子はそもそもテレビに興味がない。毎日Youtubeとゲームばかりなのである。楽しみにしているテレビがないのである。これは確かにイマドキだ。
しかも僕自身がもう1年くらい在宅勤務なのである。「パパがスーツを着て出かけるのが平日、家にいるのが週末」という感覚が育てられないのである。これもイタかった。
さらにコロナのせいで始めたかった習い事もできず、毎日家族みんなが家にいて朝から晩まで顔を合わせている状態なのである。
親である自分すら「今日、何曜だっけ?」なんてボケてきているのだから、息子に曜日を憶えさせるのはとうてい無理な話だ。
ただ息子は週に何回か「あした、がっこうある?」と聞いている。”学校”といってもオンラインレッスンなのだが、息子にとっては部屋の中で受ける授業は相当苦痛らしい。
親が「明日は学校はない」と答えてくれ、なぜか嬉しくなる日。それが金曜と土曜。
で、調子になってウキウキ気分で「明日は学校ある?」と聞いて「あるよ」と地獄に突き落とされたらそれが日曜日。
そして明日からまた地獄の始まり、月曜日だよ。覚えとけ(笑)。