俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

マイクラをあきらめる

我が子が『Minecraft(通称マイクラ)』にハマっている。

そして先日、「パパもやろうよ」とお誘いいただいたのだが、今回、正式にお断りさせていただくことにした。

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Wikipediaによると「Minecraft(マインクラフト)はサバイバル生活を楽しんだり、自由にブロックを配置し建築等を楽しめるゲーム。2011年11月に正式リリース、2019年5月時点でそれまで売上1位だったテトリスを抜き世界で最も売れたゲームとなった

Minecraftはいくつかの賞を受賞しており、影響力のあるビデオゲームの1つとして挙げられている。2020年6月には世界のビデオゲームの殿堂入りを果たした。」とのことである。

 

なんでも世の子供たちはマイクラに夢中で早い子は幼稚園ですでにマイクラを始めているし、マイクラのプロになってデザインをしたり、学校に指導に行ったりしている人もいるそうな。最近ではプログラミングやアクティブラーニングにも利用できるとして学校教育にも活用されているらしい。

 

うちの子は今や暇さえあればYoutubeで実況動画を視聴し、マイクラで自分でも探検をしたり建物を作ったりしている。また友達をうちに呼んで一緒にプレイをしたり、ネットでつないでそれぞれのうちから同時プレイをしたりしている。

ああ、たくましいな、すばらしいな、と思う。

親が教えなくても子供は勝手にやり方を覚えるし、信じられないような指の動きでNintendo Switchのコントローラーやタブレットを操作していく。

小1なのでプログラミングまではできないが、ちょっと学校や塾で習えばすぐに使いこなせるようになるだろう。息子が仕事をする15年後にはICTスキルなんてスキルとも呼べないほど当たり前に身につけているだろうし、早けりゃ10年も待たずに会社作ったりビジネス始めたりしているかもしれない。

すごいな、すごいな。

 

僕はというと、ゲームの類を極端なくらいやらない。

今時、僕と同年代のアラフィフのおっさんですらケータイゲームくらいはする。

でも僕はまったくやらないのだ。

僕が小学校の時、初代ファミコンが発売。クラスメートは誕生日やらクリスマスにファミコンを買ってもらい、カセットを貸し借りしていた。

我が家がファミコンを買ってもらえなかった。最初のうちは友達のうちに遊びに行ってやらせてもらっていたが、交代で遊ばせてもらっても僕が3分もしないうちにゲームオーバーとなり、持ち主の友達が20分くらいやるもんだからそのうちつまらなくなってそいつとは遊ばなくなってしまった。

大学に入ってバイトもはじめ、自分のお金でゲームが買えるようになった。プレイステーションが発売されたころで、「プロレスゲームやりてぇなあ」と思ったこともあったが、結局買わなかった。なんかゲームにはまって抜け出せなくなるのが怖かったのだ(代わりにAVにはまって抜け出せなくなったが)。

その後社会人になってもゲーム機を買うことはなかった。それなりに忙しかったし、とりたててやりたいという衝動にも駆られなかった。友だちも少なかったということもあるが、ゲームをやらないと仲間に入れないという状況もなかった。

スマホでもゲームって・・・やらないんだよね。

やらなさすぎて、「何がおもしろいの?」という感覚。

その結果、コミュ障で機械音痴で、オタクでもなく、これといった趣味も特技もないというなんとも厄介な男となってしまった。

だからか家族の中でも孤立している。

 

で、新型コロナウイルスの感染防止のため巣ごもりをするというのでNintendo Switchを買った矢先に飛び出たのが冒頭の息子からの勧誘だった。

僕は固まった。

親子の絆を築くために、一緒にゲームをやるというのも悪くない

老後のために趣味を持つのもいいことだ。

せっかく息子が声をかけてくれたんだし、子供の頃からコンプレックスでもあったゲームを始めるいい機会だ。

でも・・・マイクラって・・・何がおもしろいん?

 

何事も慎重を期す性格の僕は、ネットでマイクラのことを検索。

なんとなく概要をつかんだ。

イクラの内容、進め方、ゲームの魅力、教育的価値など様々なことが書いてあったが、僕の目に留まったのは次のような解説だ。

「マイクラにはゴールがない。目的もない。何をしても自由」

「やり方の説明もないので自分でネット動画などで調べる必要がある」

ああ、なるほど。

素晴らしいな。これは学校教育にも使われるわけだ。

このゲームを通して自由な発想でモノづくりをしたり、仲間と協同したり、コミュニケーション能力や論理的思考、俯瞰的視点を学んだり、文明の発展に思いをはせたり社会のルールを学んだりするんだろうな。

時にゲーム内で失敗することがあってもそれが人生、うまくいかない時はよく調べ、同じ失敗を繰り返さないように準備したり、対策を練ったりする。

息子よ、お前も学べよ。

イクラの世界でお前は自由だ。何をしても、何を作ってもいい。

あくなき探求心、冒険心で前に進め。

仲間と助け合って、より広い世界を見て来いよ。

 

でも俺はそれに付き合うほど暇じゃないから

ゲームする暇があったらテレビ見たりYoutube見たり、ブログ書いたり勉強したり自家発電したりするわ。

すまぬ。