鈴木奈々はテレビの出演が最盛期と比べて激減している現状を嘆くが、もともと彼女を高く評価していたマツコさんに「全員に好かれる人間にはなれない(中略)何も言ってはくれないけど、テレビの前で喜んでくれている子供たちとかを信じた方が良くない?」と諭された。
ちなみに、僕もずっと前から鈴木奈々さんを評価していて、2012年、2013年に次のようなことを書いている。
なんで鈴木奈々に・・・ - Yamazy2019’s blog (hatenablog.com)
小森プロデュース - Yamazy2019’s blog (hatenablog.com)
その才能は追随を許さない。
女性芸人の親分格・森三中の大島さんは鈴木奈々のリアクション芸を見て涙を流しながら悔しがり、全く動けなくなってしまった。
「なんであんな面白い動きができるの・・・」
最近の女性芸人は肥満化が進んでおり、思ったように体が動かせない人が多い。
森三中、たんぽぽ、おかずクラブ、ガンバレルーヤ、ゆりやんレトリィバア、渡辺直美、第7世代でもぼる塾や3時のヒロインなどなど。
または知的なイメージを保ち、そもそも体を張らない女性芸人も多い。
だからだれも鈴木奈々ほど跳び跳ねることも派手にすっ転ぶことができない。
もはや伝説になりつつある「オールスターTBS感謝祭」の”ぬるぬるトレジャーハンター”
ローションまみれの階段の上のお宝をだれが一番に獲れるかを競うゲームだが、出場する女性芸人・タレントの本当の狙いは”いかに目立てるか”
このゲームにおいて女性芸人は日ごろの不摂生がたたり、ほとんど動けない。
その中を鈴木奈々は持ち前の運動神経を活かして猿のようにするすると登っていく。
そして機を見て周りの芸人を巻き込みながら一気に転落していくのだが、この時に足が豪快に開脚して見事なおもしろポーズでカメラに収まるのである。
これが日本で唯一出来るのが鈴木奈々なのである。
あの身体能力、身体操作能力、身体表現力こそ鈴木奈々の真骨頂。
”バラエティ界の女王”と言われる由縁である。
その実力は業界人は誰しもが認めるところであろうが、鈴木奈々本人は現在の自分の状況に大きな不安を感じているというのである。
2020年は新型コロナウイルスの流行があり、TBS感謝祭のような大型特番はもちろん、どっきりのロケもできず、バラエティ番組ではリモートでのコメント力・対応力が求められた。おのずと鈴木奈々の魅力が発揮できるシーンが減ってしまった。
また藤田ニコル、池田美優、生見愛瑠ら若手ギャルモデルの台頭、滝沢カレンの爆発力、第7世代の女性芸人の活躍にあせりを覚えるのもわかる。
かつては「鈴木奈々おそるべし」と自身が恐れられる存在だったが、32歳になった現在は30代女性に人気(?)の田中みなみを目指してトレーニングをし、ランジェリー写真をインスタに載せるなど路線変更を試みたり、池田美憂(みちょぱ)がバラエティで重宝されている現状をうらやんだりしているらしい。
この路線変更についてはマツコさんも明確にダメ出ししていたが、僕も完全同意だ。
鈴木奈々の目指すべきは島崎和歌子さんや井森美幸さんのいる方向、もしくは出川さんの方角だ。
だがリアクション芸や愛すべきいじられキャラで50代を迎えた女性芸人(女性タレント)っていただろうか?おそらく誰もいまい。
きっと彼女に求められるのは、常にエネルギッシュ、つねにバカでうるさい、国民的いじられキャラだ。
もちろんこれまで通り「うるさい、目障り、見たくない」という声は上がり続けるだろうし、今後は「過去の人」「衰えた」「おばさん」といった声も上がってくるだろう。だがその先に女・出川哲郎への道が拓けている。
40代になっても、50代になってもバラエティのひな壇の後ろでギャーギャー騒いで邪険に扱われるおばさんがいたら、世の中楽しいと思う。
視聴者はバラエティ番組に話芸の達人のような憧れの存在を求める一方で、蔑み、見下せ、罵倒できる存在も求めている。
マツコが言った「”嫌いなタレントランキング”に名前が挙がるのは”好きなタレントランキング”に名前が挙がるのと同じ価値」というのはそういうことだ。一番恐れるべきは世間の無関心だったり、視聴者の心を揺さぶれないことだ。
女性なので「女性に好かれたい、憧れたい、女性ファンを増やしたい、応援コメントがほしい」という気持ちはわかる。
鈴木奈々は考えも浅はか(おバカさん)なので、流行りものにすぐ飛びつきたくなるのもわかる。それも含めて
Keep Foolish(バカであれ!)
全盛期のようにはいかないだろうが、十分生き残れると思う。
そのためは
①けがをしない体づくり
⓶遠慮なく投げ飛ばしてくれたり、いじったりしてくれたりする共演者とその関係づくり
③ご主人の理解
が必要かと思う。
ま、鈴木奈々が頑張っているなら・・・俺も頑張らねば